【モニター付きインターホンとは？】ビジプリ不動産業界用語辞典

不動産業界におけるモニター付きインターホンとは？

不動産業界の分野におけるモニター付きインターホン（もにたーつきいんたーほん、Video Intercom System、Interphone avec ?cran）とは、玄関先に訪れた来訪者の映像を室内から確認できるモニターを備えた通話機器のことを指します。映像と音声の両方で来訪者を確認できることによって防犯性が大きく向上するため、現代の集合住宅や戸建住宅では重要なセキュリティ設備として標準化が進んでいます。録画機能やスマートフォン連携など、機能の高度化も進んでいます。

モニター付きインターホンの機能と特徴

モニター付きインターホンとは、屋外の玄関子機と、屋内の受信モニターがセットになったインターホンシステムであり、来訪者の姿と声を同時に確認しながら通話・応答ができる設備です。

主な構成要素は、カメラ付きの玄関子機、室内の液晶モニター、通話用マイク・スピーカーで、最近では録画機能付きやスマートフォンアプリと連動して外出先でも応答可能なタイプも登場しています。

来訪者がインターホンを押すと、室内のモニターに映像が表示され、住人は声を聞きながら相手を確認できます。セールスや不審者への対応を避けるための事前チェックが可能で、居住者の安心感を大きく高める防犯設備として評価されています。

また、マンションのオートロックシステムと連携することにより、共用玄関の解錠操作も室内から行えるようになっています。

モニター付きインターホンの歴史と普及の背景

インターホンはもともと、1950年代に音声通話のみのシステムとして登場しました。家庭用としては1970年代に普及が始まり、集合住宅の建築ラッシュとともに徐々に標準設備となっていきました。

モニター付きインターホンは1990年代から登場し、当初は高級マンションや戸建住宅のオプション設備として導入されていました。技術の進歩により、カメラの小型化や液晶モニターの低価格化が進んだことで、2000年代に入ってからは一般住宅や賃貸物件にも普及し始めました。

また、近年の防犯意識の高まりや、高齢者・子どもがいる家庭における安全対策としても重視されるようになり、多機能化が進んでいます。録画・録音機能付きモデルや、スマートフォンと連携するIoT型インターホンが登場したことで、共働き家庭や単身者のライフスタイルにもマッチする設備として注目を集めています。

現在では、賃貸物件でも「モニター付きインターホン完備」として物件情報に記載されるケースが一般化し、入居者募集の際の競争力アップにもつながっています。