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印刷業界における白板紙とは?

印刷業界における「白板紙」(ふりがな:しろばんし、英:White Cardboard、仏:Carton Blanc)とは、表面が白色で滑らかな仕上がりを持つ厚紙の一種を指します。主にパッケージや印刷物に使用され、印刷適性や加工性が高いことが特徴です。表面のコーティングにより鮮明な印刷が可能で、製品のブランドイメージを高める用途にも最適です。白板紙は、食品パッケージ、化粧品箱、カタログ表紙などで広く使われています。


白板紙の概要

白板紙は、表面が白色で滑らかに加工されており、印刷物の仕上がりを美しくするために特化した厚紙です。以下は白板紙の主な特徴です。

  • 印刷適性: コート加工された表面は、鮮やかな色再現と高い印刷精度を実現します。
  • 強度と厚み: パッケージ用途に耐えるための強度と安定した厚みを持っています。
  • 加工性: 打抜きや折り曲げが容易で、多様な形状に成形可能です。

白板紙には、完全に白色で統一されたものや、裏面が灰色や茶色になっているもの(リサイクル素材を使用)など、用途に応じた種類があります。

白板紙の歴史と由来

白板紙の歴史は、印刷技術と紙の製造技術が発展した19世紀にさかのぼります。当初は、パッケージ用途に耐えるための厚紙として発展しました。表面を滑らかに加工するコート技術の進化により、印刷適性が高められ、広告や商品パッケージなど、デザイン性を重視した用途にも使用されるようになりました。

20世紀には、環境問題への意識が高まり、リサイクル素材を利用した白板紙が普及しました。これにより、持続可能な製品としての役割も加わり、現代の印刷業界で重要な素材となっています。

現在における白板紙の使われ方

白板紙は、以下のような用途で幅広く使用されています。

  • パッケージ: 食品や化粧品、医薬品などの外箱として、高品質な見た目を提供。
  • 広告物: ポスターやパンフレットの表紙など、色鮮やかで視覚的に目を引く仕上がりが求められる場面。
  • クラフト製品: 打抜き加工が容易なため、カードや箱型ディスプレイに利用。

また、環境配慮型の白板紙が注目されており、リサイクル可能であることが製品選定の重要な要因となっています。

白板紙における品質管理と注意点

白板紙を使用する際には、以下の点に注意が必要です。

  • 表面のコーティング: 印刷精度を左右するため、均一で滑らかなコーティングが重要です。
  • 強度の確保: パッケージ用途の場合、商品の重量や外部の衝撃に耐える強度が求められます。
  • 環境要因: 湿度や温度の影響を受けやすいため、適切な保管環境が必要です。

さらに、印刷工程では、インクの乾燥時間やカッティングの精度を考慮し、製品の品質を最大限に引き出すことが求められます。

まとめ

白板紙は、印刷業界において高い印刷適性と加工性を兼ね備えた重要な素材です。その歴史は19世紀に始まり、現代ではパッケージや広告物を中心に幅広い用途で活用されています。適切な品質管理と環境に配慮した使用により、白板紙は今後も印刷業界で欠かせない存在であり続けるでしょう。

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