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アパレル業界におけるオルテガ柄とは?

アパレル業界の分野におけるオルテガ柄(おるてががら、Ortega Pattern、Motif Ortega)とは、ネイティブアメリカンの伝統的な織物模様を基にした幾何学的なデザインを指し、特にアメリカ南西部に住むナバホ族の文化から影響を受けた柄として知られています。ジグザグやひし形、三角形などを用いた複雑かつ力強いモチーフが特徴で、民族的・エスニックなテイストを表現するアイテムに多用されています。

オルテガ柄の特徴とデザイン性

オルテガ柄は、幾何学模様を組み合わせたダイナミックなデザインが特徴です。直線的なラインと対称性を重視した構成が多く、中央に強調されたモチーフと周囲の連続的な模様の組み合わせで構成されることが一般的です。この柄は、強い視覚的インパクトと民族的な雰囲気を演出できることから、アパレル分野ではアウター、ニット、ショール、スカート、バッグなど幅広いアイテムに用いられています。

色彩は伝統的に赤・黒・白・ベージュなどが多く使われますが、近年では現代的な配色を取り入れたアレンジも盛んで、ボヘミアンスタイルやカジュアル系ファッションとも好相性を見せています。

言葉の由来と歴史的背景

「オルテガ柄」という名称は、アメリカ・ニューメキシコ州にルーツを持つオルテガ家に由来するとされています。オルテガ家は、19世紀よりネイティブアメリカンの技法を取り入れた手織りのラグを製作してきた一族であり、その作品群は「オルテガラグ」として高く評価されてきました。

その織物に使用されたパターンは、ナバホ族の伝統的なデザインを起源とし、自然や精霊、四方の大地を象徴する意味が込められていると言われています。やがてこのデザイン様式はファッション業界に取り入れられ、日本でも「オルテガ柄」として定着しました。

現代の使用とアパレルにおける展開

現代では、オルテガ柄はエスニック・ネイティブ系ファッションの象徴的モチーフの一つとして親しまれています。特に秋冬シーズンでは、アウターやストールなどに大胆な柄として取り入れられることが多く、コーディネートの主役となる存在感を発揮します。

また、プリントだけでなく、ジャガード織りや刺繍で表現されることもあり、素材や加工技術との組み合わせによって多様なアプローチが可能です。ユニセックスで着用できるデザインも多く、ファッションの自由度を広げるアイテムとして注目されています。

まとめ

オルテガ柄は、ネイティブアメリカンの文化を源流とする幾何学模様であり、視覚的なインパクトと民族性を融合させたデザインです。その歴史や精神性を受け継ぎながらも、現代的な解釈によってアパレル分野で広く活用されており、独自の世界観をもつ柄として今後も多様な展開が期待されます。

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