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印刷業界における背クロスとは?

印刷業界における背クロス

背クロス(せくろす)は、英語で "Spine Cloth"または"Backstrip"と表記されます。


背クロスは、本の製本工程において使用される素材の一つで、特にハードカバー書籍や高品質なソフトカバー書籍の(スパイン)部分に貼り付けられる布のことを指します。この背クロスは、本の耐久性を高め、長期間の使用に耐えうるようにするため、また美観を向上させる目的でも用いられます。素材としては、布の他にも、耐久性がある特殊紙や合成素材が使用されることもあります。

背クロスの使用は、本の部分を保護し、特に開閉の繰り返しによる摩耗や損傷から守る役割を持っています。また、背クロスには書籍のタイトルや著者名、出版社のロゴなどが印刷されることが多く、書棚での識別を容易にします。

この素材は、書籍の製本品質に大きく寄与する要素の一つであり、製本方法やデザインの選択によって、書籍の全体的な印象や市場でのポジショニングに影響を与えることができます。背クロスを適切に選択し使用することで、書籍はその物理的な強度だけでなく、視覚的な魅力も兼ね備えた製品となります。
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