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不動産業界における収益物件とは?

不動産業界の分野における収益物件(しゅうえきぶっけん、Income Property、Bien immobilier locatif)とは、第三者に賃貸することで得られる家賃収入など、継続的な利益(インカム)を目的として保有される不動産を指します。マンション一室から一棟アパート、テナントビル、商業施設などが対象となり、家賃収入による運用が主な収益源です。個人投資家から法人まで広く活用され、不動産投資の基礎的な選択肢として高い関心を集めています。



収益物件の定義と特徴

収益物件とは、投資目的で保有される不動産であり、所有者が直接居住することなく、他者に貸し出して収入を得る物件を意味します。

代表的な収益物件の種類には、次のようなものがあります。

  • 区分マンション:比較的少額から始められるため、初心者向けの投資先。
  • 一棟アパート・マンション:規模が大きくなる分、リスクとリターンも大きくなる。
  • 店舗・事務所用物件:商業テナント向けで、賃料単価が高め。

収益性を図る指標として、表面利回り・実質利回り・空室率などが重要視され、これらのデータ分析が投資判断の大きな材料になります。

また、税制上の優遇措置や資産価値の維持、相続対策としての有効性も評価されており、安定収入を見込める資産運用の手段として近年ますます注目されています。



収益物件の歴史と背景

日本において収益物件の概念が一般的に広まったのは、高度経済成長期以降のことです。特に都市部の人口集中と住宅需要の高まりにより、アパート経営やマンション賃貸といった投資スタイルが定着しました。

1990年代のバブル崩壊以降は、土地神話が崩れたことでキャピタルゲインからインカムゲイン重視の投資へとシフト。この背景から、収益物件の利回りや安定性に注目が集まり、個人でも購入できる区分マンションなどの人気が高まりました。

2000年代以降は、不動産投資ローンの充実や情報の透明化、物件検索ポータルの整備により、不動産投資がより身近な存在となりました。また、法人による不動産保有も進み、収益物件は事業資産としても活用されています。

さらに近年では、不動産クラウドファンディングやリート(不動産投資信託)など、小口化・分散化された収益物件の形態も増えており、多様な投資スタイルが可能になっています。



まとめ

収益物件は、家賃収入や資産価値の維持・向上を目的に保有される投資不動産であり、安定したインカムを得たいと考える個人・法人にとって魅力的な選択肢です。

物件選びにあたっては、立地・物件タイプ・収益性などの要素を総合的に判断し、長期的な視野で資産運用を考えることが成功のポイントとなります。

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