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【寸詰まり】ビジプリ印刷用語辞典

寸詰まり

寸詰まり (すんづまり, Inch Shrinkage) とは、印刷物が設計上の寸法よりも小さくなってしまう現象を指します。この問題は、紙の水分が印刷や加工の過程で変化することにより、紙が収縮してしまうことが原因で発生します。特に、オフセット印刷やデジタル印刷など、水分を使用する印刷方法において顕著に見られます。

寸詰まりは、印刷物の品質に大きく影響を与える問題であり、特に精密な寸法が要求される製品においては、製品の品質低下に直結します。たとえば、書籍やカタログ、パッケージングなどの製品において、寸法の狂いは組み立てや最終製品の見栄えに悪影響を及ぼすことがあります。

この問題に対処するために、印刷業界では紙の事前加工や環境条件の管理、印刷機の精度調整など、さまざまな対策が講じられています。また、印刷前のプリプレス段階で寸法の調整を行うことや、紙の種類を選定する際に収縮率を考慮することも重要です。寸詰まりを最小限に抑えることは、高品質な印刷物を提供する上で不可欠な作業の一つとされています。
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