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アパレル業界におけるカラーシャツとは?

アパレル業界の分野におけるカラーシャツ(からーしゃつ、Color Shirt、Chemise color?e)とは、白や黒といった基本色以外のさまざまな色で仕立てられたシャツを指します。ビジネスやカジュアルの境界を柔軟に行き来するアイテムであり、色によって印象や着用シーンが大きく変化するのが特徴です。近年ではオフィスカジュアルやパーティー、ストリートファッションなど多様な場面で活躍しています。

カラーシャツの定義と基本的な特徴

カラーシャツとは、白無地や黒無地などのベーシックカラーに限らず、多彩な色味やパターンをもつシャツを総称する言葉です。淡いパステルカラーから原色系まで幅広いバリエーションがあり、ファッションの中で色を取り入れるための基本的なアイテムの一つとして認知されています。

素材やシルエットによってはカジュアル・ビジネス・フォーマルと使い分けが可能で、ジャケットやボトムスとの組み合わせによって印象を変える柔軟性の高さが魅力です。襟の形状やボタンのデザインなども多様で、ファッション性と実用性を両立したシャツアイテムとして重要なポジションを占めています。

言葉の由来とファッション史における背景

カラーシャツという語の「カラー」は「色」を意味し、従来の白シャツ文化からの転換を示す用語として用いられるようになりました。19世紀末から20世紀初頭にかけては、シャツといえば白が一般的であり、白いシャツは清潔感や社会的地位の象徴でもありました。

しかし、第二次世界大戦以降、ファッションの多様化が進む中で、カラフルなシャツが徐々に普及。1960年代のヒッピーカルチャーや1980年代のポップファッションの潮流の中で、カラーシャツは自己表現の道具として確立され、色彩を取り入れることでパーソナリティを表現するアイテムとして発展しました。

現代におけるカラーシャツの展開と使われ方

現代のアパレル業界において、カラーシャツはビジネスカジュアルの定番として広く受け入れられています。ブルー系、ラベンダー系、ピンク系など、スーツと合わせやすい色味がオフィスシーンに取り入れられています。また、オーバーサイズのシャツや透け感のある素材など、トレンドに合わせたデザインが次々と登場し、ストリートやモード系ファッションにも欠かせないアイテムです。

近年はジェンダーレスな装いの広がりもあり、ユニセックスで着用できるカラーシャツのラインナップも充実。TPOや気分に応じた着回しが可能なため、ワードローブの中で重宝される一着としての地位を築いています。さらに、サステナブル素材を使った製品も登場しており、環境に配慮したカラーシャツも注目されています。

まとめ

カラーシャツは、色を取り入れることでスタイルに変化を加えることができるファッションアイテムです。歴史的には白シャツの時代から始まり、社会的変化やトレンドに応じて進化してきました。現在では、個性やシーンに応じた装いを可能にする柔軟性と多様性を備えた、現代ファッションに欠かせない存在となっています。

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