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不動産業界における管理会社とは?

不動産業界の分野における管理会社(かんりがいしゃ、Property Management Company、Soci?t? de gestion immobili?re)とは、マンションやアパート、オフィスビルなどの不動産において、建物や敷地の維持管理業務を管理組合やオーナーから委託されて行う専門業者を指します。管理業務には清掃、設備保守、会計業務、居住者対応など多岐にわたり、物件の資産価値維持と快適な住環境の提供において不可欠な存在です。管理会社の質が、長期的な建物の評価にも直結するため、選定や契約内容が重視されます。



管理会社の役割と業務内容

管理会社は、主に区分所有建物の管理組合や賃貸物件オーナーの代理として、建物全体の維持管理を請け負う企業です。業務は多岐にわたり、以下のように分類されます。

  • 日常管理業務:共用部の清掃、設備点検、ゴミ処理、エレベーター管理など。
  • 会計・出納業務:管理費や修繕積立金の徴収、会計処理、報告書作成。
  • 理事会・総会サポート:議事録作成、資料準備、運営支援。
  • 修繕・工事の企画:長期修繕計画の策定、大規模修繕の業者選定と監督。
  • クレーム・入居者対応:居住者からの問い合わせ対応やトラブル処理。

また、賃貸物件においては、空室募集や契約管理、入居者との調整なども担当し、オーナーの経営サポートまで行います。



管理会社の歴史と制度的背景

日本における管理会社の登場は、1960年代以降の高度経済成長期に分譲マンションの供給が急増したことに伴います。住民自らの管理では限界があるとされ、専門知識と技術を持つ外部業者による管理の必要性が高まりました。

1983年には「マンション管理業者登録制度」が創設され、2001年の「マンション管理適正化法」の施行により、管理会社には国土交通省への登録義務や業務基準の遵守が課されるようになりました。

現在では、全国に2,000社以上の管理会社が存在し、大手不動産系列から地域密着型の中小企業まで、多様なニーズに応じたサービスを展開しています。



まとめ

管理会社は、不動産の維持管理を担う重要なパートナーであり、住まいや建物の品質を長く保ち、住民やオーナーの安心・快適な生活を支える存在です。

その業務内容は多岐にわたり、専門性と対応力が問われます。管理組合やオーナーにとっては、信頼できる管理会社との関係構築が、建物の資産価値を左右する大きな要素となるため、慎重な選定と定期的な評価が不可欠です。

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