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印刷業界における全印工連とは?

印刷業界における「全印工連」(ふりがな:ぜんいんこうれん、英:All Japan Federation of Printing Industry Associations、仏:Fédération Nationale de l'Industrie de l'Impression du Japon)とは、日本の印刷業界全体を統括し、業界の発展と企業支援を目的とした団体です。全国の印刷関連業者や組合を結集し、業界の課題解決や技術革新、環境対策、労働環境の改善に取り組んでいます。全印工連は、印刷業界の中核として国内外で幅広い活動を展開しています。


全印工連の概要

全印工連は、日本国内の印刷関連企業や業界団体をつなぐ役割を果たす組織です。その主な役割と特徴は以下の通りです:

  • 業界の代表組織:印刷業界全体を代表し、政策提言や業界の意見を発信します。
  • 技術革新の推進:新しい印刷技術やデジタル化への対応を支援します。
  • 労働環境の改善:従業員の労働条件の向上や人材育成に取り組みます。
  • 環境問題への対応:エコロジー印刷や持続可能な事業運営を推進しています。
  • 情報提供:業界動向や法改正に関する情報を会員企業に提供します。

全印工連の活動は、全国各地の印刷関連事業者にとって欠かせないサポート体制の一部となっています。

全印工連の歴史と由来

全印工連の設立は、戦後の日本経済の復興期に遡ります。1949年、印刷業界の秩序を保ち、業界全体の発展を目指して「全国印刷工業組合連合会」として発足しました。

当初は印刷業者の経営安定や業界の近代化を目指して活動していましたが、経済の成長とともに業務の範囲を拡大。技術革新の促進や環境対策、デジタル化への対応など、新たな課題に取り組むようになりました。

「全印工連」の名称は、業界全体を代表する統括組織としての立場を明確にするため、広く使われるようになりました。その活動は、国内に留まらず、海外の印刷業界とも連携を深めています。

現在の全印工連の使われ方

現在、全印工連は以下のような活動を行っています:

  • 業界の未来を支える政策提言:政府や自治体と連携し、印刷業界の利益を守るための政策提言を行います。
  • セミナーや研修会の開催:技術や経営ノウハウを共有し、業界全体のスキルアップを図ります。
  • エコロジー印刷の推進:環境負荷を軽減する技術や製品の開発を支援します。
  • 業界ネットワークの構築:全国の印刷業者を結びつけ、情報交換や協力体制を構築します。
  • 国際的な連携:海外の印刷団体との協力を進め、国際的な視野で業界の発展を目指します。

また、デジタル印刷やスマート工場化など、新しい時代の技術革新にも積極的に対応しており、印刷業界全体の競争力強化を図っています。

全印工連の利点と注意点

全印工連に所属することで得られる利点は以下の通りです:

  • 情報収集の容易化:法改正や技術動向などの重要な情報をいち早く入手できます。
  • 経営支援:中小企業に対する経営コンサルティングや補助金情報の提供があります。
  • ネットワーク構築:同業者との交流を通じて、新たなビジネスチャンスが生まれる可能性があります。

一方で、以下の注意点も考慮する必要があります:

  • 会費の負担:所属には会費が必要なため、経済状況に応じた検討が必要です。
  • 地域差:地域によっては活動内容やサポートの範囲に差がある場合があります。
  • 活用の積極性:提供されるサービスを有効に活用するためには、積極的な参加が求められます。

まとめ

全印工連は、印刷業界全体を支える重要な組織であり、業界の発展や技術革新、労働環境の改善に貢献しています。その歴史は戦後の経済復興期に始まり、現在では国内外で幅広い活動を展開しています。全印工連の提供する情報やサービスを積極的に活用することで、印刷業界の企業や従事者は、より競争力のある経営や事業展開を実現できるでしょう。

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