販促・マーケティングにおける記念品とは?

販促・マーケティングにおける記念品(きねんひん、Promotional Gift / Cadeau Promotionnel)とは、企業や団体がイベントやキャンペーンの際に顧客や参加者に配布する商品を指します。主な目的は感謝の意を伝えると同時に、ブランド認知度を向上させ、良好な関係を構築することです。記念品には、ロゴ入りの文房具、エコバッグ、オリジナルグッズなど多岐にわたるアイテムが含まれます。


記念品の歴史と言葉の由来

記念品の起源は古代文明に遡ります。古代エジプトやローマでは、祭典や儀式の際に参加者へ感謝の印として贈り物をする習慣がありました。この伝統は、顧客や関係者との絆を強化するために行われたもので、現代の記念品のルーツといえます。

近代において、記念品が販促活動の一環として活用されるようになったのは、19世紀のアメリカが起源とされています。1890年代、企業が顧客への感謝を示し、リピート購入を促すためにロゴ入りの小物を配布し始めたことがその始まりです。日本では、戦後の高度経済成長期に企業ノベルティとしての記念品が普及し、展示会やイベントで配布されるのが一般化しました。

記念品の主な種類と特徴

記念品には以下のような種類があります:

  • ロゴ入り文房具:ボールペンやノートなど、日常的に使用されるアイテムに企業ロゴを印刷。
  • エコバッグやトートバッグ:環境意識をアピールしながらブランドを訴求。
  • オリジナルグッズ:企業や商品に関連したユニークなデザインの商品。
  • 食品や飲料:イベント記念として配布されるスイーツやドリンク。
  • デジタルグッズ:USBメモリやスマホアクセサリーなどの現代的なアイテム。

これらの記念品は、受け取った人に日常的に使用されることを想定しており、ブランドの露出機会を増やすという特徴があります。また、感謝の気持ちや特別感を伝える役割も果たします。

現在の記念品の活用方法

現代の記念品は以下のような形で活用されています:

  • 展示会やセミナーでの配布:来場者に無料配布することで、ブランドの認知度を向上。
  • オンラインイベント参加者への送付:登録者に郵送で記念品を提供し、イベント後の満足度を向上。
  • SNSキャンペーンの景品:フォロー&リツイートキャンペーンの当選者に記念品をプレゼント。
  • 限定感の演出:期間限定や数量限定の商品で希少性を訴求。
  • エコプロモーション:再生素材や環境配慮型のアイテムを選定し、企業の社会的責任をアピール。

例えば、ある飲料メーカーは、キャンペーン参加者全員にロゴ入りステンレスボトルを配布することで、環境意識とブランド価値を同時に向上させることに成功しました。

記念品の課題と未来

記念品には以下のような課題があります:

  • コスト管理:大量配布時にコストが膨らむため、予算内での工夫が必要。
  • アイテム選定:ターゲット層に響くアイテムを選定する必要。
  • 環境負荷:プラスチック製品など、環境への配慮が不足している場合、企業イメージを損なう可能性。

未来の記念品では、AIやデータ分析を活用したパーソナライズドグッズの提供が進むと考えられています。また、持続可能な素材やエコロジカルデザインを取り入れた記念品が主流となり、企業の社会的責任を示す一環としての役割も強まるでしょう。これにより、ブランドと顧客との関係をさらに深める新しい記念品のあり方が期待されます。


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