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印刷業界におけるクリオネマークとは?

印刷業界におけるクリオネマーク(くりおねまーく、Clione Mark / Marque Clione)とは、環境保護印刷推進協議会(E3PA)が制定した環境保護印刷マークの愛称です。このマークは、印刷物の生産工程において「空気」と「水」を汚さないことを主眼に置き、環境に配慮した印刷物であることを示すシンボルとして使用されます。


クリオネマークの歴史と由来

クリオネマークは、E3PA(環境保護印刷推進協議会)が印刷業界全体の環境意識を高める目的で制定したマークです。デザインは、オホーツク海のきれいな水に生息し「流氷の天使」とも呼ばれるクリオネをベースに図案化されています。このマークには「clean Air clean Water」というメッセージが込められており、空気と水の清浄を守るという理念を象徴しています。


クリオネマークの認証基準と種類

クリオネマークは、印刷物の生産工程における環境負荷を低減するための基準を満たした企業や製品に付与されます。具体的には、揮発性有機化合物(VOC)の排出削減や廃液の適切な処理などが求められます。認証ステータスは「ゴールドプラス」「ゴールド」「シルバー」の3段階に分かれており、各企業の取り組み状況に応じて認定されます。


クリオネマークの現在の使用状況

クリオネマークは、環境に配慮した印刷物であることを示すシンボルとして、印刷業界内で広く認知されています。特に、環境保護に積極的に取り組む印刷会社が、自社の環境対応をアピールするために使用しています。また、印刷物の発注者や消費者に対しても、環境にやさしい製品であることを伝える手段として活用されています。


クリオネマークの意義と今後の展望

クリオネマークは、印刷業界全体の環境意識を高め、持続可能な社会の実現に寄与することを目的としています。今後も、環境保護の重要性が増す中で、クリオネマークの認知度と信頼性を高める取り組みが求められます。また、印刷業界だけでなく、関連する資機材や技術を提供する企業との連携を強化し、業界全体での環境負荷低減を推進していくことが期待されます。

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