【学会ポスター】広まるオンライン学会!ポスター発表は今後どうなる?
「学会での発表を考えているけど、ポスター発表ってどんな感じなんだろう?」
「オンライン学会でのポスター発表ってどのように進めていくんだろう?」
「数年後に学会発表を控えているけど、自分が発表する頃の学会はどのような形式になっているんだろう?」
コロナ禍ということもあり、近年ではオンライン学会の開催が増え、学会のスタイルも変化しつつあります。
本記事では学会でのポスター発表を控えている・検討中の方にむけて、ポスター発表の現状と、今後のポスター発表について解説していきます。
発表する際の参考にもなりますので、ぜひ最後までご覧になってください。
■学会ポスターとは?
そもそも学会でのポスター発表とはどのような発表形態なのか、解説していきます。
▶学会ポスターを作成する目的とは?
学会でのポスター発表では、事前に作成したポスターをブースに張り出して、発表者自ら進行管理をしながら発表を進めていきます。
このポスター発表の目的は、大きく次の3つが挙げられます。
分かりやすく伝えること
ポスター発表は多くの人の目に触れるため、「分かりやすさ」「見やすさ」が重要なポイントです。
学会には多くの人が参加するため、内容をよく知らない人にも理解してもらえるように工夫する必要があります。
具体的には、ポスターの中に図解やデータ画像を多く用いたり、かみ砕いた言葉で分かりやすく説明したりしましょう。
また会場には他の発表者のポスターも数多く掲示されています。
見やすいレイアウトや色使いにもこだわって、目を引くポスターを作ることで、自分のポスターをより多くの人に見てもらえるでしょう。
さまざまな人と意見交換をして内容を深めること
ポスター発表では発表者自身も多くの気づきを得られたり、内容を深めたりすることができます。
ポスター発表では、発表時間以外にも参加者から質問を受けたり、そこから議論が広がったりします。
様々な人との交流の中で、自分では気が付かなかったところや、新たな視点での意見を聞くことができるでしょう。
参加者だけでなく、発表者自身もさまざまな気付きを得られ、次の研究にも活かせるのはポスター発表のメリットといえます。
ぜひ積極的に意見交換をしてみましょう。
長時間掲示して、より多くの人に見てもらうこと
ポスター発表では口述発表と比べ、より多くの人に内容を見てもらうことが可能です。
ポスターは発表時間以外にも掲示しているので、発表を聞けなかった人にも空いた時間にじっくりとポスターを見てもらえます。
頑張って作成したポスターなので、より多くの人に見てもらえることで、より達成感も得られやすいでしょう。
多くの人に研究内容を見てもらいたい人には、ポスター発表がおすすめです。
▶学会ポスター発表の方法
学会におけるポスター発表では、割り当てられたブースに作成したポスターを掲示し、ポスターを見せながら研究内容を発表していきます。
ポスター発表では、複数の演題を順に発表していくセッション形式と、決まった時間にポスター前で待機して討論する自由討論形式があります。
どちらであっても学会期間中は常にポスターを張り出しているため、参加者は好きな時間に何回でも閲覧することが可能です。
またポスター発表の場合、事前にポスター作成を完了させておく必要があります。
印刷を外注する場合は、特に余裕を持ったスケジュールで準備をしておきましょう。
■学会ポスターのデジタル化
学会でのポスター発表は、紙ベースだけでなくデジタル化も進んでいます。
▶コロナ禍で「オンライン学会」が急増
昨今のコロナ流行によって、学会発表においてもオンライン開催が広まっています。
オンライン学会の大きなメリットは、時間や場所にしばられないこと。
オンライン学会ではコロナ感染を気にする必要はありません。
国内・国外問わず参加が可能で、より多くの人の参加が期待できるでしょう。
▶オンライン学会のポスター発表の形態とは?
オンライン学会のポスター発表は、zoomなどのオンライン会議ツールを使用して、参加者とポスター画面を共有しながら発表を進めていきます。
質疑応答に関しては、チャット欄を使うか、もしくは参加者が挙手しマイクをオンにして声でのやりとりも可能です。
オンラインのポスターは、デジタルポスターとも呼ばれます。
デジタルポスターはPowerPointなどで作成することが多いですが、スライドが複数枚にわたることもあります。
そのさいは順番に表示したり、すべてのスライドを一枚にまとめたりするとよいでしょう。
■オンライン学会でのポスター発表の仕方
実際にオンライン学会でポスター発表をするさいの一般的な流れや、発表のコツ、注意点について解説していきます。
▶オンライン学会での発表の仕方
オンライン学会でのポスター発表の一般的な流れをご紹介します。
①学会の概要についてサイトでチェックする
サイトを見て発表テーマや発表者一覧などを確認できます。
②発表者それぞれにチャンネルのリンクが送られる
参加者にメールなどで連絡が来ます。
③事前にポスターデータを納品
学会の前日までに納品しておきましょう。
④学会当日、オンライン会議ツールで発表
リンクにアクセスし、事前に納品しておいたポスターを表示しながら発表を行います。
▶オンライン学会で発表するときのコツ
オンライン学会でポスター発表をするときのコツについて解説していきます。
ポスターレイアウトはシンプルに分かりやすく
紙ポスターと同様、デジタルポスターのレイアウトにおいても「見やすさ」が重要です。
ポスターには様々な情報を詰め込みたくなってしまうのですが、情報が多すぎると見づらくなってしまいます。
また、どの部分が重要なのか分かりにくくなってしまいます。
参加者に分かりやすく伝えるためには、なるべくシンプルなレイアウトで、情報も厳選して載せることを心がけましょう。
レイアウトにおいては、ポスター内の余白を意識して作ったり、PowerPointの「配置」機能などを活用して均等に並べたりすると、すっきりとした印象で見やすくなります。
使う色も3色ほどに抑えておくことで、統一感のあるデザインになり見やすくなるでしょう。
伝わりやすい発表をするために、「見やすさ」を意識したレイアウト、デザインを心がけましょう。
チャット機能を活用する
オンライン学会ではチャット機能を積極的に活用するとよいでしょう。
オンライン学会でも質疑応答の時間があり、参加者に挙手してもらいマイク機能で発表者に質問をすることができます。
しかし大勢の中で声を出して質問することは、オンラインとはいえ緊張するものです。
そこでチャットを活用すれば、参加者は良い意味で緊張感が取り除かれ、積極的な質問を引き出すことができるでしょう。
発表者は、発表のはじめにチャット機能について説明し、発表中にも質問を投げかけてよいとアナウンスしておくとよいでしょう。
チャット機能はオンライン学会ならではのメリットです。
ぜひ活用して、参加者と積極的に議論をしてみましょう。
▶オンライン学会でのポスター発表の注意点
オンライン学会のポスター発表で、注意すべきポイントを簡単にご紹介します。
ポスターのデータ形式を確認
指定のデータ形式と異なるポスターデータを納品してしまった場合、発表するさいに画面上にきちんと表示されないなど、不具合が生じる可能性があります。
ポスターデータの形式は、一般的にはPowerPoint(ppt)データやPDFが多いですが、なかにはJPEGなどが指定の学会もあります。
データ形式は必ず確認するようにしましょう。
フォント設定に注意
ポスター作製の際は、フォント設定も確認しましょう。
フォント設定を誤ってしまうと、発表時に文字化けして見えなくなることもあります。
フォントは使用するフォントによっては同じ文字数でも横幅が変わるものもあり、デザインが崩れてしまう事になるのも難点です。
また文字が小さくて見づらい、ということがないようにサイズも調整をしましょう。
画面上での発表の場合、フォントサイズは最低でも18、19pt程度が目安です。
フォント設定は見落としがちなので、注意しましょう。
■学会ポスターの今後
学会でのポスター発表の今後について解説していきます。
▶デジタルと紙ベースの共存
オンライン学会が急増していますが、今後もデジタルポスターと紙ベースポスターは共存し、紙ポスターが無くなることはないでしょう。
今後の学会は、オンライン上とリアルを併用した「ハイブリッド学会」が主流になるといわれています。
オンライン学会は時間や場所にとらわれずに参加できるメリットがありますが、デメリットもあります。
オンライン学会は発表者の立場からすると、参加者の表情が見えないためきちんと伝わっているか把握できず、進行に難しさを感じるようです。
また実際の参加者からは、リアルな交流も欲しかったという感想もあるようです。
現場に足を運ぶ大きなメリットとして、同じ分野の研究者と交流して人脈を広げられることがあります。
実際にコロナ禍でも現場に足を運んで学会参加をする人も一定数いたようです。
こうした参加者の声もあり、オンラインとリアルの両方で行うハイブリッド学会の開催が増えてきています。
そのため紙ベースのポスターも活躍の場が無くなることはないでしょう。
▶紙ベース・布ベースのポスターは無くならない
ポスターには、代表的なものとしてデジタル・紙ベース・布ベースの種類があります。
紙ベース、布ベースのポスターは、オンライン化が進む中でも共存し続けるといわれています。
これら2つの特徴と今後について解説していきます。
紙ポスターのメリット
紙ポスターのメリットは大きく、今後もデジタルと共存していくといわれています。
紙ポスターのメリットのひとつとして挙げられるのが、デジタルポスターに比べて記憶に残りやすい点です。
web上の文字や画像と比べて、紙に書かれたもののほうが人間の記憶に残りやすいといわれています。
さらに紙ポスターを使用するときは対面での発表になります。
実際の空気感や発表者の生の声など、五感を使うことでより無意識に記憶に残りやすいでしょう。
また紙ポスターはデジタルポスターと比べて、信頼を得られやすい特徴があります。
紙ベースのポスターは簡単に修正をすることができません。
その修正しづらい特徴があるからこそ、丁寧に作成されているといった印象を与えられるでしょう。
そして紙ポスターの特徴として、Webが不得意なターゲットにも伝えやすいこともあげられます。
とくにシニア層においては、webよりも紙ベースのほうが慣れ親しんでいるため、抵抗なく発表に参加できるメリットがあります。
若者が多い学会ではデジタルポスターも馴染みやすいですが、年齢層高めの方が多い学会などの場合は、親和性も考慮して紙ポスターの使用も検討してみましょう。
布ポスターのメリット
布ポスターは国際的な学会で使用される機会が増えてきています。
布ポスターは、材質が「布」であることから、折りたたむことが可能です。
また、海外の学会の場合は防炎素材指定の場合もあり、ビジプリで使用している布ポスターの素材は防炎認定が可能です。
一般的な紙ポスターであれば、織りシワを防ぐため、ポスターを筒状にして持ち運ぶ必要があります。
とくに国際学会や遠方の学会に参加する際、移動時に気を使わなければならず負担の大きさが問題となっていました。
これに対し布ポスターは、シワを気にすることなく折りたたむことが可能です。
サイズによってはスーツケースに収納することも可能で、大変重宝されているようです。
近年は技術が進み、写真や画像もきれいに印刷可能となっています。
布ベースのポスターが気になる方は、ぜひ印刷会社に問い合わせてみましょう。
■【ビジプリ】会場設置代行サービス
最近のサービスでは学会ポスターの運送が破損しそうで怖い、手間な方のために学会ポスターの会場設置代行業者なども存在します。
学会ポスターの印刷から会場の設置作業まで行ってくれるため、学会での発表準備に専念することができます。
設置代行サービスの中のビジプリは年間2000枚を超える学会ポスターを印刷しており、お客様のニーズやケースに合わせることによって、常に満足できる学会ポスターの印刷から設置まで行っております。
■まとめ
学会でのポスター発表のメリットは、より多くの人に研究内容を見てもらえることや、参加者との交流や質疑応答をとおして、発表者自身も多くの気づきを得られる点です。
ポスターを作成するさいは「見やすさ」を意識するのが重要です。
載せる情報を絞ったり、図解を入れたり、色味を調整するなど、見やすさを意識して作成するように心がけましょう。
デジタルであれば、フォント設定やデータ形式に注意しましょう。
また発表の際は誰にでも分かりやすい言葉で伝えることが大切です。
オンライン学会であれば、チャット機能の活用をすることで積極的な意見交換が望めるでしょう。
現在オンライン化が進んではいますが、今後も「ハイブリット学会」としてリアルな学会も続いていくといわれています。
やはり人と人が直接会ってのコミュニケーションは不可欠なので完全にオンラインの学会のみになる事はないと思われます。
紙ポスター・デジタルポスターそれぞれの特徴をおさえておくことで、リアル・オンラインのどちらの学会にも対応ができるでしょう。
ここまでいかがだったでしょうか?
本記事が皆さまの学会発表にお役立ていただけると幸いです。
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