アパレル業界におけるボウタイとは?

アパレル業界の分野におけるボウタイ(ぼうたい、Bow tie、N?ud papillon)は、蝶の形に結ばれたネクタイ状の装飾アイテムを指します。主にフォーマルな場で男性のタキシードスタイルに用いられる一方、近年ではレディースファッションでもブラウスの襟元に結ばれるデザインとして人気があります。そのクラシカルで上品な印象が幅広いスタイルに取り入れられています。

ボウタイの基本的な形状と種類

ボウタイとは、リボン状の布地を中央で蝶のように結ぶことで形成される装飾ネクタイの一種です。典型的には、首に巻いた後で中央にシンメトリーなループを作るデザインで、ウィングカラーやスタンドカラーのシャツとよく合わせられます。形状はクラシックなバタフライ型や細身のバットウィング型、端が尖ったダイヤモンド型などがあり、スタイルや場面に応じて選ばれます。

また、実際に自分で結ぶ「セルフタイ」、既に形が作られていて装着するだけの「プレタイ」、クリップ式で簡単に装着可能な「クリップオン」など、装着方法も多様です。レディースファッションではリボン状のデザインとしてブラウスやワンピースに取り入れられ、フェミニンさや知的な雰囲気を演出します。

ボウタイの歴史と語源

ボウタイの起源は17世紀のクロアチアにさかのぼり、兵士たちが首元に巻いた布「クラバット」が元になっています。このスタイルがフランス宮廷に取り入れられ、やがて英国にも広まりました。19世紀には現在の形状に近い蝶ネクタイとして定着し、特にタキシードスタイルには欠かせないアイテムとして用いられるようになりました。

英語での「Bow tie」は「蝶の形をしたネクタイ」という意味で、フランス語では「N?ud papillon(ヌー・パピヨン)」と呼ばれ、「蝶結び」を意味します。日本語でも「蝶ネクタイ」と表記されることがありますが、近年はよりファッション性を意識した「ボウタイ」という表現が一般的です。

現代ファッションにおけるボウタイの使われ方

現代のアパレル業界では、ボウタイはフォーマルウェアだけでなく、デイリーファッションにも取り入れられています。メンズではクラシカルなブラックタイイベントや結婚式などで着用される一方、カジュアルなスタイリングにも取り入れられるようになりました。

レディースファッションでは、ボウタイ付きのブラウスが知的でフェミニンな印象を与えるアイテムとして定着しています。シフォン素材やサテン素材などの柔らかな質感と組み合わせることで、女性らしい優雅さや華やかさを表現することができます。また、ジェンダーレスファッションの潮流により、男性がフェミニンなボウタイスタイルを楽しむ場面も増えており、そのスタイリングの幅は広がりを見せています。

まとめ

ボウタイは、その歴史的背景と装飾的な魅力から、今なおアパレル業界で根強い人気を誇るアイテムです。フォーマルからカジュアルまで、メンズ・レディース問わず多彩なコーディネートに活用され、時代を超えて愛されるファッションアクセントのひとつとなっています。

▶アパレル業界用語辞典TOPへ戻る

↑ページの上部へ戻る

ビジプリの印刷商品

ビジプリの関連サービス