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不動産業界におけるフローリングとは?

不動産業界の分野におけるフローリング(ふろーりんぐ、Flooring、Rev?tement de sol en bois)は、室内の床面を木材や木目調素材で仕上げた床材を指します。自然な木の風合いや温もりを持ち、和室における畳に代わって現代住宅における標準的な床材として広く採用されています。防音性や清掃性にも優れ、デザインや機能性の多様化により、物件の価値や居住快適性を高める重要な要素のひとつです。



フローリングの特徴と種類

フローリングとは、木材または木目調の複合素材を使用して床を仕上げる床材の総称です。主に「無垢フローリング」と「複合フローリング」の2つに大別されます。

無垢フローリングは天然木をそのまま加工したもので、木本来の質感や香りが楽しめる点が魅力です。一方、複合フローリングは合板などの基材の上に化粧シートや天然木の薄板を貼り合わせたもので、コスト面や耐久性、メンテナンス性に優れています。

さらに、防音仕様や床暖房対応、防水機能など、用途に応じた高機能フローリングも登場しており、マンションや戸建て住宅の用途や居住者のライフスタイルに合わせて選ばれています。



フローリングの歴史と言葉の由来

「フローリング」という言葉は、英語の「floor(床)」に由来し、「~ing」を付けることで「床材」「床仕上げ」を意味する名詞となっています。日本においては昭和30年代以降、住宅の洋風化が進む中で畳に代わる床材として普及しました。

特に高度経済成長期以降、集合住宅や分譲マンションでは洋室のニーズが高まり、フローリング仕上げが標準化されていきました。当初は無垢材が主流でしたが、コストや施工性の観点から複合フローリングが多く採用されるようになりました。

また、最近では環境配慮型素材の利用や、バリアフリー設計に適した滑りにくいフローリング、抗菌・抗ウイルス加工を施した製品も登場しており、機能面でも日々進化しています。



まとめ

フローリングは、現代の住宅や商業物件において標準的な床仕上げとして不可欠な存在です。

木の風合いや機能性、美観を兼ね備えたこの床材は、インテリアの一部としての役割も担い、不動産の価値や住まいの快適性を大きく左右します。機能性、デザイン性、メンテナンス性を兼ね備えたフローリング選びは、物件の魅力を高めるうえで重要な要素といえるでしょう。

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