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アパレル業界におけるバックサテンとは?

アパレル業界の分野におけるバックサテン(ばっくさてん、Back Satin、Satin arri?re)とは、サテン生地の一種で、表面は光沢がありながらも、裏面(バック)が独特の仕上げになっている素材です。通常、サテンは光沢のある面が外側に来るのが一般的ですが、バックサテンはその反対で、裏面の質感が表に出ることで、独特なマット感と落ち着いた雰囲気が特徴です。この素材は、ドレスやジャケットなど、上品でありながらも落ち着いた印象を与えるアイテムに多く使用されます。

バックサテンの定義と特徴

バックサテンは、表面が光沢感のあるサテン素材で、裏面がマットな仕上げになっている生地です。この独特の仕上げによって、通常のサテンに比べて落ち着いた印象を与えると同時に、軽やかさと高級感を兼ね備えています。サテンは、光沢があるため華やかな印象を与えることが特徴ですが、バックサテンはその反対に、より控えめでありながらも上品な印象を持つため、シーンを選ばず使用されます。

バックサテンは、織り方や素材により、一般的にはポリエステルやナイロンを使うことが多いですが、シルクやレーヨンを使用した高級バックサテンも存在します。この素材は、ドレッシーな服やカジュアルなアイテムにまで応用され、特にジャケットやドレス、スカートなどで使用されることが多いです。

言葉の由来と歴史的背景

バックサテンの「バック(Back)」とは、表と裏の面を区別した際に裏側にあたる面を指します。サテンの特徴的な光沢感を持ちながらも、その裏面にフォーカスしたことで、独自の仕上がりが生まれました。サテンは、もともと中国やインドなどで生産されていた高級な織物で、16世紀から17世紀にかけてヨーロッパに伝わり、貴族や王族に広まりました。

バックサテンは、サテンの特徴を活かしつつ、より落ち着いた仕上げを求めるニーズに応じて生まれました。特に20世紀初頭には、控えめでありながらも上品なデザインを求めるファッションにおいて注目され、ドレスやジャケット、スカートなどで多く使用されるようになりました。光沢感とマット感のバランスが良いため、フォーマルからカジュアルまで幅広いシーンに対応できる素材として確立されました。

現代の使われ方とスタイリング

現在、バックサテンは、上品さと控えめな華やかさを兼ね備えた素材として、ドレスやジャケット、スカート、パンツなどで多く使用されています。特に、シンプルでありながらも高級感を求めるスタイルにぴったりの素材であり、特にフォーマルなシーンやエレガントなイベントに適しています。バックサテンの光沢とマット感が調和し、落ち着いた印象を与えることができるため、オフィスカジュアルやパーティーウェアにもよく使用されます。

バックサテンは、その特性を活かして、カジュアルなアイテムにも適用されることが増えてきました。例えば、ジャケットやブラウスに取り入れることで、日常的なコーディネートでも洗練された印象を与えることができます。また、バックサテンはその質感を活かし、アクセサリーや小物にも使用されることがあり、特にバッグやスカーフなどでその光沢感を楽しむことができます。

まとめ

バックサテンは、光沢のある表面とマットな裏面が特徴のサテン素材で、上品でありながらも控えめな華やかさを持っています。この独特の質感が、フォーマルなアイテムからカジュアルなアイテムにまで幅広く応用され、特にドレスやジャケット、スカートなどで多く使用されています。今後も、控えめな輝きと上品な仕上がりを求めるファッションアイテムにおいて、バックサテンは重宝され続けるでしょう。

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