不動産業界におけるTVモニターフォンとは?
不動産業界の分野におけるTVモニターフォン(てぃーびーもにたーふぉん、TV Monitor Intercom、Interphone vid?o)とは、訪問者の姿を映像で確認しながら音声で応答できる設備のことを指します。玄関先での対面不要の対応が可能なため、防犯性や利便性の向上を目的として、多くの集合住宅や一戸建て住宅に導入されています。セキュリティ設備の一環として、物件価値を高める要素にもなっています。
TVモニターフォンの機能と役割
TVモニターフォンは、室内に設置されたモニター画面を通じて、訪問者の映像をリアルタイムで確認しながらインターホン越しに会話ができる設備です。
主な機能には以下のものがあります。
- 来訪者の映像表示
- 音声通話機能(インターホン)
- 録画・録音機能(不在時に来訪履歴を確認可能)
- 呼出音の切り替え・ボリューム調整
- ドア解錠連動機能(オートロックと連携)
これにより、訪問者が誰であるかを玄関に出る前に確認できるため、セールス対策や不審者対応に有効です。
また、子どもや高齢者のいる家庭でも、安全性を高める要素として評価されています。
TVモニターフォンの歴史と普及背景
「TVモニターフォン」という用語は、英語の “TV Monitor Intercom” に由来し、フランス語では “Interphone vid?o” と呼ばれます。
日本では1980年代以降、集合住宅を中心にモニター付きインターホンの導入が始まり、1990年代には標準装備として普及が進みました。
その背景には、都市部での犯罪増加や防犯意識の高まりがありました。
従来の音声だけのインターホンでは相手の顔が見えず、セキュリティ上の不安が残るため、視覚的な確認ができるTVモニター付きの機種が登場しました。
現在では、録画機能やスマートフォン連動型の高機能モデルも登場し、IoT住宅の一部として重要な防犯設備と位置づけられています。
物件広告では「TVモニターフォン付き」と記載されることで、入居者に対する安心感や物件の付加価値をアピールするポイントにもなっています。
まとめ
TVモニターフォンとは、映像と音声で来訪者の確認ができるインターホンシステムであり、防犯性と生活の利便性を高める現代住宅の必須設備のひとつです。
特に女性の一人暮らしや子育て世帯、高齢者のいる家庭などにおいては、安心・安全な生活を守るための強い味方として重宝されています。