不動産業界における総会とは?

不動産業界の分野における総会(そうかい、General Meeting、Assembl?e g?n?rale)とは、主にマンションなどの区分所有建物において管理組合の意思決定を行うために開催される会議を指します。総会は管理規約に基づいて定期的または必要に応じて開催され、重要な議題や予算、役員選任、規約改正などを審議・決定する場として機能します。区分所有者が一堂に会して議論・投票する場であるため、マンション管理において極めて重要な意思決定機関です。



総会の目的と役割

総会は、マンションの区分所有者全員(所有者)が出席し、共同住宅の管理・運営に関する重要事項を議決するための最高意思決定機関です。

総会には「通常総会」と「臨時総会」があり、通常総会は年1回の開催が義務付けられており、予算・決算報告、管理組合役員の選任・解任、管理規約の改正などが主な議題となります。臨時総会は必要に応じて開催され、突発的な事案や重大な問題への対応を審議します。

議案は原則として出席者および委任状の合計で過半数以上の賛成により可決されますが、管理規約の変更などは特別決議が必要であり、議決権の4分の3以上の賛成が求められます。



総会制度の背景と歴史

総会という制度は、「建物の区分所有等に関する法律」(区分所有法)に基づいて導入されたもので、1962年(昭和37年)の法施行以降、マンションの所有者間の合意形成を図る場として制度化されました。

この背景には、集合住宅という形態において個人所有と共同所有のバランスを取る必要があり、共用部分の維持管理や費用分担を公平に決定する機関として総会の設置が不可欠とされたことがあります。

また、2002年の区分所有法改正以降は、管理組合のガバナンス強化が進み、総会の議事録作成義務や、電子化された通知・委任状の取り扱いなど、実務面での運用の柔軟化も進められています。



まとめ

総会とは、マンションの管理組合における最高意思決定機関であり、区分所有者が自らの意思で建物管理や運営方針を決定する場です。

予算・規約・役員などを決定する機能を持ち、建物の資産価値や住環境の質を左右する重要な制度です。住民間のコミュニケーションと合意形成の土台となるため、参加と理解が求められる重要な会議です。

▶不動産業界用語辞典TOPへ戻る

↑ページの上部へ戻る

ビジプリの印刷商品

ビジプリの関連サービス