【埋め草】ビジプリ印刷用語辞典

埋め草

埋め草（うめくさ、Filler Content or Filler Text）は、印刷業界や出版業界で、ページのレイアウトを調整するためや、デザインの見本を示す際に使用される、内容的には特に意味を持たないテキストや素材のことを指します。最も一般的な例は、レイアウトデザインのプロトタイピングやデザイン案の提示時に使われる「Lorem ipsum」テキストで、実際のコンテンツが用意される前の仮の段階でレイアウトのバランスを取るために使用されます。

埋め草は、本や雑誌、ウェブサイト、広告など、さまざまな媒体のデザイン過程で利用されます。これにより、デザイナーや編集者は、テキストブロックの配置、フォントサイズや行間、カラム幅などの視覚的な要素を最適化し、読みやすく、視覚的に魅力的なレイアウトを作成することができます。

また、埋め草は、特定のデザイン要素や図版などの配置を決定する際にも役立ち、実際のコンテンツを挿入する前に全体のバランスや見栄えを評価することが可能になります。しかし、最終的な製品では、埋め草は実際のコンテンツに置き換えられ、読者にとって有益な情報が提供されることになります。

埋め草の使用は、印刷物やデジタルコンテンツの初期段階におけるデザインプロセスを効率化し、デザイン案の評価や調整を容易にする重要な手段です。

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