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アパレル業界におけるサブリナパンツとは?

アパレル業界の分野におけるサブリナパンツ(さぶりなぱんつ、Sabrina Pants、Pantalon Sabrina)とは、ふくらはぎ下から足首の手前あたりまでの丈で仕立てられた細身のパンツのことを指します。1950年代にハリウッド女優オードリー・ヘプバーンが映画『麗しのサブリナ』で着用したことで広く知られるようになり、彼女の優雅な着こなしにちなんでこの名称がつけられました。エレガントで動きやすいスタイルとして現在も女性のファッションに取り入れられています。

サブリナパンツの特徴とシルエット

サブリナパンツは、裾丈が一般的なフルレングスのパンツよりも短く、足首が見える程度の長さでカットされているのが最大の特徴です。シルエットはスリムでありながらもタイト過ぎず、適度なフィット感と直線的なラインが脚を美しく見せる効果があります。足首を強調することで、全体の印象をすっきりとさせると同時に、ヒールやフラットシューズとの相性も抜群です

腰回りから太ももにかけては比較的ゆとりを持たせつつ、膝下から裾にかけて細くなるテーパードシルエットが一般的です。動きやすさと清潔感のある見た目を両立できることから、オフィスカジュアルや旅行、デイリーファッションにも適しています。

語源と歴史的背景

サブリナパンツという名称は、1954年の映画『Sabrina(邦題:麗しのサブリナ)』に出演したオードリー・ヘプバーンが劇中でこのスタイルのパンツを着用していたことに由来します。彼女の細身でエレガントなシルエットと品のある佇まいが、このパンツスタイルのイメージと結びつき、以後「サブリナパンツ」という呼び名で広く認知されるようになりました。

もともとは女性の活動性とモダンさを表す新しいスタイルとして誕生し、1950年代?60年代のファッションアイコンたちにも愛用されてきました。女性の社会進出や自由な装いを象徴するパンツスタイルとしても、時代背景とともに注目されたアイテムです

現代における使われ方とバリエーション

現代のアパレル業界では、サブリナパンツは通勤スタイルやカジュアルシーンの定番アイテムとして定着しています。特にストレッチ素材を用いたタイプやセンタープレスを施したデザインなどが人気で、きちんと感と快適さを両立させたアイテムとして評価されています。

さらに、カラーや柄、素材のバリエーションも豊富で、春夏にはリネンやコットン、秋冬にはウールやポンチ素材など、季節ごとに異なる表情を見せることができます。年齢や体型を問わず取り入れやすいパンツとして、多くのブランドで展開されている定番商品です

まとめ

サブリナパンツは、エレガントさと実用性を兼ね備えたパンツスタイルであり、オードリー・ヘプバーンの優美なイメージを今に伝えるアイテムです。時代を超えて女性のワードローブに定着し、さまざまなシーンにマッチする魅力を持ったデザインとして、これからも支持され続けるでしょう。

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