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印刷業界におけるバタフライロゴとは?

印刷業界におけるバタフライロゴ(ばたふらいろご、Butterfly Logo / Logo Papillon)とは、環境に配慮した「水なし印刷」で製造された印刷物に付与される認証マークです。このロゴは、一般社団法人日本WPA(日本水なし印刷協会)が管理しており、同協会の会員企業が「水なし印刷」を採用して製造した製品にのみ表示が許可されています。


バタフライロゴの歴史と由来

バタフライロゴは、環境保全への取り組みを象徴するマークとして、日本WPAによって制定されました。ロゴに描かれている蝶は「オオカバマダラ(Monarch Butterfly)」で、この蝶は北米からメキシコまで約3,800kmを移動することで知られています。しかし、環境の変化に敏感で、生息域が年々減少していることから、環境保護の象徴とされています。


バタフライロゴの特徴と意義

バタフライロゴは、以下の特徴と意義を持っています。

1. 環境配慮の証明: 「水なし印刷」は、印刷工程で有害な廃液を排出せず、揮発性有機化合物(VOC)の排出も抑える環境に優しい印刷方式です。バタフライロゴは、そのような環境配慮型の印刷物であることを示すマークです。

2. 高品質の象徴: 「水なし印刷」は、湿し水を使用しないため、インクのにじみが少なく、高精細な印刷が可能です。バタフライロゴは、その高品質な印刷物であることを示すシンボルでもあります。

3. 認証登録番号の付与: バタフライロゴには、認証登録番号(PIN番号)が付与されており、これにより製品のトレーサビリティが確保されています。


バタフライロゴの使用条件と規則

バタフライロゴを使用するには、以下の条件と規則を遵守する必要があります。

1. 日本WPAへの加盟: ロゴの使用は、日本WPAの会員企業に限定されています。

2. 水なし印刷の採用: 実際に「水なし印刷」を採用して製造された印刷物であることが必要です。

3. 使用規則の遵守: ロゴの不正使用を防止するため、定められた使用規則を守る必要があります。


バタフライロゴの現在の使われ方

バタフライロゴは、環境に配慮した印刷物であることを示すシンボルとして、企業や団体が自社の環境への取り組みをアピールする際に活用されています。また、消費者に対しても、環境に優しい製品であることを伝える手段として機能しています。


バタフライロゴの課題と未来

バタフライロゴの普及には、以下の課題があります。

1. 認知度の向上: 一般消費者への認知度がまだ十分ではないため、さらなる啓発活動が求められます。

2. 使用範囲の拡大: より多くの企業が「水なし印刷」を採用し、バタフライロゴを活用することで、環境保全への取り組みが広がることが期待されます。

今後、バタフライロゴは環境に配慮した印刷物の象徴として、さらなる普及と活用が期待されます。企業や団体がこのロゴを積極的に活用することで、持続可能な社会の実現に寄与することができるでしょう。

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