流行中の顔出し展示パネルは自作できる?
素材別の作成方法や効果、設置の際の注意点も解説します!
等身大の顔出しパネルは、顔をはめてなりきって楽しめるので、観光地やイベント会場など様々なところで見かけますよね。
SNSでは、顔出しパネルを使った面白い写真が数多く投稿され、結婚式や子どものイベントで使われたり、ペット用の顔出しパネルも人気が出ています。
集客効果が高く話題になるため、自分で作って使いたいと考える人もいるでしょう。
・「等身大の顔出しパネルをできるだけ安く作るには?」
・「顔出しパネルはどのような効果があるの?」
・「顔出しパネルの注意点は?」
そんな他の記事やサイトをみてもイメージがつかず悩みを持っているあなたに、顔出しパネルを自分で作る方法を詳しく紹介します!
作成方法の細かい注意点や、設置場所の許可、著作権についても解説するので、ぜひ参考にしてください。
■顔出しパネルの作成
顔出しパネルの作成方法は2通りあります。
・自分で手作りする
・印刷業者に依頼する
どちらも特別なテクニックや知識は必要なく、工夫次第で面白くてオリジナリティ溢れる顔出しパネルを作ることが可能です。
2通りある顔出しパネルの作り方を説明します。
▶自分で手作りする
手作りするときは、自分で材料や道具を揃える必要があります。
家庭にあるものやホームセンターや100均で調達できるものを使えば、安く作ることが可能です。
作成段階で良いアイディアが浮かべばその都度、手を加えられるので、よりオリジナリティに溢れた顔出しパネルを作ることができるでしょう。
また、既に1度使用した等身大パネルの顔部分をくりぬけば、そのまま顔出しパネルとして再利用することも可能です。
▶印刷業者に依頼する
印刷業者に依頼する場合は、顔出しパネルを作りたい画像と完成サイズなどの細かい設定を明確に伝えて注文するだけです。
あとは待つだけで、誰もが納得するプロクオリティの顔出しパネルを作ることができます。
料金は手作りよりも高くなりますが、せっかく作るのだから見た目にこだわりたい、長く使いたいという人にはおすすめです。
■顔出しパネルの見込める効果とは
「顔出しパネルは知っているけれども、具体的にはどのような効果があるの?」とお考えの方もいらっしゃるかと思います。
そこで、こちらでは顔出しパネルの見込める効果についてご紹介させていただきます。
・思わず使いたくなる
・使用者にSNSで広めてもらえる
・観光地に設置すれば、観光スポットの一つに
▶思わず使いたくなる
一目見て面白い、コミカルな顔出しパネルがあれば誰しもが一度は使ってみたくなることでしょう。
また、顔出し部分を複数個にすることで、カップルや家族での集合写真などにも使えます。
それにより、多くの人に宣伝として広めることができるでしょう。
▶使用者にSNSで広めてもらえる
最近ではSNSなどで顔出しパネルを使用している方の投稿を多く見るようになりました。顔出しパネルは撮った後、人に見てほしいという思いが強く出るようにうかがえます。
そのため、顔出しパネルとして宣伝したい部分を設置するだけで、SNS上で広めてもらえます。
▶観光スポットの一つに
観光地に設置すれば、多くの人の間で広めてもらえることで、顔出しパネルそのものが観光スポットの一つとして有名になることもあります。
設置期間などが定められていない場合、定期的にメンテナンスをすることで、継続的に販促に繋げることができるでしょう。
■顔出しパネルを自分で手作りする手順
顔出しパネルは自分で作ることができます。顔出しパネルを手作りする方法について、順番に詳しく解説します。
注意点もお伝えしますので、コツをつかんでぜひ作ってみてくださいね。
用意するもの
・等身大サイズの段ボール
・のりまたは接着剤
・ハサミ
・カッター
・PC
・プリンター
・印刷用紙
・設置場所に適したスタンド
1.印刷する画像を選定・印刷
画像を選定
まずは顔出しパネルにしたい画像を選びます。
等身大なので、途中で切れていない全体が映った状態の画像を選びましょう。
また、人物やキャラクターの顔出しパネルを作る場合は、背景と人物の境界線がぼやけてしまっていると、貼り合わせるときにどこのラインを合わせればいいのか判断が難しくなってしまいます。
画像を選ぶ段階で、制作のしやすさや完成した状態をしっかりとイメージしながら画像を選ぶことが大切です。
選んだ画像をプリンターで印刷する
画像が決まったら印刷しましょう。
家庭用プリンターを使って等身大パネルの大きさに印刷するには、「ポスター印刷」という機能を使えば、選んだ画像を複数の紙に分けて印刷してくれます。
印刷する用紙の大きさによって印刷枚数は異なりますが、この方法を使えば、家庭用プリンターでも大きな顔出しパネル用画像の印刷が可能です。
2.余白をカットする
印刷した時にできた余白を、ハサミでカットします。
ポスター印刷をすると、画像の周囲にぐるっと余白ができますが、この余白は貼り合わせるときに邪魔なので、カットしましょう。
カットするときに注意したいのが、「必ずのりしろを残しておくこと」です。のりしろがないと、貼り付け作業の時にずれた隙間から、下の素材が見えてしまいます。
よほどきれいに隙間なく貼り合わせることができればいいのですが、細かい作業なのでずれてしまうことも多くあります。何枚も印刷しているため失敗できないので、あらかじめのりしろを作っておいた方が良いでしょう。
その際、向かって左側の画像は右側に、向かって右側の画像には左側にのりしろを残すとうまく貼り合わせることができます。
3.カットした画像を貼り合わせる
のりや接着材を使って画像を貼り合わせます。のりしろにのりをつけ画像のシルエットがずれないように気をつけながら貼りましょう。
この時、水分量の多いのりを使うと紙が波打ってしまうことがあります。
波打った場所に微妙に陰影ができてしまい、完成品のクオリティが下がってしまうので気をつけてください。
なるべく水分量の少ないのりを使って貼ることがポイントです。
4.貼り合わせた画像を段ボールに貼り付ける
貼り合わせた画像を段ボールに貼り付けます。
この時も、のりの水分量は少ないものを選びましょう。満遍なくのりをつけないと完成後、時間が経ってくるとのりの付いてない部分が浮いてくることがあります。
また、段ボールと印刷用紙の相性によっては接着しにくいものもあるので、塗り残しが無いようにしっかりとのり付けしましょう。
5.段ボールを切り抜く
カッターを使って段ボールを切り抜きます。
切り抜く時に、のりが乾いていないと切った場所やカッターに付着して汚れてしまうので、のりが乾いたことを確認してから切り抜きを始めましょう。
完全にのりが乾くまでには案外時間がかかるので、待ち切れずに切って汚れてしまうことのないよう、時間には余裕を持って作業を始めるといいですよ。
6.スタンドを固定する
等身大パネルのスタンドは、しっかりと固定されていなければすぐに倒れてしまいます。特に屋外で使用する場合は、風や突然の雨など様々な環境変化があるので要注意です。
パネルの裏面下部に、室内用であれば、段ボールを三角にしてしっかり固定しましょう。三角の理由は、設置する際に三角の底辺部分に重いものを置いて、倒れないようにするためです。
さらに強度が必要な場合は、角材をビスで留めたり、専用のスタンドを用意する必要があります。
■紙以外の自作方法
手軽に準備しやすい紙は簡単に自作できる反面、長持ちさせる観点では脆く壊れやすい特徴があります。
紙以外で自作したいと考えている人に向けて、ベニヤ板とスチレンボードを使用した自作方法を紹介します!
▶ベニヤ板で自作する場合
ベニヤ板で自作すると、紙よりも頑丈で壊れにくくなるメリットがあります。
手間暇かけて自作した展示パネルを少しでも長持ちさせたい場合には、ベニヤ板を素材として使用するのはおすすめです。
また、ベニヤ板は100均やホームセンターで手軽に買うことができ、作成したいサイズに合わせて好みの厚さや大きさを選べるのも嬉しいポイントです。実際に展示パネルを使いたいシチュエーションや場所を想定しながら、材料を揃えていきましょう。
揃えておきたい材料は以下の通りです。
・木製のベニヤ板
・接着剤
では気になる作成手順を説明します。
▶ベニヤ板を使った作り方
まずは、紙で制作する場合と同様に、パネルにしたい画像を選びましょう。全身が欠けていない画像を選んだら、家庭用プリンターを使って等身大パネルの大きさに印刷していきます。余白部分をカットするところまでは同じ手順となるため、先に紹介した手順を参考にしてみてください。
カットした紙を型紙として使用し、ベニヤ板に下書きとなる線を引きましょう。全身パネルなどの大きなサイズの場合には、型紙・ベニヤ板共に数枚に分かれてしまうため、繋ぎめ部分が不自然にならないように注意しながら下書きを行ってください。下書きを丁寧に行うことで、きれいにカットできるため、時間に余裕をもって作業を行うようにしましょう。
次に、下書きしたベニヤ板をカットしていきましょう。下書きした線の上を、のこぎり等で切っていきます。ちなみに市販で販売されている木製のベニヤ板は厚みが2~4㎝程度の物が多いため、薄い木材がカットできるものが家にあれば試してみてください。
もしもカットする作業を省きたい場合には、長方形や正方形などの形で展示パネルを作るのもおすすめです。推しのキャラクターのコメント付きや作品名、イベント詳細など、メインイラストの四隅に入れることで型取る必要がなくなります。作成工数も省くことができ、印刷⇒ベニヤ板に接着剤で貼り付けるだけの簡単な手順で済むため、時間を短縮して作りたい場合には参考にしてみてください。
カットが終わったら、ベニヤ板と紙を接着していきます。木製のベニヤ板のため相性のいい木工用ボンドを使用するのがおすすめです。接着部分が乾いたら完成です。
今回は展示パネルとして紹介しましたが、白紙に自分で直接絵を描いて作品にしてみるのもいいでしょう。業者に依頼するよりもコストを抑えられますし、より自分好みに簡単にアレンジすることもできるので、興味があるたかたはチャレンジしてみてください。
▶スチレンボードで自作する場合
スチレンボードとは、発泡ボードなどと呼ばれるポリスチレンでできた軽量なボードです。
厚みは3mm、5mm、7mmがあり、粘着がついていないプレーンタイプ、片面に粘着がついているもの、両面に粘着がついているものがあります。
スチレンボードは性質上、空気中の湿気によりボード自体に「反り」が発生してしまうことがありますが、湿気が少ない場所で大切に保管しておけば長期間使用することもできるので、使用用途に合わせて素材を選んでみるのもいいでしょう。
ちなみに、ビジプリで用意している”スチレンパネル”は両面に紙が貼ってあるので、反りが非常に少なく安定しているのでおすすめです。
実際に展示パネルを使いたいシチュエーションや場所を想定しながら、材料を揃えていきましょう。揃えておきたい材料は以下の通りです。
・カットする前の断裁トンボ入りの印刷物
・作りたいサイズより大きめに切り出した粘着付きのスチレンボード
・テープ(ガムテープなど)
・柔らかい滑りの良い布
・カッターナイフ
・定規
では気になる作成手順を説明します。
▶スチレンボードを使った作り方/H3>
印刷物を用意する手順は、今まで紹介してきた作り方と同様です。
ここではスチレンボードの加工方法を中心に説明します。
まず、スチレンボードが作業中に動かないように、ガムテープなどで固定します。このひと手間をかけることで、無駄な失敗を避けることができるので、面倒くさがらずに行いましょう。
固定できたら、カッターナイフで粘着面にカットしスリットを入れましょう。はく離紙に関しては何枚もカットする必要がないため、あまり力を入れずに少しボードに刃を入れるイメージで切っていきます。
はく離紙にスリットをいれたら、はく離紙を剥がして印刷物をボードの上に置き、貼る位置を調整します。しっかりと印刷物がボードに収まっているのか注意しながら位置を決めましょう。
位置を決めることができたら、位置がずれないように固定しながら印刷物を、粘着面に貼り込んでいきます。この際、印刷面に傷をつけやすいため人の手を借りられるようであれば、一人でなく複数人で軽く押さえながら貼りつけ作業を行いましょう。
貼り込み作業が落ち着いたら、必要に応じてカットしていきましょう。おすすめのカットアイテムは、カッターマットです。
やりがちなのが一発勝負で力を入れてカットしてしまうケースですが、無理に1回で切ろうとせず、何回か切り込みを入れるイメージで切っていくのがおすすめです。
ボードは厚みが数センチ程度とはいえ厚みがあります。むやみやたらに力を入れてしまうと、失敗するリスクや怪我をするリスクもあるため、数回に分けてなぞるようにして切ってください。
カットする作業を省きたい場合には、長方形や正方形などの形であれば型取る必要がなくなります。
作成工数も省くことができ簡単な手順で済むため、時間を短縮して作りたい場合には便利なので参考にしてみてください。
■顔出しパネルの制作を印刷業者に依頼すべき理由
顔出しパネルは、印刷業者に依頼するとスピーディーに高品質なものを作ることが可能です。プロのクオリティなので自分で作るよりも見栄えが良く丈夫なため、長く安心して使い続けることができます。
ここからは、顔出しパネルの制作を印刷業者に依頼すべき理由を一つずつ説明します。
・大量の素材が必要になる
・綺麗な仕上がりにならない
・プロによるアイデアが期待できる
・自作よりも安い場合がある
▶大量の素材が必要になる
等身大の顔出しパネルは、その大きさからちょっとした工作レベルでは済まない大量の素材が必要になります。
のりや段ボール、印刷用紙は、作り始めたら足りなかったという事態を防ぐためにも、あらかじめ余分に用意しておいたほうが安心です。
必要なものを確認して制作に取り掛かるまでの時間があまり取れない場合は、印刷業者に依頼するのが早くて安心でしょう。
▶綺麗な仕上がりにならない
せっかく印刷から切る・貼るといった全ての工程を自分でやっても、完成したものが綺麗な仕上がりにならなければがっかりしてしまいます。
▶プロによるアイデアが期待できる
顔出しパネルを印刷業者に依頼すると、これまで培ったノウハウで、役立つアイデアを教えてくれるかもしれません。
顔出しパネルを自分で作ろうとすると、印刷の工程から切り抜きなど、気をつけるべきポイントは案外多いですよね。
せっかく作るならしっかりしたものを作りたい、長く使いたいと思っているのであれば、プロによるアイデアが期待できる印刷業者に任せてみると良いでしょう。
▶自作よりも安い場合がある
顔出しパネルを自分で作ろうとすると、必要な材料がなかった場合、買って揃えなくてはいけません。
家庭にプリンターがない場合はコンビニエンスストアでカラーコピーをする方法がありますが、カラーコピーは一枚ごとの料金が高いため、複数枚印刷すると気づいたらけっこうな出費になっていることがあります。
見栄えをよくしようと印刷のクオリティにこだわったり、紙を上質なものにするなどちょっとした出費がチリも積もった結果、印刷業者に初めから依頼した方が安く済んだ場合もあるのです。
■顔出しパネルを扱う際の注意点
顔出しパネルを作成するときには注意しなくてはならない点があります。ここではその注意点について紹介します。
・設置場所によっては許可が必要
・屋外設置では周囲に配慮する
・掲載する写真や素材の著作権に注意する
・スタンドの形状・取り付け位置は慎重に決める
・ターゲットを明確にしておく
▶設置場所によっては許可が必要
顔出しパネルを屋外に設置する場合、場所によっては許可が必要です。
公用の場や道路など所有地ではない場合、各市区町村に「屋外広告物許可申請」を出さなければ置くことが出来ません。
このルールは地方自治体によって異なるため、必ず事前に確認しましょう。
参照元:国土交通省 「屋外広告物制度の概要」
▶屋外設置では周囲に配慮する
屋外に設置するときには、周囲への配慮を忘れないようにしましょう。
通行の邪魔になったり、他のものを置く場所であったりと、顔出しパネルがあることで支障が出ると考えられる場所には置かないよう配慮が必要です。
▶掲載する写真や素材の著作権に注意する
Copyright、(C)、c、と記入されている物は著作権を持っているので、許可なく使用する事は「著作権法」という法律で禁止されています。
参照元:みんなのための著作権教室「著作権とはどんな権利?」
▶スタンドの形状・取り付け位置は慎重に決める
等身大の顔出しパネルは大きいため、スタンドをしっかり固定しなければ、風などのちょっとした衝撃で倒れてしまいます。倒れた顔出しパネルがぶつかって、人に怪我をさせてしまったということにもなりかねません。
風や雨で倒れたり、ふとした衝撃で倒れることのないよう、また、倒れても周囲に危険が及ぶことのないよう十分に考慮して、安全に設置できるスタンドの形状や取り付け位置は慎重に決めましょう。
スタンドのスタンドの形状・取り付け位置を慎重に決めることは、安心して長く使うためにも大切な要素です。
▶ターゲットを明確にしておく
顔出しパネルは昔から人気です。最近では顔出しパネルを楽しむ写真をSNSに投稿する人も多く、効果的に使えば大きな集客効果を見込めるでしょう。
顔出しパネルを使って呼びたい人はどんな場所にくるどんな人なのか、あらかじめターゲットを明確にしておくと、より効果的に呼びたい人を集めることができます。
ターゲットの行動導線をイメージして、最も効果的な場所に顔出しパネルを設置しましょう。
■展示パネルのデザイン~納品までの流れ
ビジプリでは展示パネルのデザインから納品まで、手厚くサポートしてくれます。
初めて展示パネルを作成するのに不安がある方や、失敗をしたくない方は利用を検討してみてはいかがでしょうか。
具体的な流れは以下の通りです。
1.サイズ、加工方法、デザインイメージを決める
2.『ご注文フォーム』からご注文
3.データをお持ちの場合は入稿orデザイン作成の場合は専門スタッフからご連絡差し上げます
4.デザイン案をお送りしますのでご確認ください
5.内容確定(校了)・印刷開始
6.印刷・制作・発送
作成したいサイズやデザインによって納品までにかかる日数も変動するため、興味がある方は直接問い合わせてみてください。
■まとめ
等身大の顔出しパネルを作るには、自分で手作りする方法と印刷業者に依頼する方法があります。
自分で作ると制作中に色々とアイデアが浮かび、よりオリジナリティの溢れる顔出しパネルにすることが可能です。
しかし、切ったり貼ったりする工程が多く、きれいな仕上がりにするには難しいところもあります。
印刷業者に依頼するとそれなりにお金がかかってしまいますが、納得のいく仕上がりになり、長く使えるでしょう。
自分の求める仕上がりがどの程度なのかによって、作る方法を検討してみてください。
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