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アパレル業界におけるバイカラーとは?

アパレル業界の分野におけるバイカラー(ばいからー、Bicolor、Bicolore)とは、1つのアイテムの中に明確に2つの異なる色が使われているデザインを指します。色の組み合わせによって印象が大きく変わり、スタイリッシュで視覚的なインパクトを生み出すため、ファッション性の高いアイテムに多く採用されています。配色の妙によって個性を演出する要素として人気を集めています。

バイカラーの定義と視覚的効果

バイカラーは、「バイ(bi)」=「2つの」という接頭辞と、「カラー(color)」=「色」を組み合わせた言葉で、2色使いの配色デザインを意味します。アパレル分野では、トップスやワンピース、アウター、小物など、あらゆるアイテムに用いられており、色のコントラストによって立体感やモダンな印象を与えることができます。

たとえば、黒と白、ネイビーとベージュ、赤と黒など、定番の組み合わせから個性的な配色まで幅広く使われています。左右非対称に配置されたり、袖だけ別色にしたりと、デザインのバリエーションも豊富で、個性を表現するファッション要素として重宝されています。

バイカラーの歴史と語源

「バイカラー(Bicolor)」という語はラテン語の「bi」(2つ)と「color」(色)を由来とし、英語およびフランス語でも同様に「二色の」という意味で使われています。バイカラーという手法そのものは古くから存在しており、伝統的な民族衣装や軍服などにも2色使いの衣装が見られました。

20世紀初頭のモダンデザイン運動やアール・デコの時代には、直線的で明確な色の切り替えが好まれ、芸術的な表現としてのバイカラーデザインが注目を集めました。特にココ・シャネルの白黒ツイードスーツなどは象徴的な存在となり、その後のモードファッションに大きな影響を与えました。

現代におけるバイカラーデザインの活用

今日のファッションにおいて、バイカラーはエレガントな雰囲気からスポーティーな印象まで、幅広いスタイルに対応できる万能なデザイン要素として位置付けられています。シンプルな形でも配色に工夫を凝らすことで存在感を放ち、着こなしにアクセントを加える効果があります。

また、素材の異なる生地をバイカラーで組み合わせることで、質感の違いによる高級感や立体感を演出することも可能です。近年ではジェンダーレスファッションの広がりとともに、性別を問わず取り入れやすいスタイルとして注目され、バッグやシューズ、アクセサリーなどにも幅広く展開されています。

まとめ

バイカラーは、色彩のバランスと配置によってファッションに新たな表情を与える重要な要素です。視覚的な魅力とデザイン性を両立し、スタイルの幅を広げるために欠かせないテクニックであり、今後も多くのアイテムで応用されていくでしょう。

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