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アパレル業界におけるフィットアンドフレアとは?

アパレル業界の分野におけるフィットアンドフレア(ふぃっとあんどふれあ、Fit and Flare、Coupe cintr?e et ?vas?e)は、上半身を身体に沿わせてタイトに仕立て、ウエストから下を広がるようにデザインされたシルエットのスタイルです。女性らしさやエレガントさを演出できることから、ドレスやワンピースを中心に人気が高く、レトロモダンな印象を持つスタイルとして知られています。

フィットアンドフレアの基本構造と特徴

フィットアンドフレアとは、英語の「Fit(フィット=身体にぴったり沿う)」と「Flare(フレア=広がる)」を組み合わせた言葉で、トップ部分は体のラインを強調するようにタイトに設計され、ウエストから裾にかけては広がりのあるラインを描きます。このデザインはウエストを細く見せつつ、裾のボリューム感が優雅さや動きを演出するという特性があります。

女性らしいメリハリのあるシルエットが特徴で、特にAラインドレスやワンピースで多用されるスタイルです。日常のカジュアルからフォーマルな場まで幅広く活用されており、着る人の体型を選ばず、美しく見せる効果があることも人気の理由です。

フィットアンドフレアの歴史と語源

このシルエットは、1950年代のファッションにおいて大きく注目されるようになりました。第二次世界大戦後、ディオールが提唱した「ニュールック」に象徴されるように、ウエストを絞りスカートを広げるスタイルが登場し、フィットアンドフレアはその流れを汲んでいます。

この言葉自体は比較的新しく、デザインを端的に表すための機能的な表現としてアパレル業界で用いられるようになりました。フランス語では「Coupe cintr?e(くっぷさんとれ)」=ウエストでくびれたカット、「?vas?e(えヴぁぜ)」=広がったという意味の語を合わせた表現がされます。どちらも体に沿ったラインと裾の広がりを強調する言葉です。

現代におけるフィットアンドフレアの使われ方

現代のアパレル業界では、フィットアンドフレアは、主にワンピース、ドレス、スカートのシルエットで見られます。フォーマルな場ではもちろん、オフィススタイルやパーティードレス、デートスタイルとしても活躍するデザインです。

特に人気なのは、女性らしさを演出しつつ、動きやすさや快適さも備えている点です。ウエストを絞ることでスタイルアップ効果があり、裾のフレアが優雅な印象を与えます。さらに、体型カバー効果も高く、多くの年代に支持されています。

まとめ

フィットアンドフレアは、上半身のフィット感と裾の広がりが美しいコントラストを生み出すスタイルで、1950年代から現代に至るまで長く愛され続けてきたデザインです。女性の魅力を引き立てるバランスの良いシルエットとして、今後も多くのアイテムに取り入れられるスタイルであることに変わりはありません。

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