展示パネルって何?用途からデザイン・製作方法まで解説
街中や展示会などで目にすることの多い展示パネル。
Web広告やWebページがこれほど一般的になっても展示パネルが残っているということは、展示パネルの効果も一定程度期待されているということでしょう。
この記事では展示パネルと概要と、有効な展示パネルを作るためのアドバイスを解説しています。展示会でパネル発表する方やお店のパネル作る方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
■展示パネルとは
はじめに展示パネルについて簡単に説明いたします。
▶展示パネルの概要
展示パネルは、街中や展示場など人が多く集まる場所に掲示する媒体です。内容はさまざまであり、展示会ではその分野の自社商品や技術を紹介したり、飲食店ではメニュー代わりに通年販売している食べ物を紹介したり期間限定メニューをおすすめするために使います。
はじめて見る人を引き付けるインパクト、内容をさらに知りたくなるキャッチコピー、簡潔にまとめた内容などの要素を入れる必要があります。
▶展示パネルの印刷方法
普通、展示パネルは水性の顔料インクジェットを用いて、版のいらないデジタル印刷にて印刷します。そのため、データ入稿から印刷までの時間が非常に短く、小ロットの印刷にも対応できるのです。実際に「データ入稿後3時間でお届け(一部地位)」、「A4一枚から発注可能」などの対応をしてくれる印刷業者(ネット印刷)もあります。
印刷に用いる紙は光沢を前面に押し出した光沢紙や、反対に会場の照明の乱反射をおさえるために光沢を抑えた半光沢紙など。印刷されたこれらの紙をスチレンボード(発泡性の素材)に貼って使用します(スチレンボード側に粘着面あり)。
展示パネルは屋外で使用されたり、人の手に触れることもあるでしょう。そのようなとき印刷面を保護するためにPP(ポリプロビレン)や塩ビ(塩化ビニール)のフィルムを印刷面に圧着させるラミネート加工を行います。
ラミネート加工にはグロスとマットがあり、前者は光沢を出したい場合、後者は光沢をおさえたい場合に使用されます。また、屋外での使用想定して、紫外線による印刷面の色あせ対策のための UVラミネート加工もあります。
さらに強度を持たせたい場合や、高級感を出したい場合には四辺にアルミフレームを付ける場合もあります。紹介したい商品やサービスの金額、イベント会場や発表会の雰囲気に合わせて付けると良いでしょう。
▶展示パネルの使用例
展示パネルはどのような場所で使われるのでしょうか?展示会や飲食店を含めた事例を紹介いたします。
写真展
一つ目に紹介するのは写真展です。
写真展では写真を印刷した紙がそのまま展示されるのではなく、スチレンボードに写真を印刷した紙を貼り付けた状態で展示されます。
使用されるのは光沢紙と呼ばれる紙で、写真の発色がよく見栄えも鮮やかになります。
写真展の会場の照明が強い場合は、半光沢紙が使われる場合もあります。半光沢紙とは光沢紙より光の反射をおさえた紙で、照明による光の乱反射をおさえて展示されている写真を見やすくするのです。
展示会の期間が長い場合や場所を変えて繰り返し展示する場合には、表面(印刷面)保護の目的でラミネート加工や光の乱反射を抑えたマットラミネート加工を行うこともあります。
展示会
二つ目に紹介するのは展示会です。もっとも展示パネルを目にする機会が多いのは展示会ではないでしょうか。
展示会では企業の新商品や新技術を紹介します。写真展と同様、屋内で開催される場合が多いため、スチレンボードにポスターを印刷した光沢紙や半光沢紙を貼り付けます。
写真が多い場合は前述のような紙を使いますが、文字がメインの場合にはマット紙や合成紙を使用することも。
長く使用する予定があるなら、ラミネート加工やマットラミネート加工もおすすめです。
イベント
三つ目に紹介するのはイベントです。
イベントそのものの告知やPRに使用される他、当日現地での会場案内やスケジュール案内にも、展示パネルは役立ちます。他にも出演する芸能人やタレントの等身大パネル、記念撮影ができる顔出しパネルなど、そのイベントならではのコンテンツとしても展示パネルが使用されることがあります。
イベントは強い照明が当たることが多く、プロ/アマチュア問わず写真撮影をする方も多くいるでしょう。
そのため、光の乱反射をおさえる半光沢紙を使うことが多いようです。また、来場記念にパネルと一緒に撮影するなど、多くの人の手に触れる可能性が高くなるのも特徴。使用期間が短くてもマットラミネート加工などを行い、表面に傷が付くことを防いだ方がいいかもしれません。
看板
小売店や飲食店、それに企業の看板にも展示パネルが使われます。
屋内の場合は写真展やイベントと同様にスチレンボードが使用され、長い期間の使用が見込まれる場合にはラミネート加工などを用いて印刷面を保護します。
屋外の場合には強度が強くて風雨にも耐えられるアルミ複合板が使われます。こちらもラミネート加工を行って印刷面の耐久性を上げるのは同じ。駐車場の看板や建築現場のお知らせ表示などにも使用されます。
POP・メニュー
五つ目に紹介するのはPOP・メニューです。
新商品の紹介、キャンペーンの告知、期間限定メニューの告知などに使用されます。
こちらも掲示期間が短いものはスチレンボード+半光沢紙などを組み合わせ、掲示期間が長いものにはさらにラミネート加工などを行うのです。
撮影用バックパネル
最後に紹介するのは撮影用バックパネルというやや特殊なパネルです。
企業や自治体の記者会見で、登壇者の背後に格子模様状のパネルがあるのをテレビで見ませんか?実はあれもパネルなのです。
記者会見は基本的に屋内で行われ報道関係のカメラマンによるフラッシュ撮影が行われます。そのため、半光沢紙やマットラミネート加工など光の乱反射を抑えた紙が使用されます。
■展示パネルの素材とサイズ
展示パネルに使われる素材の詳細とサイズを解説いたします。
▶展示パネルに使われる紙の素材
前述の通り光沢紙や半光沢紙は展示パネルによく使われます。その他の紙と併せて、改めて展示パネルに使われる紙を紹介いたします。
光沢紙
一つ目に紹介するのは光沢紙です。発色がよくカメラが捉えた色をできるだけその通りに表現します。写真だけでなくアート系のポスター、美容系のポスター、フード系のポスターなど視覚に訴えるときによく使われるのが特徴。しかし、光が乱反射しやすい紙ですので、強い照明が当たると一部が白く見えたり、写真を取っても一部が白く見えたりする場合もあります。
半光沢紙
二つ目に紹介するのは半光沢紙です。もっともポピュラーな印刷用紙であり、光の乱反射を抑えながらも、ほどよい質感を表現するのが特徴。光沢紙とマット紙の中間であり、文字の多いポスターでも比較的使用しやすいのが特徴です。
エンボス紙
三つ目に紹介するのはエンボス紙です。表面に凹凸があり質感が高い特徴があります。マット感もあるため、落ち着いた雰囲気を出したい時に最適。百貨店や宝飾品店、それにブランド店や高級飲食店などに向いている紙です。
合成紙
四つ目に紹介するのは合成紙です。合成紙とは合成樹脂を原料として製造された紙で、樹脂と紙の特性を併せ持ちます。光沢を抑えたマット系の紙のため、強い照明が当たる場所での使用などに向いています。屋外で使用する場合にはラミネート加工して印刷面を保護しましょう。破れにくく耐久性があるため、重宝される紙の一種です。
▶紙の裏に使う板の素材
紙の裏に使う板は、前述の通りスチレンボードとアルミ複合板がよく使われます。
スチレンパネル(発泡スチレン)
屋内での短期使用に向いているスチレンパネル。発泡スチレン性のため、比較的強度がない代わりに他の素材に比べて安価なのが特徴です。イベントや飲食店の季節フェアなど、使用期間が短期に限られる場合に使用されます。
スチレンボードは裏表両面に紙が貼ってあるため「ハレパネ」とも呼ばれ、厚さは3mm、5mm、7mmから選べます。
アルミ複合板
錆びたり反ったりしにくいため、幅広く使用されています。発泡スチレンをアルミ板で挟んでいるため耐久性が高く屋外での長期間の使用に適しています。
13mmゲータフォーム
屋内使用に適したパネルで、写真展で使用される他自宅のインテリア等にも使用されるため高級感があります。13mmの厚みにより必要な強度と見た目の安心感があり、プレゼントや写真展に使えます。発泡スチレンボードの両面に特殊コート(ラクセル面)を採用した平面度、耐衝撃性、外急性、耐擦過性のあるディスプレイ用パネルボードです。
▶展示パネルのサイズ
展示パネルはその特性上、普段私たちが使わないような大きなサイズの紙を使用します。
展示パネルに使用する紙のサイズ
展示パネルに使用する印刷サイズになります。
A0(841mm×1189mm)
店頭での商品紹介や展示会での発表、物産展のバックパネルなどに使用
A1(594mm×841mm)
展示会での発表、飲食店のメニューなどに使用
A2(420mm×594mm)
小さめのポスターや展示パネル、説明パネルに使用
B0(1030mm×1456mm)
店頭での商品紹介や展示会での発表、卒業制作やイベント告知に使用
B1(728mm×1030mm)
店頭での集客や展示会での発表、卒業製作やイベント告知に使用
B2(515mm×728mm)
屋内用のポスターや説明パネルとして使用
展示パネルは遠くからでもある程度見えるように大きな紙のサイズを使用します。
たとえばA0の長編は1mを超え、B0では二辺とも1mを超えるサイズとなっています。
A判とB判の違い
紙のサイズは大きくA判とB判にわかれます。その違いは何でしょうか?
A判はドイツの物理学者・オズワルトによって提案されたサイズで、現在では国際規格(ISO)として扱われています。そのため、日本国内だけでなく世界中で共通して使われているのが特徴。
A0は面積が1㎡で縦横比が1:√2となっており、A1はその半分、A2はさらに半分の面積となっています。
B班は日本の美濃紙を起源とする規格で、日本特有のものとなっています。日本に現存する最古の和紙といわれているのは702(大宝2)年の『正創院文書』の戸籍用紙ですが、その中で使われているのは美濃国(現在の岐阜県)、筑前国(福岡県)、豊前国(大分県)の紙。その中でも美濃紙の紙質が特に優れているといわれているそうです。その後美濃紙は京都でも使われ、全国に広がっていったそうです。
A判、B判とも展示パネルやポスターで使用されますが、使用されるのはA2やB2以上の大きい紙のみ。ちなみにA○やB○の数字が同じ場合、B判はA判の約1.5倍の大きさです。
▶紙のみ入れ替える展示パネルの方式
展示パネルは前述の通り、スチレンボードやアルミ複合板に光沢紙や半光沢紙を貼り付けて使用するものがあります。しかし、中にはポスターを紙のまま額縁のようなパネルに入れるタイプもあるため、ここで少しだけ紹介いたします。
前面開閉式ポスターパネル
表面(前面)フレームを四辺とも開いてポスターを入れ替えます。この方式の特徴はパネルを壁にかけたままポスターの入れ替えが可能なことです。衣料品店のショーケースや、百貨店の催事場の案内など短期間でポスターを入れ替えたいときに便利です。
スライド式ポスターパネル
上下左右いずれかの辺を外し、ポスターをスライドさせて入れ替えるタイプです。
トンボ式ポスターパネル
四辺についているツマミをスライドさせて画板を外してからポスターを入れ替えるタイプです。壁にかけた状態だと作業が難しいため、ポスターを入れ替えるときは一度パネルごと下ろすことになります。
■どうやってデザインを作るのか
デザインソフトが使える方であればIllustratorやPhotoshopを使ってデザインし、そのまま入稿できます。ただし、テキストはアウトライン化してフォントなどが変わらないようにしておきましょう。
デザインソフトが使えない場合はPowerPointなどOffice系ソフトも使用できます。ただし、そのままのデータ形式だと、入稿後確認など別のPCで開いた時にフォントが変わってしまう可能性があります。PDFデータに変換するなどして、フォントが変わらないようにしましょう。
デザイン案(ラフスケッチ)は描けてもPCが使えない場合もあるでしょう。そのような時はクラウドソーシングサイトやスキルマーケットでデザインをデータ化できるクリエイターに依頼しましょう。クリエイターによってはデザインそのものの相談にも乗ってくれるかもしれません。
デザイン案さえも作れない、あるいは作っている時間が取れない場合があるでしょう。その場合はデザインから請け負ってくれる印刷業者もあります。原案(形)がない中で話をしないといけないため、せめて仕様やイメージを箇条書きにして、極力打ち合わせ途中で内容が変わることのないようにしましょう。
デザインはひらめきや思いつきで作るものではなく、訴える内容(メッセージ)に即したものが必要となります。加えて見やすいレイアウトや色使いなど、デザインの基礎が必要となる場面も数多くあります。何でも自分でやろうとせず、苦手な仕事はプロに任せた方が早くて費用対効果も高くなるでしょう。リソースをよく考えて入稿用データを作成するようにしましょう。
■宣伝効果を狙うデザインの作り方
デザインはただ作ればいいわけではありません。とはいってもプロにお願いすればすべてが解決するわけでもありません。
「データ化」という作業はプロにお願いするにしても、どのようなデザインが良いデザインなのか、あるいは自社が訴えたい内容に合っているのか考えられる基準は持っておきましょう。
▶宣伝効果を狙うデザインの良い例
わかりやすいデザイン
基礎的なことですが、一つ目はわかりやすいデザインです。
わかりやすいデザインとは、遠くから見ても人の興味をひき、文字を読むと内容がある程度わかる。そして、詳細を知りたくなるようなデザインのことをいいます。展示パネルの役割はお客様や来場者に興味を持ってもらうことです。そのためには、まずは分かりやすくないと自分が興味を持てるのかすら分かりません。カラーリングも大切です。人をワクワクさせるような明るく華やかな色の方が、より興味を持ってもらいやすいでしょう。
興味をひくキャッチコピー
展示パネルに興味を持ってもらったら、次は内容に興味を持ってもらいましょう。そのときに役立つのがキャッチコピーです。
キャッチコピーは文章のように長いとそもそも読まれません。端的に内容を訴求しながらも、お客様や来場者のニーズを満たせるベネフィットを入れましょう。数字を入れたり、ニーズを満たした先の未来を想像できるような内容だとなおいいでしょう。
商品や自社の強みをアピール
お客様や来場者にベネフィットを伝えられたら、当社でないといけない理由をアピールしましょう。他社にない差別化できる強み(業界1位など数字が入れば良い)に納得してもらえれば、商品を購入してもらいやすくなるでしょう。
▶宣伝効果を狙うデザインの悪い例
見るポイントが分からない
企業が大切に作った商品には、大切なことや伝えたいことがたくさんあるでしょう。
しかし、それが整理しきれていないと、お客様や来場者にはなかなか理解されないものです。人間は必要な情報を理解するために、その他の情報をカットします。しかし、展示パネルやポスターがただの情報の羅列になっていると、どれが一番大切なことなのか(一番言いたいことなのか)分かりません。お客様や来場者のニーズ(困り毎)にダイレクトに届く情報に重みをおいて、それ以外の周辺の情報と差別化できるようにしましょう。
課題の解決策が分からない
人が商品を買うのは、何かしらの問題や課題を解決したいときです。
しかし、展示パネルに解決策が書かれていなかったり、書かれていても抽象的な場合には、お客様や来場者がその商品を「自分の困りごとを解決してくれるもの」として認識できません。
コピーや写真、イラストなどを使ってお客様や来場者の困った声を具体的に代弁し、解決できそうだと思わせてくれるような内容にしましょう。ここでも数字が入っていると説得力が増します。
▶宣伝効果を狙うデザインを作るためには?
目的を明確にする
デザインだけではありませんが、特にビジネスには必ず目的があります。何のためにパネルを作成するのかよく考えましょう。
たとえば、目的が新商品の紹介なのか企業のイメージアップなのかで、伝えるべきポイントが変わります。そうなるとコピーやデザインの方向性も変わるため、目的がすべての方向性を決めるのです。
ターゲットを明確にする
目的を明確にするのと似たような話ですが、ターゲットも明確にしましょう。商品のターゲットが変わればアプローチの仕方が変わります。たとえば若者向けの商品であればカジュアルでラフなデザインが好まれるでしょう。反対に年配の方向けの商品であれば落ち着いた色使いの方が受け入れられやすいかもしれません。文字のフォントもターゲットや商品によって読みやすいものに変える必要があります。
また、同じターゲットでも知識や経験のレベルに応じて差別化する必要があります。初心者が使いこなせないような道具は初心者には売れません。反対に初心者が使うような道具はベテランには必要ないでしょう。
お客様や来場者の方の目線や立場になって考えられると、よりよい展示パネルになるでしょう。
展示空間のサイズは形状を理解する
展示パネルがWebページやWeb広告と大きく違うのは物理的な空間を意識しないといけないところです。会場(ブース)の大きさや形状によってパネルの大きさや配置・デザインが変わることもあります。天井や床面との距離、柱など障害物の位置も把握しておく必要があるでしょう。
たとえばブースが横に広い場合には、展示パネルやポスターを順に横に並べて、ストーリーを追うように見てもらうのも一つの手でしょう。必要であれば事前に会場を確認し、その場所にもっとも合う展示パネルやポスターを作るようにしましょう。
あえて空白を作る
イラストや写真とテキストのエリアを明確に分けるなどして全体を見やすくしましょう。人間は絵と文字が合わさった情報があるときに、整理しようと脳がはたらくそうです。エリアが明確に分かれていれば整理しやすくなるでしょう。そのエリアどうしの間に少しの空白を作れば、より理解されやすくなります。
また、視覚的な階層を作ることも大切です。断片的な情報を整理して体系化して理解するのは大変なものです。はじめて目にする情報であればなおさらでしょう。そのときに、文字の色や大きさ、装飾などで整理されていれば分かりやすいですが、それらの間に空白があるとより分かりやすいでしょう。
空白といっても大きな空白を入れる必要はなく、情報同士が区分けされたり全体として見やすかったりする程度で構いません。空白を効果的に使うことで、見た目の読みやすさができるため読んでいる途中の休憩場所になります。そこで理解する時間や考える時間が生まれるため、結果として最後まで読んでもらいやすくなるのです。
■当社の制作事例
ここで当社ビジプリの制作事例を紹介いたします。
▶A1アルミフレームつきパネル
一つ目に紹介するのはアルミフレーム付きのA1サイズの展示パネルです。展示会のパネルとしては一般的なサイズです。
合成紙にマットラミネート加工をして、7mmの両面紙貼付加工パネルに貼り付けました。
さらにアルミフレームを付けることで四辺の強度が高くなり、落下しても角が破損するリスクが低く、中長期での利用を想定しています。マットラミネート加工により印刷面が保護されるため、さらに丈夫になっています。
▶喫茶店メニューパネル
二つ目に紹介するのは喫茶店の店頭に置くメニューです。
デザインには関わらず印刷などパネル製作のみ関わっています。半光沢紙を使って光の乱反射を抑えながら、屋内での使用のため印刷面の加工は特に行いませんでした。アルミフレームは使用せず、市販のポスターフレームに入れて同じく市販のイーゼルに乗せて使用しています。
もともと、お客様がポスターフレームをお持ちの状態で依頼があり、そのポスターフレームに合うようにポスターを製作するのが当社の仕事でした。幸いにもポスターフレームとお店の雰囲気はマッチしたものであり、当社が印刷したポスターも無事にポスターフレームに収まりました。お客様には「安くて速くポスターができたのに、品質にはまったく問題がない」と驚かれました。
▶中華バルメニューパネル
三つ目に紹介するのは中華料理が楽しめるバルである「中華バル」のメニューパネルです。
このポスターはデザインから関わったはじめてのポスターであるため、当社としても感慨深いポスターです。メニューの背景が黒に近い色のため、半光沢紙を使って落ち着いた雰囲気にまとめました。屋内使用のためラミネートはなし、お客様所有のイーゼルに直接半光沢紙を貼ったため、パネルもありません。
お客様からは「他社と比べてデザインがいい。仕上がりがとにかく綺麗で満足している」というお言葉をいただきました。
▶ボディセラピストスクールの自立パネル
四つ目に紹介するのはボディセラピストスクールの自立パネルです。パネルを必要としているお店は飲食店だけではありません。
屋内使用のため半光沢紙をスチレンボードに貼付け、床に自立させる都合があるため印刷面保護を目的としてマットラミネート加工を施しました。スチレンボードの背面に紙製自立スタンドを取り付けて、あたかもパネルが自立しているような形にしてあります。
また、お客様がお持ちのポスターフレームに合うポスターをデザインして納めました。お客様からは「丁寧なのにとにかく速い」ととても喜んでいただきました。
▶ジュエリーショップの広告看板
最後に紹介するのはジュエリーショップの広告看板です。
もともと、店頭前に自立式の広告看板を置いていましたが、店名のみ記載されてシンプルなものであまり人目に付くような広告看板ではありませんでした。そこで当社でデザインから担当して、店名の他に取り扱い商品と入り口の場所を描いて、よりお客様に認知されやすいようにしました。
半光沢紙を使用してマットラミネート加工を実施。自立式ポスタースタンドはお客様がお持ちだったため、印刷したポスターを納めました。お客様からは「ラミネートがきれいで品質がいい。デザインについても良いと思っている」というお言葉をいただきました。
■展示パネルを作る時に気をつけることは?
最後に当社で展示パネルを作るときに気をつけることを解説いたします。
▶基本的な注意点
塗り足しはなくてもOK
一般的な印刷業者であれば幅3mm程度の塗り足しが必要です。塗り足しとは裁断時のズレを考慮して仕上がり寸法以上に(デザイン上)色を塗って(足して)おくことです。しかし、裁断精度が上がってきていることもあり、塗り足しがなくても対応可能です。もし心配であれば、1〜3mmの塗り足しを付けていただいても構いません。
トンボ(トリムマーク)もなくてOK
一般的な印刷会社であれば裁断位置を示すトンボが必要です。しかし、当社では実際に印刷するサイズ(仕上がり寸法の原寸)でデータを作成してあれば、トンボがなくても裁断可能です。ただし、塗り足しを付ける場合はトンボがある方が無難です。
黒を印刷したい場合
aiデータの場合はK(黒)100%にすると、ややグレーがかった色になることがあります。黒く印刷したい場合はC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、Kのすべてを100%にしてください。
データの入稿方法
当社では基本的にEメールでの入稿を受け付けております。何らかの理由によりEメールでの入稿ができない場合には、データを格納したUSBメモリなどを郵送していただいても構いません。USBメモリの郵送費はお客様負担となり、展示パネルの納品までお預かりする形となります。
入稿データの解像度
展示パネルは300dpiの解像度で印刷するため、原寸大でデザインしている場合は解像度が300dpiあれば問題ない品質に仕上がります。
サンプルがほしい場合
用紙サンプル、パネルサンプル、ラミネート加工のサンプルが必要な場合は「お問い合わせ」からサンプル請求してください。
展示パネルやポスターの耐用年数
屋内使用の場合の耐用年数は2〜3年、合成紙を使用したりUVラミネート加工を行ったりして屋外で使用した場合の耐用年数は1〜2年となっています。使用状況にもよりますので、あくまでも目安としてお考えください。
インチサイズでの印刷
インチサイズでの印刷も可能です。デザインソフトは元々アメリカなどインチを使う国でも使われているものであるため、インチにも対応しているはずです。
プリンターにデータを入稿した場合は1インチ=25.4mmとして印刷いたします。ただし、見積ミリサイズに換算した時に最も近いサイズでの算出となりますので、ご了承ください。
▶料金・決済方法について
紙の種類よる料金の違い
半光沢紙、合成紙、光沢フォト(光沢紙)、糊付き合成紙は同サイズであれば同料金で利用可能です。その他の紙については注文フォームからのご依頼時に金額が分かります。
ラミネート加工の料金
ラミネート加工(グロス)でもマットラミネート加工でも料金は同じです。印刷面保護のため必要な処理ですので、特に屋外で使用する場合はご検討ください。光の乱反射を防ぎたい場合にはマットラミネート加工がおすすめです。
また、紫外線の透過を防ぐ効果のある「UVタイプ」というラミネート加工もあります。ただし、料金はラミネート加工(グロス)やマットラミネート加工より高額になりますので、別途お見積りください。
支払い方法について
支払い方法は通常、クレジットカード、銀行振込、代金引換、店頭における現金払いのいずれかで対応しております。ただし、金額が10万円以上の場合は請求書払いにも対応しており、また公的機関の場合は公費後払いにも対応しております。
なお、代金引換や店頭における現金払いの場合は別途手数料が必要ですのでご注意ください。
■展示パネル製作はビジプリにお任せ
▶24時間年中無休の注文受付
当社では24時間365日、注文を受け付けております。展示パネルは展示会やイベントで使用することも多いため、どうしても明日朝までに必要など特急対応が必要な場合も多いでしょう。そのような方のために、万全の受注体制で対応しております。
やりとりは基本的にオンラインで完結するため、煩わしい電話対応は必要ありません。しかし、オンラインだと難しい……という方のために電話でも受け付けております。ご自身の対応しやすい連絡手段で、お気軽にご相談ください。
▶納期別三段階の料金設定
展示パネルの納期・金額のご要望はさまざま。納期と金額は基本的にトレードオフになるため、とにかく速く納品してほしい方と、とにかく安く仕上げたい方のニーズはまったく異なります。
そこで当社では納期別に三段階のプランを設定しています。
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「現地に搬入した後で誤字が見つかった」
「設置作業のミスで印刷面に傷がついてしまった」
こういった状況では一刻も早く修正した展示パネルを製作しなければなりません。即日製作・即日発送にも対応しておりますので、困った時はまずお電話ください。
▶1枚から対応可能
当社は「印刷業界の常識をお客様に押し付けない」ことをモットーとしております。
そのため、他社であれば最低受注枚数が決まっていることもありますが、当社ではA4一枚から受注いたします。
少量の発注でもお気軽にご相談・ご注文ください。
▶デザインからの依頼もOK
デザインソフトが使えないどころか、デザイン案(ラフスケッチ)を描けない方もいらっしゃるでしょう。
当社では複数のデザイナーが常駐しているため、デザインから印刷まですべてをプロに任せられます。
ただし、料金については個別にご相談ください。
■おわりに
この記事では展示パネルについて解説しました。
展示パネルとは光沢紙や半光沢紙に印刷したポスターを発泡スチレンで作ったスチレンボードなどに貼り付けたものです。屋外使用時などは印刷面保護のため、ラミネート加工をした方がよいでしょう。
展示パネルのデザインは、デザインソフトやPowerPointを使って作れますが、最終的にはPDFに変換して入稿するのが無難です。また、デザインを作れない場合には印刷業者のデザイナーに相談して作ってもらうことも可能です。
しかし、展示パネルを作るうえで大切なのは展示パネルの目的とターゲットを明確にすることです。この二つが展示パネルの方向性を決めるため、内容はもちろんですがデザインにも大きく影響します。
出来上がったデザインの良し悪しを判断するためにも展示パネルの目的とターゲットを理解しておく必要があります。
効果的な展示パネルを作って、集客や売上アップを目指してみましょう。
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