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不動産業界におけるつなぎ融資とは?

不動産業界の分野におけるつなぎ融資(つなぎゆうし、Bridge Loan、Pr?t relais)とは、住宅の建築中や売却前など、一時的に資金が不足する期間を補うために提供される短期融資のことを指します。特に注文住宅の建築時などに多く用いられ、住宅ローンの実行までの間の資金ニーズに対応するための制度です。工事費や土地代の先払いといった資金繰りの課題を解決する役割を果たします。



つなぎ融資の仕組みと役割

つなぎ融資は、主に注文住宅を建築する際に利用される資金調達方法であり、住宅ローンが正式に実行されるまでの間に必要となる支払い(例:土地代・着工金・中間金など)を一時的にカバーするための短期ローンです。

この制度を活用することで、施主(住宅の建築主)は自己資金が不足していても建築を進めることができるため、資金面の橋渡しとして重宝されます。つなぎ融資は、住宅ローンの融資実行日(=建物完成時)に一括で返済される仕組みとなっており、原則として元本一括返済、利息は毎月支払う形が一般的です。

適用にあたっては、住宅ローンの本契約が前提となっていることが多く、金融機関の審査により融資額や金利、返済方法が決定されます。なお、保証料や事務手数料が別途発生する場合もあるため、契約前の確認が重要です。



つなぎ融資の歴史と導入背景

つなぎ融資は、日本の住宅金融制度が整備される中で、住宅ローンの実行時期と建築費の支払いタイミングのズレを解消する手段として登場しました。特に1980年代以降、注文住宅が一般化し始めた頃から金融機関で積極的に取り扱われるようになりました。

また、不動産取引における売却物件の引き渡しと新居購入のタイミングが一致しないケースでも利用されており、買い替えの際の資金不足を補う手段としても普及しています。

近年では、住宅ローンの審査が厳格化する一方で、ローン実行までのタイムラグに対応した柔軟な商品として、つなぎ融資が再評価されています。一部金融機関では、金利優遇や手数料軽減策を打ち出すなど、利用しやすい環境が整いつつあります。



まとめ

つなぎ融資とは、住宅ローンが実行されるまでの期間に必要な資金を一時的に貸し出す制度であり、建築費や土地代の支払いをスムーズに行うための仕組みです。

住宅建築や買い替えの際に不可欠な資金調整手段として活用されており、安心して住まいの計画を進めるための重要なファイナンスツールとして広く浸透しています。

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