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不動産業界におけるリフォーム物件とは?

不動産業界の分野におけるリフォーム物件(りふぉーむぶっけん、Renovated Property、Bien r?nov?)とは、中古の建物に対して内外装や設備などを修繕・改修し、新築に近い状態に再生した物件を指します。主に見た目や機能面の改善を目的としており、物件の価値向上と同時に市場での流通促進にも寄与しています。住環境の質を手頃な価格で確保できることから、近年では需要が高まっています。



リフォーム物件の定義と特徴

リフォーム物件とは、既存の中古住宅やマンションに対して、内装・外装・水回り設備・給湯器・配管などの部分的な改修工事を行い、より快適に住める状態に仕上げた物件を意味します。

主なリフォームの内容には、壁紙や床材の張替え、キッチンやバス・トイレの交換、建具の調整や外壁塗装などがあります。工事内容によっては、間取りの変更を伴うこともありますが、構造体を変更する「リノベーション」とは区別されることが一般的です。

こうした物件は、築年数が経過していても清潔感や機能性を取り戻せるため、新築にこだわらない層や予算を抑えたい購入者から支持されています。



リフォーム物件の歴史と市場形成

日本で「リフォーム」という言葉が一般的に使われ始めたのは、高度経済成長期を過ぎた1980年代以降とされています。新築住宅が主流だった時代から、中古住宅の流通促進が政策的にも求められるようになり、1990年代以降、不動産会社がリフォーム済み物件を販売する動きが拡大しました。

特に2000年代に入ると、ストック型社会への転換や住宅ローン控除の対象拡大などの制度的後押しもあり、「中古×リフォーム」というキーワードが定着します。

また、建築基準法や耐震基準の改正により、構造安全性や省エネ性能を担保する改修が評価されるようになり、資産価値としてのリフォーム物件の評価も高まっています。



現代におけるリフォーム物件の価値と選び方

現在では、不動産会社があらかじめリフォームを施して販売する「リフォーム済み物件」と、購入後に買主がリフォームする「リフォーム前物件」の2タイプが存在しています。

前者は入居までのスピード感があり、内覧時に仕上がりを確認できる安心感が魅力です。一方、後者は自由に仕様を選べる反面、工事費や期間の見通しが必要です。

物件価格に対して改修費用が適正であるか工事の保証制度やアフターサポートが整っているかなどを判断基準にすることが、満足度の高い物件選びにつながります。



まとめ

リフォーム物件とは、中古物件に対して部分的な改修を行い、機能性や美観を向上させた不動産のことを指します。

新築と比べて価格を抑えられ、即入居が可能なケースが多いことから、実需層・投資家層を問わず注目されています。将来的な価値や住みやすさを見据えた選択が、リフォーム物件活用の鍵となるでしょう。

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