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販促・マーケティングにおける店舗イベントとは?

販促・マーケティングにおける店舗イベント(てんぽいべんと、In-Store Event / Événement en Magasin)とは、店舗内またはその周辺で開催される、顧客参加型のプロモーション活動を指します。商品の販売促進やブランド認知度の向上を目的として、試食会、ワークショップ、セール、抽選会などが行われます。店舗イベントは、顧客と直接コミュニケーションを取る場として、顧客ロイヤルティの向上や購買意欲の促進に効果的です。


店舗イベントの歴史と由来

店舗イベントの起源は、19世紀のアメリカに遡ります。当時、大型百貨店がクリスマスセールや季節限定のプロモーションを実施し、顧客を集める手段としてイベントを取り入れていました。このような取り組みは、単なる物販だけでなく、来店者に特別な体験を提供するマーケティング手法として発展しました。

日本では、戦後の経済復興期にスーパーマーケットやデパートが普及するとともに、店舗イベントが販促手段として広がりました。高度経済成長期には、特売セールや展示即売会などが一般的になり、イベントが来店促進に大きな役割を果たしました。近年では、デジタル技術の導入やSNSの普及により、オンラインとオフラインを連動させたハイブリッド型の店舗イベントが増加しています。

店舗イベントの種類と目的

店舗イベントは、その種類や形式によって異なる目的を持っています。主な種類と目的は以下の通りです:

  • プロモーションイベント:新商品の発売記念イベントやセールを開催し、購買意欲を高める。
  • 体験型イベント:試飲・試食会、ワークショップなど、顧客が商品の魅力を直接体験できる場を提供。
  • エンゲージメントイベント:抽選会やフォトコンテストなどを通じて、顧客とのつながりを強化。
  • 季節限定イベント:クリスマス、ハロウィン、桜シーズンなど、特定の季節や行事に合わせたイベントを実施。

例えば、コスメブランドが新商品のリップスティックを発表する際、店舗で試供品の配布やメイクアップセッションを開催することで、商品の使用感を実際に試してもらうことが可能です。これにより、顧客の購買意欲が大きく高まります。

店舗イベントの現在の活用例

現在、店舗イベントはさまざまな形で実施されており、以下のような活用例があります:

  • デジタル連動イベント:店舗でのプロモーションをSNSや公式アプリと連動させ、参加者に特典を提供。
  • コミュニティ形成イベント:地域住民を対象に、地域限定のセールやワークショップを開催。
  • ポップアップイベント:期間限定で特設店舗を設け、話題性や希少性を高める。
  • コラボレーションイベント:他ブランドや著名人とのコラボレーションにより、新規顧客を取り込む。

例えば、食品メーカーが店舗で開催する試食会では、商品の魅力を直接アピールできるだけでなく、参加者がSNSに投稿することでオンライン上でも認知が広がります。また、アパレルブランドが著名なインフルエンサーを招いたイベントを行うと、ファン層が来店し、購買促進が期待されます。

店舗イベントの課題と将来性

店舗イベントには以下の課題があります:

  • コストとリソースの確保:イベントの企画・運営には多大な労力と費用が必要。
  • 参加者の動員:適切なプロモーションを行わないと、来場者数が伸び悩むリスクがある。
  • パンデミックや災害の影響:オフラインイベントは状況によって中止や延期を余儀なくされることがある。

これらの課題を克服するため、デジタル技術やオンラインイベントを活用する動きが進んでいます。たとえば、店舗イベントとライブ配信を組み合わせることで、物理的な来店が難しい顧客にもリーチできます。今後は、ARやVRを活用した没入型の店舗イベントや、持続可能性を意識したエコイベントが注目されると考えられます。

まとめ

店舗イベントは、販促・マーケティング活動において顧客との接点を強化し、購買意欲を促進する重要な手段です。その歴史や種類を理解し、適切に活用することで、ブランドの認知度やロイヤルティを向上させることができます。デジタル技術や新しいアイデアを取り入れることで、今後も進化を続ける店舗イベントは、マーケティングの中核として重要性を増していくでしょう。


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