ビジプリ > POP印刷 > POP印刷の作り方や目的や種類、制作時の注意点

POP印刷の作り方に困っていませんか?目的や種類、制作時の注意点を解説



そろそろ季節も秋めいてきた頃、街に出るとお店や商品・サービスの季節感のある広告を目にする機会が増えるでしょう。
広告につられてお店の中に入ると、季節限定の商品や新発売の商品が目に止まりやすいよう、イラストやコピーを使った広告が掲示されているでしょう。
店外にあるお店への誘導を目的とする広告、店内にある商品の購買意欲を高めることを目的とする広告。これらはいずれもPOPと呼ばれています。

この記事ではPOPの目的や種類、印刷業者へPOP製作を依頼する方法や注意事項について解説しています。お店を経営している方や、店長にPOPを作っておいてと頼まれた店員の方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

■販促で使われる「POP」とは


一般の方も言葉くらいは知っているPOP。実は「Point of Purchase」あるいは「Point of Purchase (advertising)」の略称であり、日本語に訳すと「購入する場所」あるいは「購入する場所(の広告)」という意味になります。
一般に広告と呼ばれるものはバナー広告としてインターネット上に表示されたり、新聞の折り込みチラシとして各家庭に配られたりします。
しかし、POPは商品のすぐ近く、あるいは商品を販売するお店の近くに掲示される販促ツールなのです。この点がPOPとその他の広告の大きな違いです。

前述のようにPOPは店外に掲示するものと、店内に掲示するものに分かれます。詳細は後述しますが、それぞれの目的はお店への誘導と商品への誘導。同じPOPでも目的が異なるのです。それぞれの目的で使用されるPOPは、次のようなものがあります。

■お店への誘導
ポスター
タペストリー
展示パネル
のぼり   など

■商品への誘導
商品説明カード
プライスカード
卓上スタンド
ポスター
タペストリー
展示パネル など

ポスターやタペストリー、それに展示パネルが重複していますが、これらは内容やサイズ、それに掲示する場所を変えることで両方の目的に対応できるものです。

一見、POPは消費者に商品を買ってもらえるお店側のメリットが大きいように感じますが、実は消費者側にもメリットがあります。
人は日常生活の中で、些細なことも含めると数多くの選択をします。朝起きてから着替える服、食べるごはん、履く靴など、生きていると否応なしに選択という行為をしなければなりません。しかし、選択には多くのエネルギーを必要とするため、これらの日常的な選択においてはできるだけ習慣的に選択できるようにパターン化するなど、エネルギーを使わないように工夫している方も多いのではないでしょうか。
しかし、商品の購入となるとそういう訳にはいきません。特にアパレルや靴など、一度購入すると一定期間の使用が見込まれるものについては、きちんと選択したいものだと思います。そのような時、少しでも選択のエネルギーを小さくしてくれるのがPOPなのです。

POPがあることで(お店側が選ぶ)イチオシ商品が一目で分かります。消費者は、そのイチオシ商品を買うか、複数あるイチオシ商品から選べば選択に使うエネルギーが少なくて済みます。もちろん、自分の好みや条件に合うかといった精査は必要です。もし購入条件に合わなくても、「そのイチオシ商品が自分にとって必要ない」ということはすぐに判断できるでしょう。

近年ではデジタルサイネージのような動画(音声なし)によるデジタル媒体のPOPも増えてきました。しかし、デジタルサイネージを導入するためにはイニシャルコストや一定程度時間がかかります。POPであれば印刷会社に頼んでもそれほど日数を必要とせず、最悪の場合は手書きで対応すれば数時間で用意できることもあるでしょう。
デジタルサイネージはたしかに便利ですが、スピード感が求められる現場ではまだまだ紙製のPOPが必要とされる場面も多くありそうです。

■POPを設置する目的


冒頭でも軽く触れましたが、POPを使用する目的はさまざまです。


▶導線として活用する

消費者にとって自分が求める商品を探すことはエネルギーのいることです。自分がどのような商品を求めているのか分析し、それを販売しているお店を探し、その商品がお店の中のどこにあるのか探さないといけないのです。このような時、POPがあれば消費者を商品の目の前まで導く導線として使用できるのです。

自分が求めている商品がはっきりしている場合は、店頭に掲示したPOPを見つけることで、必要な商品がそのお店で販売されていると分かるでしょう。仮に求めている商品がはっきりしていなくても、「もしかすると何か良い商品があるかも……」という思いでそのお店に入ってくれるかもしれません。
消費者がお店の中に入ってくれてもまだ安心できません。特にはじめて来るお店ではどこに何が売っているか分からず、求めている(かもしれない)商品がそのお店にあると分かっても、探す手間があることで商品に辿り着く前にお店を出てしまうかもしれません。
店内で商品の位置を示すPOPは大きくて目立つものが良いでしょう。商品の前に消費者を連れてくることができれば、物を売る仕事の半分くらいは終わったと言っても良いでしょう。


▶商品を告知する

店頭に並んでいる商品だけでも、数多くあります。その商品を端から一つずつすべて確認して商品を選ぶ消費者はなかなかいないでしょう。仮に時間に余裕のある消費者がそのような行動を取ったとしても、大半は自らに必要のない商品であるため、時間を無駄にしてしまうでしょう。

そのようなことを防ぐために商品の告知をするPOPがあるのです。期間や数量が限定された商品の紹介、新商品の紹介、あるいはセール品の紹介。中には在庫処分などお店側の都合もあるかもしれませんが、少なくとも商品のステータスを紹介できます。消費者の中には限定商品や新商品を好む方もいるでしょう。そのような方にとって、どの商品が限定商品なのか、あるいは新商品なのか探す手間が省けるのは非常に楽でしょう。


▶購買意欲を高める

POPの目的の一つが購買意欲を高めることです。
お店の経済活動の根幹は販売。消費者が商品を買ってくれなければ、どれほど評判の良いお店でも経営が成り立たないのです。
何を買おうか迷っている消費者。そもそも買うかどうかすら決めていない消費者。お店にはさまざまな状態の消費者がいます。そういった方たちに商品を買ってもらえるよう肩を押すのがPOPの最大の目的です。

購買意欲を高めるPOPは写真やデザインだけでなく、コピーも大切です。商品の良さを消費者に届けるには、効果的なコピーが必要です。ここでいう「商品の良さ」とはただスペックが高いとか、ただ安く手に入るとかそういった表面的なことではありません。消費者は常になんらかの悩みを抱えていて、その悩みを解消するために商品やサービスを消費します。

目の前にあるPOPの商品が、もし消費者が長年悩んで苦しんできたことを解決できるものだったら……。消費者は迷わずその商品を購入するでしょう。
このようなことを実現するには、消費者の心に届くコピーと悩みを解決する商品コンセプト、あるいはスペックが必要です。購買意欲を高めるPOPとは、消費者の心に届くPOPなのです。


▶商品説明を助ける

商品に興味を持ったらすぐに買ってくれる。そのような消費者ばかりならお店は楽に販売できるでしょう。しかし、世の中にはさまざまな性格の消費者がいます。「これは本当に自分に必要なものなのか?」「どのような成分が入っているのか?」「どのような効果が期待できるのか?」と色々気になることも多い方もいるでしょう。

その度に店員が事細かに説明できれば、このような消費者でも安心して商品が買えます。しかし、近年は働き手不足や労務費削減のために配置されている店員が少ないなどの都合により、商品説明に十分な時間を割けないお店もあるでしょう。また、消費者側もほしい情報があっても、その度に店員と話すのを煩わしく感じる方もいるでしょう。

そのような時、POPが商品説明をしてくれれば、お互い時間の節約になります。お店側は商品説明以外の業務に集中できますし、消費者も自分のペースで情報を得られます。いちいち店員と話す必要もないため、煩わしく感じることもないでしょう。 それでももし、不明な点があればそこではじめて店員の話しを聞けばいいのです。


▶店舗のイメージ作り

商品の購買行動とは直接関係ありませんが、店内のイメージを作るのもPOPの仕事です。この際に使用するPOPは卓上POPのような小さいものではなく、ポスターやタペストリーなど一定程度の大きさを持ったPOPです。

季節やキャンペーンの内容によってお店の雰囲気を変えたい。そのようなニーズは1年を通して周期的にあるでしょう。しかし、その度に内装工事をやっていてはお金も時間もかかります。そこで有効なのが比較的大きなPOPです。ポスターを壁に貼ったり、タペストリーを天井から吊るしたりすることで、お店の雰囲気をガラッと変えられるのです。必要な金額は内装工事より安く、使った後に保管しておけばまた次の機会に使用できます。経済的にも環境的にもエコなPOPは、SDGsの観点からも時代に合った広告と言えるでしょう。

■様々なPOPの種類と使用シーン


さまざまな目的に使用されるPOPにはどのような種類のものがあるのでしょうか。

▶卓上POP

POPと聞いて一番はじめに思い浮かぶものが卓上POPかもしれません。
テーブルや商品棚、レジの近くなどに置いて消費者の注目を集めるのが卓上POPの役割です。卓上というだけあってそれほど大きくないため、詳細な情報を詰め込んでの使用には向きません。まずは消費者に「これは何だろう?」と興味を持つきっかけを作るのが役割です。そのうえで、商品を前面に押し出すのではなく、「商品の豆知識」や「使用者のレビュー」など、どちらかというと「引き」の情報を記載するのも良いでしょう。他にも「商品への名入れ」「プレゼント包装」「全国発送」など商品の周辺サービスを記載しておけば、商品購入時に一緒に利用してもらう可能性が高くなります。

このような役割を持つ卓上POPですが、いくつかの種類があります。
・三角POP:断面が三角形をしており、斜辺(側面)をPOPとして使用できます。実質使用できるのは裏表両面のため(底面は接地)、最大二種類の内容を記載できます。
・三角柱POP:三角POPと同様に断面は三角形ですが、断面を接地させるため三面をPOPとして使用できます。
・四角柱POP:三角柱POPより一面増え、四面をPOPとして使用できます。

他にもシンプルな板状のPOPに紙製スタンドを付けたり、小さなイーゼル(写真立てのようなスタンド)に載せて使用する卓上POPもあります。


▶タイトルPOP

店内の売り場をカテゴリーごとに区切るときカテゴリー名を示すPOPや、特設コーナーなど大きな区画を示すPOPがタイトルPOPです。卓上POPは紙製のものが多いですが、タイトルPOPには強度や耐久性が必要とされます。そのため、パネルにポスター状の印刷物を貼って強度を持たせ、一定程度のサイズになっても折れないようにしています。タイトルPOPに使用する材料の詳細は後述しますが、使用期間が長い場合はより強度の高いパネルを使用することもあります。


▶吊りPOP

吊りPOPの役割はタイトルPOPと似てます。店内で売り場を示す時や特設コーナーを示す場合によく使われます。両者の違いは掲示方法。タイトルPOPはポスターのように壁に貼り付けるのに対して、吊りPOPはのれんのように天井から吊り下げます。また、高い場所に掲示できるため、ざっと店内の商品配置を把握するときにも有効。細かい個別の商品ではなく、目的の商品の売り場を探すときなどに使用されます。特に陳列棚が多く、壁にタイトルPOPを貼るだけでは、商品の位置を示しづらい場合に有効です。 材料はタイトルPOPと同じようなものが使用されますが、万一地震などにより落下しても問題ないように、軽いスチレンボードで作られることが多いでしょう。


▶店頭POP

店頭POPは店外に掲示されるもので、お店の魅力や場合によっては商品の魅力をアピールして、消費者に入店するか否かの意思決定をさせる目的があります。店頭POPが商品購入の決め手になる場合もあれば、「なんとなく良い雰囲気のお店だから」と入店のきっかけになることもあるでしょう。いずれにしても、消費者を商品に近付ける重要な役割を担っているのが店頭POPなのです。

ポスターやタペストリーなど比較的目に止まりやすいサイズで作られることが多く、周囲の背景に負けない程度の派手さも必要になります。ただし、あまりに派手すぎたり掲示する店頭POPの数が多すぎると、お店のイメージダウンになってしまう場合もあるのです。
店頭POPは基本的に屋外で使用されるため、アルミ複合板など比較的耐久性の高い材料が使われます。お店の外壁などに掲示するのが有効ですが、お店が大通りに面しておらずそもそも集客が難しい場合もあるでしょう。その場合、大通りからお店までの導線としても活用できます。ただし、店頭POPの掲示場所が自社の土地や建造物でない場合は、必ず所有者に許可を取りましょう。場合によっては広告料としてお金が必要になる場合もあるかもしれません。


▶スイングPOP

最後に紹介するのはスイングPOPです。これは卓上POPの一種だと思っても良いでしょう。卓上や商品棚に設置するPOPのうち揺れる機能を持ったものをスイングPOPと呼びます。
スイングPOPは比較的小さなものが多いため、大きな写真を使ったり、詳細な文字情報を記載することには向きません。しかし、揺れるという動きがあるため、一目につきやすいPOPといえるでしょう。そのため、「売上No.1」「SALE」など商品そのものの情報ではなく、インパクトのある情報を伝えるときに使用します。フルカラー印刷で目立つようにしたり、ラメのような光沢を持つステッカーをPOPに貼るのも良いかもしれません。スイングPOPが購入のきっかけになることもあるでしょう。

■POP作成におすすめの用紙


POPは一定期間店内、あるいは店外に掲示されます。そのため、一般的な紙では耐久性が不足する場合もあります。ここでPOPに向いている用紙を紹介します。


▶半光沢紙

半光沢紙はポスターなどに使用される一般的な紙で、もちろんPOPにも使えます。後述のフォト光沢紙に比べて光の反射がおさえられているため、照明が明るい店内や強い夜間照明が当たる屋外での使用に向いています。比較的写真をキレイに印刷できるため、鮮明度合いと光の反射度合いのバランスが良いのが特徴です。


▶フォト光沢紙

写真の鮮明さを強調したい場合や、アーティスティックなPOPの場合はフォト光沢紙が良いでしょう。半光沢紙に比べて光を反射するため、印刷物を鮮明に表現したい場合に向いています。しかし、特徴は半光沢紙とトレードオフになるため、強い光が当たる場所では光を反射してしまいます。また、表面が汚れやすかったり傷つきやすかったりするため、半光沢紙よりは取り扱いが慎重になります。このようなデメリットを相殺するには、後述するラミネート加工をすれば良いでしょう。


▶合成紙

名前に「紙」と付いていますが、実際には樹脂を原料としています。半光沢紙やフォト光沢紙と比べて耐久性が高いため、屋外での使用や長期間の使用に向いています。

■ラミネートの種類


POPの表面(印刷面)はそのままにしておくと、汚れや傷がついてしまいます。そのような時はラミネート加工を行って印刷面を保護しましょう。

▶グロスラミ(光沢)

ラミネート加工とは、樹脂製のフィルムをPOPの印刷面に貼り付けることで、汚れや傷から印刷面を守ることを目的とした加工です。グロスラミは光沢のあるラミネート加工のため、それほど光が強くない場所で使用するPOPに向いています。


▶マットラミ(つや消し)

マットラミは「つや消し」とも呼ばれるとおり、表面のつやを消して光の反射をおさえます。屋内でも照明の強い場所や、日光が強い夏の屋外などで使用する場合に向いています。
なお、日光の下で使用すると紫外線(UV)によるPOPの劣化も心配ですよね。そのような場合はUVを吸収する効果のある「UVラミネート加工」を施すのが良いでしょう。

■POP作成におすすめのパネル


店頭POPや吊りPOPなど比較的大きいPOPにはパネルが必要になります。ここで、POPに使用できるパネル材料を紹介いたします。


▶スチレンパネル

スチレンパネルは発泡スチロールのような「発泡スチレンボード」の裏表両面に紙を貼った白色のパネルです。両面に紙を貼っているため、そのままの状態より反りづらくなっています。それでも耐久性はあまりないため、屋外の使用には向いていません。厚さは7mm、5mm、3mmとありますが、一定以上のサイズのPOPには反り防止のため5mm、あるいは7mmの使用が望ましいでしょう。


▶アルミ複合板

アルミ複合板は樹脂をアルミの板で挟んだ3mmの板です。一見薄いと感じるかもしれませんが、アルミと樹脂を使用しているため、スチレンパネルより強度があり、耐久性も期待できます。合成紙で印刷したPOPを合わせることで、屋外での使用にも耐えられるようになるでしょう。屋外での使用を想定する場合は、アルミ複合板を選びましょう。


▶13mmゲータフォーム

POPに高級感を持たせたければ13mmゲータフォームが良いでしょう。名前の通り厚さが13mmあって色も黒いため、適度な高級感を持たせたい場合に有効です。ただし、店頭や店内で使うPOPにはややオーバースペックかもしれません。

■POPを作る前に確認しておくこと


POPを作る前には次のことを確認しておきましょう。


▶POPを掲示する目的を決めておく

導線としての活用、購買意欲の向上、商品の告知などPOPを作る際には目的を決める必要があります。POPに限りませんが、目的を決めておかないと途中で仕様がブレたときに修正できず、最終的に目的の分からないPOPが完成するでしょう。


▶掲示場所を決めておく

目的が決まったら、掲示する場所を決めましょう。目的によって記載する内容が、掲示する場所によってサイズや材料が決まります。いずれも作り直さない限り、完成後に変更することはできません。早い段階で掲示場所を決めておき、それに合ったPOPの仕様を決めましょう。
掲示場所が決まれば、おのずと紙の紙やボードの種類、そして加工の種類も決まるでしょう。


▶必要枚数を決めておく

掲示場所が決まれば必要枚数もおのずと決まるでしょう。枚数を明確にしておくことは、全体の予算感を把握したり、見積もりを取る時にも役立ちます。一般的に製作枚数が多くなるほど単価が安くなるのが市場の原理です。製作単価を把握することも大切ですが、必要枚数分製作したときの金額も把握しておきましょう。
また、見積もりは必ず複数社取り(相見積もり)、仕上がり品質等に差がないようなら、納期の許す範囲で最低価格の印刷会社を選ぶようにしましょう。


▶納期と金額、どちらを重視するか決めておく

一般的に納期と金額はトレードオフの関係にあります。納期に余裕があるのなら制作費を下げられますが、短納期で納期延長も見込めない場合には制作費が割高になる場合があります。判断に迷って発注できないうちに、製作開始が遅れる場合もあるため、どちらをどの程度優先するか、事前に決めておくほうが良いでしょう。


▶POPの種類や使用目的

ポップには前述のような種類があります。
・卓上POP
・店頭POP
・タイトルPOP
・吊りPOP
・スイングPOP

それらは次のような目的で使用されます。
・販売促進
・商品告知
・商品説明
・導線確保
・入店への誘導


▶何を重視するのか

前述の通り納期と制作費はトレードオフの関係になるため、どちらをどの程度優先させるか決めておく必要があります。次のような点も踏まえて何を重視するのか考えておきましょう。

・写真見栄え
・コピーの内容
・配色や全体の色イメージ

これらは制作費を決める要素にもなってくるため、ある意味「価格と納期」の関係のうちといっても良いでしょう。仕様にこだわればこだわるほど価格は高くなり、納期は長くなる傾向にあります。

■実際にPOP製作を印刷会社に依頼する手順


実際にPOP製作を印刷会社に依頼する場合には、どのような手順を踏むのでしょうか。

1.仕様決め:材料の種類や、POPのデザイン・コピー
2.見積もり:複数会社に相見積もり
3.発注  :Web上の発注フォームやテンプレートに必要事項を入力
4.入稿  :案内されているフォーマットでデザインの入稿

■POP製作の時に注意することは?


POP制作時には次のようなことに注意しましょう。


▶POPだけが目立たないようにする

一つ目はPOPだけが目立たないよにすることです。
POPはあくまでも書品を消費者にアプローチする手段の一つであり、決して主役ではありません。
商品に興味を持ってもらうのがPOPの役割のため、商品より目立つPOPや商品のイメージを損ねるほど派手なPOPは不要です。同様にお店のイメージと合わないPOPも良くないでしょう。


▶著作権違反にならないようにする

商品に興味を持ってもらう、あるいは目立たせようとするあまり、キャラクターのイラストやタレントの写真を使用したくなる場合もあるでしょう。しかし、これらを使用するには キャラクターの著作権を有する作者や、タレント本人あるいは所属事務所に許可を取る必要があります。無断で使用すると著作権違反となりますので注意して下さい。


■POP印刷ならビジプリにおまかせ


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▶24時間年中無休の注文受付

当社では24時間365日、注文を受け付けております。POPは小売店やショップで使用することも多いため、どうしても明日朝までに必要など特急対応が必要な場合も多いでしょう。そのような方のために、万全の受注体制で対応しております。

やりとりは基本的にオンラインで完結するため、煩わしい電話対応は必要ありません。しかし、オンラインだと難しい……という方のために電話でも受け付けております。ご自身の対応しやすい連絡手段で、お気軽にご相談ください。


▶納期別三段階の料金設定

POPのパネルの納期・金額のご要望はさまざま。納期と金額は基本的にトレードオフになるため、とにかく速く納品してほしい方と、とにかく安く仕上げたい方のニーズはまったく異なります。
そこで当社では納期別に三段階のプランを設定しています。

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▶1枚から対応可能

当社は「印刷業界の常識をお客様に押し付けない」ことをモットーとしております。そのため、他社であれば最低受注枚数が決まっていることもありますが、当社では一枚から受注いたします。少量の発注でもお気軽にご相談・ご注文ください。

▶屋内用/屋外用どちらも対応

小売店やショップなどの屋内用から、フリーマーケットなど屋外用の両方に対応しています。紙の材質を変えたり、ラミネート加工等を組み合わせることによりどちらにも対応できますので、まずは用途をご相談ください。

■まとめ

この記事ではPOPの目的や種類、そして印刷会社への依頼方法や制作時の注意点をまとめました。

POPには販売促進、商品告知、商品説明などの目的があり、店頭に掲示される店頭POPは入店への誘導という目的もあります。POPの種類はいくつかあり、目的に応じて卓上POP、タイトルPOP、吊りPOPなどを使用します。

印刷会社へPOP製作を依頼する場合は、仕様を決めて相見積もりを取り、発注した後にデータを入稿しましょう。
いかに良いPOPが完成しても商品より目立ってはいけません。あくまでも商品が主役です。また、POPのデザインを作るときには、キャラクターのイラストやタレントの写真などを無許可で使わないようにしましょう。

以上のことに注意して、消費者が思わず振り向くようなステキなPOPを作って下さい。

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