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不動産業界におけるシステムキッチンとは?

不動産業界の分野におけるシステムキッチン(しすてむきっちん、System Kitchen、Cuisine int?gr?e)とは、調理台、コンロ、シンク、収納などを一体化した形で設計・施工されたキッチン設備のことを指します。美観と機能性を兼ね備えており、住宅の内装に合わせて統一感を持たせることができるため、近年では新築・リフォーム物件を問わず、標準的なキッチン仕様として定着しています。



システムキッチンの特徴と構成要素

システムキッチンは、個別に設置されていたコンロや流し台、収納棚などを統一設計により一体型で配置した設備です。以下のような特徴があります。

  • 一体感のあるデザイン:天板(カウンター)とシンク、加熱機器、収納がフラットにつながっており、見た目も美しく掃除がしやすい設計です。
  • 多機能な設備:ビルトインコンロ、食洗機、オーブン、レンジフードなどを一体化することで調理効率を高めます。
  • カスタマイズ性:メーカーによって多様なパターンが用意されており、間取りや好みに応じてレイアウト変更が可能です。

また、レイアウトの種類としては「I型」「L型」「U型」「アイランド型」などがあり、住まいの間取りや生活スタイルに応じて選択されます。

収納力や作業スペースの確保、動線効率の良さなどから、料理を頻繁に行う家庭にとって高評価の設備です。



システムキッチンの歴史と普及の背景

従来の日本の住宅では、流し台・ガス台・吊戸棚などがバラバラに設置されていました。これに対して欧米では20世紀初頭より、作業の効率化を目的に一体型のキッチンユニットが発展してきました。

日本におけるシステムキッチンの導入は、1960年代以降の高度経済成長期に広がりを見せました。当初は高級住宅向けが中心でしたが、1980年代には一般住宅にも普及し始め、現在では新築住宅においてほぼ標準装備と言えるほど定着しています。

住宅設備メーカー各社が競ってデザイン性・機能性を追求した商品を展開したことで、ライフスタイルや住空間の変化にも対応可能な設備として、インテリアの一部としての価値も高められています。

また、バリアフリー対応や子育て世帯向けの安全設計、共働き世帯向けの時短機能など、生活の多様化にも対応しており、今後もニーズに応じた進化が期待される設備です。



まとめ

システムキッチンは、機能・デザイン・利便性を備えた一体型のキッチン設備であり、現代の住まいに欠かせない生活設備の一つです。

その登場から現在に至るまで進化を続け、使いやすさや収納性、美観の向上といった点から、住宅購入や賃貸物件選定における重要な評価項目となっています。

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