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アパレル業界におけるシャギー素材とは?

アパレル業界の分野におけるシャギー素材(しゃぎーそざい、Shaggy Fabric、Tissu Shaggy)とは、表面に長めの毛足があり、ふわふわとした柔らかい質感が特徴の素材を指します。見た目にも温かみがあり、秋冬のコートやニット、スカートなどでよく用いられます。シャギー素材は起毛加工を施すことで毛羽立ちを作り、豊かな表情と高級感を演出します。視覚的にも触覚的にも暖かさを感じさせるこの素材は、近年ではファッション性の高いアウター素材として再評価されています。

シャギー素材の特徴と質感

シャギー素材の最大の特徴は、その長く柔らかな毛足によって生まれるふんわりとした感触と、優雅な表面感です。毛羽立ちのある起毛加工によって、ボリューム感と柔らかさ、そして空気を含んだような軽さを実現しています。見た目には上品で光沢感があり、触れるとぬくもりを感じるのが魅力です。

この素材は保温性が高く、冷気を遮る性能にも優れているため、秋冬向けの衣服に多く使われています。加えて、その表面の立体感が、衣服全体にリッチな印象や華やかさを与える効果を持っています。

語源と歴史的背景

シャギー素材の「シャギー(Shaggy)」という言葉は、英語で「毛むくじゃらの」や「ぼさぼさした」という意味を持ち、素材の起毛状態を直接表す表現です。もともとは絨毯やラグなどのインテリア製品で使われていた言葉が、衣料用テキスタイルにも応用されるようになりました。

アパレル業界では20世紀中盤から徐々にこの起毛素材が取り入れられ、特に1970年代のファッションでは、ロングコートやジャケットの素材としてシャギーが流行しました。その後、一時はクラシカルな印象が強まり使用が限定的になっていたものの、近年のヴィンテージスタイルやリバイバルトレンドの中で再び注目されています。

現代における使われ方と応用例

現代のファッションでは、シャギー素材はコートやジャケット、プルオーバー、スカートといった冬物アイテムで積極的に使われています。特に、落ち着いた色味やニュアンスカラーと組み合わせることで、上品で洗練された雰囲気を演出することができるため、ミニマルファッションやモード系スタイルでも多く見られます。

また、カラーバリエーションも豊富で、明るいパステル系からシックなモノトーンまで対応しており、レディースだけでなくメンズファッションにも応用されています。軽量性と暖かさを兼ね備えたシャギー素材は、機能性とファッション性を両立させた素材として、今後もさまざまなアイテムに展開されていくでしょう。

まとめ

シャギー素材は、その柔らかく温かみのある質感により、秋冬ファッションにおいて長年愛されてきた起毛素材です。ヴィンテージの風合いとモダンなスタイルを融合させたこの素材は、コーディネートに華やかさや高級感を与える重要な要素であり、今後もファッションシーンでの活用が期待されています。

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