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美術におけるインパストとは?

美術におけるインパスト(英語: Impasto、仏語: Empâtement)は、絵具を厚く盛り上げて描く技法です。インパストは、その質感や立体感から、作品に独自の個性やダイナミズムを加えることができます。特に、油絵やアクリル絵画において、インパストは重要な表現手段として位置づけられています。



インパストの歴史と背景

インパストの起源は、ルネサンス期の絵画技法に遡ります。特に、レオナルド・ダ・ヴィンチやラファエロといった巨匠たちは、絵具を厚く盛り上げる技法を活用して、作品に立体感や質感を加えました。その後、バロック期やロココ期の画家たちにも受け継がれ、さまざまな技法が発展しました。

特に、19世紀以降の印象派やポスト印象派の運動において、インパストはその質感や立体感から、重要な表現手段として位置づけられました。その後、現代美術においても、インパストはその独自の表現力から、重要な技法として活用されています。



インパストの特徴と表現手法

インパストの最大の特徴は、その質感立体感にあります。インパストは、絵具を厚く盛り上げて描くことで、作品に独自の個性やダイナミズムを加えることができます。特に、油絵やアクリル絵画では、インパストを活用して、光と影の効果を強調することが可能です。

また、インパストは、その多様な表現手法も特徴的です。筆やパレットナイフ、ヘラなど、さまざまな道具を使用して、絵具を厚く盛り上げることができます。これにより、アーティストは自身のスタイルやテーマに応じて最適な表現を追求することができます。



現代におけるインパストの使われ方

現代の美術界において、インパストは幅広い分野で活用されています。特に、油絵やアクリル絵画では、その質感や立体感から、重要な表現手段として位置づけられています。また、インパストは、その多様な表現手法から、現代美術や抽象画の分野でも応用が進んでいます。

さらに、インパストは、その教育的価値も注目されています。質感や立体感を追求する技法は、アーティストの創造性や感性を育むための重要な手段として活用されています。



まとめ

インパストは、絵具を厚く盛り上げて描く技法です。その質感や立体感から、作品に独自の個性やダイナミズムを加えることができます。特に、油絵やアクリル絵画において、重要な表現手段として位置づけられています。今後も、インパストは新たな表現の可能性を切り開く存在となるでしょう。


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