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イベント業界におけるリフターとは?

イベント業界におけるリフター(りふたー、英: Lifter、仏: Élévateur)とは、ステージ設営や照明、映像機器などの機材を高所に設置する際に使用される昇降装置です。特に高所での機材設置が必要な場面で重宝され、イベント会場のスムーズな準備に欠かせない機材として利用されています。安全面に配慮した設計や操作性の高さも求められ、イベントの規模に応じたさまざまなタイプのリフターが使用されます。


リフターの基本的な役割と目的

リフターは、イベント業界において会場の設営や撤収をサポートする昇降装置です。リフターがあることで、天井やステージの上方に位置する照明やスピーカー、映像プロジェクターなどの機材を効率的に配置でき、作業の安全性とスピードが向上します。小型の移動式リフターや、特定の高さまで上昇できる大型リフターまで、設置する機材や会場の規模に合わせたさまざまな機種が存在します。

リフターの歴史と語源

「リフター」という言葉は、英語の「Lifter」に由来し、「持ち上げる人」や「持ち上げる機械」を指します。リフターの登場は、産業革命以降に重機の需要が高まったことから、建設業や倉庫業などで使用されるようになったのが始まりです。リフターの技術はさらに進化し、イベント業界でも照明や音響機材などの高所設置をサポートする機材として利用されるようになりました。

日本国内においても、舞台装置の安全性や効率性の向上が求められる中でリフターが取り入れられ、特に1970年代からコンサートや大型イベントで使用が一般化していきました。イベントの規模が拡大し、より多くの機材が高所に設置される中で、リフターは欠かせない機材として認識されるようになったのです。

リフターの種類とそれぞれの用途

リフターには、イベントの内容や設営環境に応じて複数の種類が存在します。ここでは、イベント業界でよく利用されるリフターの代表的な種類を紹介します。

1. ステージリフター
ステージリフターは、舞台装置や装飾、照明器具をステージの特定の高さまで上げるために使用されます。移動が簡単で、操作性に優れているため、ステージ設営や撤収作業がスムーズに進みます。特にコンサートや演劇などの舞台イベントで頻繁に活用されています。

2. マストリフター
マストリフターは、垂直方向の昇降に特化したリフターで、一定の高さまで機材を持ち上げるのに適しています。比較的安定した構造で、主に照明やスピーカーの設置に使用され、仮設ステージや屋外イベントでも活用されます。

3. チェーンリフター
チェーンリフターは、チェーンを用いて重い機材を持ち上げることができるリフターです。天井から吊るすようにして機材を高所に設置する場合や、重量物を持ち上げる場合に適しており、大規模なイベントで多く利用されます。

4. スカイリフター
スカイリフターは、屋外イベントや大型ステージでの高所作業に特化したリフターです。非常に高い位置まで機材を持ち上げることができるため、野外フェスティバルや大規模なスポーツイベントでの使用に向いています。安定性が高く、設置もスピーディに行えるため、大規模イベントのセッティングには欠かせません。

リフターの現在の活用法と重要性

リフターは、現代のイベント業界において多様な用途で重要な役割を果たしています。リフターの最大のメリットは、安全に効率的に機材の設置や撤収ができることです。特に、照明や音響の設備は高所に配置されることが多く、リフターを用いることで作業員の安全性が確保されるだけでなく、作業時間の短縮にもつながります。

また、屋内外のイベント問わずリフターの需要は高まっており、例えばコンサート会場やスポーツイベント、展示会、さらには企業イベントのステージ設営でも利用されます。安全性に配慮しつつ、精度の高い位置に照明や映像機器を設置するためのツールとして、リフターは欠かせない存在です。

リフターの利用時における安全面と注意事項

リフターの使用にあたっては、安全性の確保が最も重要です。リフターは高所に機材を設置するため、作業者が適切な安全装置を着用し、機材の重量制限を守ることが求められます。また、リフターの操作は経験者が行い、現場でのリスクを最小限にするための確認作業が必要です。

また、悪天候下での屋外使用では、風の影響を受けやすいので注意が必要です。特に高所での作業は風の影響で機材が揺れることがあるため、風速や天候の条件に応じて作業を中断する判断も必要になります。これらの安全対策を徹底することで、イベントの設営を円滑に進めることができます。

リフターの今後の展望

リフターの技術はますます進化しており、今後もイベント業界での需要は増加していくと予測されています。自動化やリモート操作機能を備えたリフターも登場しており、技術の発展により、さらに効率的で安全性の高い機材設置が可能になるでしょう。加えて、リフターの小型化や低コスト化も進み、イベントの規模に関わらずリフターが使用できる環境が整いつつあります。

リフターは、イベントの成功に欠かせない機材として、今後も設営や演出の多様化に対応しながら進化を続けていくことが期待されています。イベント業界全体で安全性を高めるためにも、リフターの技術や用途についての知識を深め、効果的に活用することが重要です。


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