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名刺印刷で失敗しない10のポイント

名刺はビジネスにおいて、会社や社員の第一印象を決める重要なもの。ですが、名刺印刷の際にはデザイン、業者選びなど、考えなければいけないことも多く、必要以上に手間がかかってしまうことも少なくありません。

「名刺印刷って、そもそもどんな流れ?」
「名刺のデザインで注意すべきポイントは?」
「印刷業者は何で選ぶべき?」
そんな疑問を抱えてしまう発注担当の方も多いのではないでしょうか。
本記事ではそのような人々に向けて、名刺印刷の際に意識すべきポイントや注意点をご紹介します!

■名刺印刷の方法

名刺の印刷を業者に発注する場合、どのような手順が必要なのでしょうか? ここでは、印刷業者への問い合わせから名刺の納品完了までの、一般的な流れをご紹介します。

▶印刷業者への問い合わせ

名刺印刷の初めのステップは、業者の選定と問い合わせです。

業者を探す際には、後に説明するような業者選びのポイントを意識するようにしましょう。 また、デザインの作成方法にもさまざまなパターンがあり、テンプレートを選んで印刷業者に任せる場合が一般的ですが、 自分でデザインソフトを使ってデザインデータを作成し入稿する場合や、WordやExcelなどのオフィスソフトで入稿する場合もあります。 業者ごとに、どんな対応が可能なのか前もって確認しておきましょう。

▶名刺のデザインや枚数を伝える

発注先が決まったら、デザインや記載情報、紙の材質、印刷枚数などをまとめ、業者に伝えます。

イメージ通りの名刺を作成するには、たくさんの項目で細かい指定が必要になります。 特に用紙の手触りは名刺を受け取った時の第一印象にかかわる非常に重要なポイントですので、可能であればそれぞれの材質を直接触ってみて、選ぶことをおすすめします。 また、デザイン作成の依頼をする際にはなるべく具体的な要望を伝えるのが得策です。 例えば「シンプルな感じで」「優しい色合いで」といった曖昧な言葉だと、人によっても想像するものがかなり違ってくるので認識がずれてしまいます。 誤解が少ない伝え方の工夫としては、フォントなら「明朝体で」、色なら「暖色系で」のように直接指定したり、「〇〇社のようなイメージで」と参考他社を紹介するのもよいでしょう。

▶業者のデザインチェック

要望をもとに業者が作成したデザインを、互いに確認してすり合わせます。

デザイン案を確認して、追加や修正があればその内容を業者に伝えます。 この時点で完成像が決まるので、記載情報が間違っていないかどうかを含め、綿密な確認を行っておきましょう。

▶名刺印刷・発送

出来上がったデザインをもとに印刷と発送が行われます。

印刷が始まってからは原則、デザインの修正はできなくなります。 仮にデザインからやり直すとなると、納期が大きく後ろ倒しになったり、追加料金が発生することが多いです。 厳密な取り決めがどうなっているかは、契約や注意事項をよく読んで確認しておきましょう。 名刺の印刷ができたら、指定の住所に業者から郵送されます。

▶納品と支払い

名刺が納品されたら、枚数やデザインに間違いがないか確認して、代金の支払いを行います。

支払いは多くの場合、銀行での振替や振込で行いますが、業者によっては代金引換やクレジットカード決済、キャッシュレス決済に対応していることもあります。 どんな決済方法に対応しているかは業者選びの際に確認しておく必要があるでしょう。

■名刺印刷のポイント

名刺印刷をする際には、考えるべきポイントが多くあります。ここでは、特に判断すべき基準を以下の2つに分けてご紹介していきます。

・デザインのポイント
・業者選びのポイント

▶デザインのポイント

形・サイズ
名刺の形は、スタンダードな長方形の横型がおすすめです。受け取った相手が名刺入れに保管しやすく、必要な時に目に留めてもらえることが大事だからです。 ユニークな形やサイズにすると、もらったときのインパクトは大きいですが、保管が難しく、別の場所にしまって場所を忘れられてしまうこともあるかもしれません。 ちなみに名刺の形やサイズには、さまざまな種類があります。スタンダードなのは長方形ですが、長方形のサイズ一つ取っても世界各国で標準サイズが違ったり、業者によっては正方形や円形など変わった形を扱っていることもあります。 日本の名刺の標準サイズは約91mm×55mm。名刺入れのなかで保管しやすく、見つけやすいのは、このサイズでオーソドックスな横向きを選ぶようにしましょう。


名刺の色合いは、会社や個人のイメージを決める大事な要素です。おすすめは、明るいイメージで清潔感があるパステルカラーです。 名刺の色はフォーマルな印象とするために白色を基調とすることが基本です。個性を出すために色を付けることもありますが、暗い色やあまりにも鮮やかすぎるカラーリングは一般的にビジネスの場にふさわしくないとされ、好まれません。 また、色にはそれぞれ「カラーイメージ」という心理的に与える効果があります。以下のようなカラーイメージがあるので、自分がアピールしたい印象から色を考えるのがよいでしょう。
・赤色のイメージ・・・アクティブ、情熱的、達成感、自信、生命力、闘争心
・青色のイメージ・・・平和、誠実、冷たい、涼しい、集中、清潔、憂鬱、孤独
・黄色のイメージ・・・明朗、躍動、快活さ、軽さ、注意、嫉妬
・白色のイメージ・・・清潔、純真、正義、平和、はじまり、孤独、空虚な、軽い
・黒色のイメージ・・・高級、シック、清貧、重厚、陰鬱
・ピンク色のイメージ・・・やさしさ、愛、恋、かわいらしさ、感謝
・緑色のイメージ・・・調和、さわやか、平穏
・紫色のイメージ・・・上品、女性的、厳粛、神秘、妖艶
・オレンジ色のイメージ・・・朗らか、カジュアルな、あたたかい
・金色のイメージ・・・栄光、豪華、永遠
・銀色のイメージ・・・先進的、高品質、知性
・参考:カラーイメージを味方につける | 色彩関連情報 | DICカラーデザイン株式会社

材質
名刺の材質として一般的なのは上質紙、光沢紙、マット紙です。 上質紙は原料のパルプから作られたままの標準的な素材で、さらさらした質感が特徴。それに対し光沢紙は、表面がコーティングされ、ツルツルとして発色が鮮やかなのが特徴です。マット紙は上質紙と光沢紙の中間のような性質があります。 また、近年では紙以外にもコルク素材やプラスチック素材、キラキラ光るラメ入りなど、ユニークなバリエーションも出てきています。 素材は好みと予算に応じて選ぶのが良いでしょう。特殊な材質を使うと個性的になり、名刺を強く印象付けてくれる効果がありますが、その分値段も高くなるので注意が必要です。

レイアウト
レイアウトで意識すべきポイントは、位置関係と余白の2点です。 位置関係とは、社名や肩書、名前、住所、電話番号やロゴマークなどをどのような配置にするかということです。ひと目でこれらの情報を把握できるようにするには、目線の流れを考えて誘導するのがポイントです。一般的には「左上→右上→左下→右下」とZ型に視線が動くといわれています。この順に大事な情報をレイアウトすると良いでしょう。 また、余白を有効に使うことも重要です。名刺のデザインに慣れていない場合、スペースが多いと印象が弱まることが心配になってしまうかもしれませんが、それはむしろ逆です。余白を有効に使うことで、書かれた情報の部分に視線が集中しやすくなり、内容が引き立つのです。 位置関係と余白の2つのポイントに共通するのは、見やすくするという目的です。目線の流れや注目すべき場所が分かりづらいと、見る相手の負担が増えてしまうのです。

フォント
フォントは自社のイメージに合わせて選ぶのがベストです。例えば明朝体は大人っぽく誠実なイメージ、ゴシック体はあたたかく親近感のあるイメージを与えられます。ただし、あまりにもポップなフォントを使うとカジュアルな印象が強まってしまうので注意しましょう。 また、複数のフォントを使うとごちゃごちゃした印象になりやすいので基本的には1種類のフォントで統一することをおすすめします。統一感を持たせるためにも、フォントは多くても2種類までにしましょう。 さらに、フォントの大きさや太さを変えるのも大きな効果があります。重要な情報や、真っ先に見てほしい情報である社名や名前のような情報を、大きな文字や太い文字にして目立たせるのが一般的です。

情報
名刺のスペースは限られているので、的確に情報を伝えるためにも情報は必要最小限に絞り込むことをおすすめします。
一般的に乗せることが多いのは、以下の5つです。
・会社名
・名前
・電話番号
・メールアドレス
・会社URL
これらを必ずしも全て記載する必要はありません。また、URLはQRコードにするなど、さらに見やすくする工夫もあります。目障りな情報は極力少なくし、ミニマルにしたほうが、伝えたい情報を覚えてもらいやすくなるでしょう。 また、余計な情報は削るのが大前提ですが、業種や職種によっては、あえて相手にとって便利な情報を足してみるのが良い場合もあります。 例えば、店舗やオフィスへの来訪を前提にマップを載せる、外国人との仕事を想定して英語名を併記する、接客や営業を円滑化するために顔写真を貼る、SNSアカウントを貼る、販売している商品の名前を書く、といった工夫を考えてみてもよいかもしれません。

▶業者選びのポイント

料金
名刺の作成に掛かる料金は、業者ごとに様々なプランがあり、異なります。オプションや送料など、さまざまな料金が加わると想定外に高い値段を支払わされてしまう場合もあるので、注意して業者を比較する必要があるでしょう。 また、料金の安い業者では納期や実績など、印刷のクオリティに心配がある場合も少なくありません。実際には予算とデザイン、枚数、納期など様々な要素をそれぞれ調整しながら検討していくことになるでしょう。 名刺は消耗品であり、減るたびに継続して再発注が必要になります。初めからよく検討して、失敗のないように業者を選びたいものです。

用紙や加工の種類
特殊加工や紙の材質のオプションは業者によって異なります。特定のこだわりがない人は、まず色々な業者のホームページなどから、どんな用紙や加工の種類があるのかを知ってみましょう。 あるいは既に、
「コルク素材で作りたい!」
「メタリック加工を使いたい!」
「活版印刷がしたい!」
といったデザインへのこだわりを持っている方は、それに合った用紙や加工技術を取り扱っている業者を選ぶ必要があるでしょう。

最少部数
印刷部数は、100枚単位での注文が一般的です。そのため、100枚以上での印刷を行う場合は普通問題ありませんが、それ以下の部数で発注したい場合には、小ロットでの印刷サービスを行っている業者を選ぶ必要が出てきます。 小ロットでの印刷をすると1枚あたりの印刷料金は高くなりがちですが、後述するようにオンデマンド印刷という印刷方式なら少部数でも低価格で注文しやすいといわれています。

納期
名刺が必要になる時期が決まっている場合、納品の期日も業者選びの条件になるでしょう。必要な時に手元に名刺がなければ、顧客や取引先からの信用や評判に関わることもありえます。 社内の期限に納期が間に合うように、事前に業者に確認をしておきましょう。
ただし、納期が短い会社ほど、印刷の品質やオプションの種類も相応のものになる場合が多いです。納得できる業者を選ぶためにも、納期には余裕を持って発注の準備をスタートするほうがよいでしょう。

■名刺印刷の注意点

名刺印刷をする際には、事前に注意すべきポイントが多くあります。特にトラブルが起こりやすいポイントは、以下の3つです。
・実績が豊富な業者を選ぶ
・品質保証の記載を確認する
・印刷方式を確認する
それぞれ説明していきます。

▶実績が豊富な業者を選ぶ

希望に合う業者を選び、納期通りに名刺を印刷できたとしても、プリントの質が悪ければ、会社のイメージも下がってしまったり、最悪の場合、印刷のコストも時間も無駄になりかねません。

そうしたトラブルのリスクを防ぐためにも、十分なサービス実績や社歴のない業者は可能な限り避けるようにしましょう。実績が豊富な業者の方が、より豊かなノウハウや技術を持っており、加工やオプションの種類が多かったり、対応もスムーズな傾向があります。

洗練されたデザインとクオリティで印刷したほうが、名刺を渡す取引相手からの信頼も高まるでしょう。

▶品質保証の記載を確認する

印刷・納品後の品質保証がどこまで行われるかは事前に確かめておきましょう。特にインターネット注文の場合は、サンプルを確認できないことなどから仕上がり時のトラブルも起こりやすいです。

主に注意すべきトラブルは、色合いと断裁ずれです。

1つ目に、色合いについてのトラブルです。パソコンの画面上で見る色合いと紙に印刷された際の色合いで微妙に違いがあったり、紙の素材や印刷する時の気温、湿度によっても発色が変わることが多いです。

2つ目に、断裁時のずれについてのトラブルです。一般的には1~3mm程度のずれが生じるので、それを加味して周辺に塗り足しや余白を作る場合が多いです。

これらのポイントは、印刷をする場合には避けられない問題です。それらに対して、可能性のあるリスクや、きちんとした対応方法が明記されているかどうか、トラブル時にはどのような保証があるのかを事前に確かめておきましょう。

▶印刷方式を確認する

印刷方式を確認することも、印刷の質をあらかじめ知るための基準になるでしょう。

印刷方式は主に2種類で、オンデマンド印刷とオフセット印刷があります。オンデマンド印刷とは、トナー式やインクジェット式などを使ったデジタルな印刷方法なのに対し、オフセット印刷とは、版を使用したアナログな印刷方法である点が異なります。

パンフレットや雑誌などにも使われるオフセット印刷のほうが色の再現度が高く大量印刷がしやすいという利点がありますが、オンデマンド印刷のほうが少部数でも低価格で注文しやすいというメリットもあります。

オフセット印刷で名刺印刷に対応している業者は限られているので、事前に確認しておく必要があるでしょう。

■まとめ

名刺印刷で意識すべき10のポイントを紹介しました。

デザインのポイントは以下の6つです。
・形・サイズ
・色
・材質
・レイアウト
・フォント
・情報

業者選びのポイントは以下の4つです。

・料金
・用紙や加工の種類
・最少部数
・納期

名刺は自社の第一印象を決める大事なアイテム。今回紹介したポイントを参考にしていただき、満足できる名刺を印刷するのにお役立ていただければ幸いです。



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