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アパレル業界におけるオリジナル織ネームとは?

アパレル業界の分野におけるオリジナル織ネーム(おりじなるおりねーむ、Original Woven Label、?tiquette tiss?e originale)とは、ブランド名やロゴ、メッセージなどを織り込んだオーダーメイドのネームタグを指します。衣類の襟元や内側などに縫い付けられ、製品の識別やブランディング、品質保証、真贋判定など多面的な役割を果たします。個性やこだわりを表現する重要なディテールです。

オリジナル織ネームの役割と特徴

オリジナル織ネームは、アパレル製品に取り付けられる織物ラベルであり、通常はブランド名、ロゴマーク、キャッチコピー、製造情報などを織り込んで作られます。印刷とは異なり、織りによって文字や模様を表現するため、耐久性に優れ、洗濯や摩擦によって劣化しにくい特徴があります。

製品のアイデンティティを伝える重要なパーツとして、商品本体だけでなく、ブランドイメージの形成にも大きく貢献します。また、類似品や模倣品との区別を可能にする役割も担っており、本物である証としての価値も持ちます。

言葉の由来と歴史的背景

「織ネーム」という言葉は、織機を使って作られるネームラベルに由来し、英語の「woven label」がその原型です。日本では戦後の高度成長期にアパレル産業の発展とともに広まり、衣料品の大量生産化とブランド志向の高まりを背景に需要が増加しました。

特に1990年代以降、個人ブランドやセレクトショップの台頭により、「オリジナル性」のあるネームタグへの関心が高まりました。従来の既製品ラベルに代わり、よりデザイン性や質感にこだわった独自の織ネームが増加し、現在では中小規模のブランドでも広く利用されています。

現在の使用状況と制作の自由度

現代のアパレル業界では、オリジナル織ネームはブランディングの一環として不可欠な要素とされています。デジタル織機の進化により、複雑なロゴや細かい文字も再現可能となり、小ロットでの生産にも対応する業者が増えたことから、インディーズブランドでも容易に導入できるようになりました。

また、素材もサテン、タフタ、デニールなどのバリエーションがあり、色彩や縫い代の形状も自由に設計できるため、製品のコンセプトに応じたラベルデザインが可能です。最近ではサステナブル素材を用いたエコラベルとしての活用も進んでおり、ブランドの環境意識を示す手段としても注目されています。

まとめ

オリジナル織ネームは、アパレル製品においてブランドのアイデンティティを伝える重要なツールです。耐久性やデザイン性に優れ、商品価値の向上や差別化に大きく寄与します。近年では、環境配慮や少量対応の点でも進化を続けており、今後も多くのブランドにとって不可欠な要素であり続けるでしょう。

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