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美術における厚紙とは?

美術の分野における厚紙(あつがみ、Cardboard)は、通常の紙よりも厚く、強度があり、様々な制作や工作に使用される素材です。一般的には、絵画やデザイン、模型作り、パッケージデザイン、さらには彫刻や立体作品の制作にも利用されます。



厚紙の特徴と種類

厚紙は、その名前の通り、通常の紙よりも厚さがあり、しっかりとした質感を持っています。厚紙にはさまざまな種類があり、用途によって使い分けられます。一般的には、約200g/m2以上の紙が厚紙として扱われ、紙の繊維が密に詰まっているため、耐久性が高く、加工しやすい特徴があります。

また、厚紙は表面が滑らかで、印刷や描画にも適しています。表面処理が施されたものもあり、光沢仕上げやマット仕上げ、さらには特殊加工が施された厚紙も存在します。これにより、アートやデザインにおいても幅広い表現が可能です。



厚紙の用途と活用方法

厚紙は、特にデザインやアート制作で多く利用されます。例えば、絵画の下地として使用されることがあります。絵具やインクを塗布するための支持体として、またはカットアウトアートやコラージュアートの材料としても重宝されています。

さらに、厚紙は模型作りや立体アートにおいても重要な素材です。例えば、建築模型やキャラクターデザイン、プロトタイプ作成などに使用されることが多いです。また、パッケージデザインやPOP広告などにもよく使われ、商品のパッケージとしてもその強度と耐久性が活かされています。



厚紙の加工方法

厚紙は、その硬さや厚さにも関わらず、カットや折り曲げ、接着などの加工がしやすい素材です。カッターやハサミを使って簡単にカットでき、デザインに合わせて自由に形を整えることができます。また、厚紙を折り曲げて立体的な作品を作ることもできます。

接着剤を使って厚紙を組み合わせることで、さらに大きな作品を作ることも可能です。厚紙に対するプリントや絵画などの表現も、紙の質感を活かした作品を作るために活用されます。特に、厚紙はしっかりとした質感を持っているため、ペンやインク、絵具がきれいに乗り、作品に深みを与えることができます。



厚紙の環境への配慮

厚紙は、比較的リサイクルしやすい素材であるため、環境への配慮が求められる現代においても利用されています。使用後の厚紙は再生可能で、リサイクルされることが多いため、持続可能な素材として注目されています。また、厚紙を作る際には、木材を原料として使用する場合が多いため、森林資源の保護にも配慮が求められています。

そのため、再生紙を使用した厚紙や、環境に優しい製造方法を取り入れた厚紙も多く見られ、アートやデザインにおいてもエコロジカルな選択肢が増えています。



まとめ

厚紙は、その強度と耐久性から、アートやデザイン、模型作りにおいて重要な役割を果たす素材です。絵画や彫刻、パッケージデザインなど、さまざまな分野で活用され、加工がしやすいため、自由な表現が可能です。

また、厚紙は環境に優しい素材であり、再利用やリサイクルが可能なため、持続可能な素材としても注目されています。アーティストやデザイナーにとって、厚紙は非常に便利で重要な素材の一つと言えるでしょう。

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