【遊び紙】ビジプリ印刷用語辞典
遊び紙
遊び紙(あそびがみ、英語表記:Endpapers or Endleaves)
遊び紙は、本の表紙と本文の最初や最後に挟まれた紙のことを指し、本の構造を強化し、見た目を美しくするために用いられます。一般に、遊び紙は装丁の一部として、本の耐久性を高める役割を持つと同時に、デザインの要素として本の全体的な雰囲気やテーマを補完します。遊び紙は、単色の紙から複雑な模様やイラストが施されたものまで、さまざまなデザインが存在します。この紙は、装丁芸術の一環として、本の持つ文化的または芸術的価値を高めるためにも使用されます。
遊び紙の使用は、本の耐久性を向上させるために特に重要であり、本文を保護し、表紙との接着を強化します。高品質の遊び紙は、時間の経過による本の劣化を防ぎ、長期間にわたって本を保護するために役立ちます。また、遊び紙は、出版社や装丁家によって独自にデザインされることが多く、特定の本に固有のアイデンティティを与える要素となり得ます。遊び紙を通じて、読者は本を開く前からその世界観や雰囲気に触れることができ、読書体験を豊かにします。本の初版や限定版などでは、遊び紙に作者のサインやイラストが施されることもあり、コレクターアイテムとしての価値を高めることもあります。