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不動産業界におけるIHクッキングヒーターとは?

不動産業界の分野におけるIHクッキングヒーター(あいえいちくっきんぐひーたー、IH Cooking Heater、Plaque ? induction)とは、電磁誘導加熱方式を利用して調理を行う電気式のコンロのことを指します。火を使わずに加熱できるため、安全性や清掃性に優れており、オール電化住宅や高層マンションなどで多く導入されています。省エネ性能にも優れ、家庭のエネルギー管理に貢献する調理設備として注目されています。



IHクッキングヒーターの仕組みと特徴

IHクッキングヒーターは、「Induction Heating=電磁誘導加熱」の略称で、磁力線により鍋自体を発熱させる仕組みです。コンロ本体は発熱せず、対応する金属製の鍋だけが熱を帯びるため、やけどや火災のリスクが低減されるという大きな利点があります。

主な特徴として以下の点が挙げられます。

  • 火を使わないため安全性が高い:特に小さな子どもや高齢者のいる家庭で安心して使用できます。
  • 熱効率が良く加熱が速い:直火よりも加熱効率が高く、時短調理が可能です。
  • 天板がフラットで掃除が簡単:凹凸が少ないため、ふき取るだけで清潔を保てます。
  • 調理中の室温上昇が抑えられる:夏場でも室内温度が上がりにくく快適です。

一方で、土鍋やアルミ鍋など非対応の調理器具が使えない場合もあるため、使用可能な鍋の材質については確認が必要です。



IHクッキングヒーターの歴史と導入の広がり

IH調理器は1970年代後半に登場しましたが、当初は商業用が主流でした。1990年代に入り、家庭用としての安全性・利便性が評価されるようになり、特にオール電化住宅の普及とともに本格的に普及が始まりました。

日本では電力会社によるオール電化住宅の推進により、エコキュートとセットでIHクッキングヒーターを導入するスタイルが広まりました。現在では高層マンションの設計段階から標準装備として採用されるケースも多く、不動産業界では物件の魅力を高める設備として位置づけられています。

また、火災リスクが低く、都市ガスが敷設されていない地域や防火管理が厳しいエリアでの導入も増加しており、需要の裾野は拡大しています。



まとめ

IHクッキングヒーターは、電磁誘導加熱による高効率かつ安全な調理方法を提供する設備であり、近代住宅における代表的なキッチン設備の一つです。

掃除のしやすさや省エネ性、安全性を兼ね備えたIHは、今後も家庭のスマート化・エコ化に貢献する設備として、幅広く採用が進んでいくと考えられます。

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