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パワーポイントで学会ポスターを作成しよう!作成のポイントを徹底解説



「学会ポスターを作る事になったけど、作り方が分からない。」
多くの学生や社会人の方は、パワーポイントを使ってスライド発表した経験があると思います。しかしパワーポイントを使って学会ポスターを作るとなると、分からない事だらけではないでしょうか。

また、実際にポスター発表に参加した経験がある方は、人気のあるポスターとそうではないポスターに分かれているのにお気づきだと思います。その違いはなんでしょうか。

一生懸命研究した結果だからこそ、より多くの人に見てもらいたいですよね。
この記事では、そんな学会ポスター作成初心者の疑問にお応えします。

この記事を最後まで読んで頂くと、

・学会ポスターを作る目的
・パワーポイントでの作成方法
・魅力ある学会ポスターを作るポイント


を知る事ができます。
それでは早速、魅力ある学会ポスターを作ってみましょう。

■【イラストレーター】学会ポスターを作成


学会の発表の形式には、大きく分けて「ポスター発表」と「口頭発表」の2種があります。

ポスター発表とは、研究の概要や成果を大型にまとめ、会場に掲示する発表形式です。今では学会のみならず、学校の研究や企業の製品発表の場でも採用されています。テキスト以外にイラストや図表を取り入れ、視覚的に表現する事ができるため、研究結果をより分かりやすく伝える事ができます。

同会場で多数の研究者が同時に発表する事ができ、来場者は多くの研究発表を一度に確認できます。また会場では、研究内容に興味を持った方と直接質疑応答も行われ、双方向でのコミュニケーションが可能。
来場者とより深い議論ができるのも魅力のひとつです。

一方口頭発表とは、割り当てられた時間内に登壇、パワーポイントなどを使用して発表する形式です。一度に多くの人にプレゼンする事ができ、質疑応答も短時間で終了するのが一般的です。
ここではポスター発表の一般的な流れと、ポスター発表の目的について解説します。


▶ポスター発表の流れ

1.構成内容の作成
原稿を作成する前に、構成を考える必要があります。
「研究の概要・目的」→「序論」→「方法」→「結果」→「考察」→「結論」
この順番を意識して構成を組み立てましょう。
また、視覚に訴える図表を利用して、遠目でも目を引く分かり易いレイアウトを心掛けましょう。


2.資料作成
学会ポスターの資料は、パワーポイントやイラストレーターでポスターを作成しましょう。
ポスターの大きさに制限はありませんが、一般的にはAOサイズが多く採用されています。
資料を作成する際には、学会の規程のサイズに設定してから、データ内容を記載するようにしましょう。設定方法については、次章で説明します。

ほかにも資料作成する際の意識すべきポイントをまとめました。
魅力あるポスター作成の参考にして下さい。

・ひとめで研究内容が伝わるように心掛けて作成する。
・色を統一する。色を使いすぎない。
・最低限の文字量で、ポイントを的確に記載する。
・図表を挿入し、視覚から訴えるポスターを作成する。


3.会場でポスター掲示、口頭説明の原稿を用意する。
資料が完成したら、印刷して会場に掲示します。
印刷用紙でポスターの印象もかわるので、目的に沿った印刷用紙を選びましょう。

ポスター発表は、参加者の方に足をとめてもらい、研究内容を聞いてもらう必要があります。
短時間で概要説明ができれば、あとは興味を持った参加者と議論ができます。
そのためにも、端的な概要の原稿を作成し、説明の練習をしておきましょう!



▶ポスター発表の目的

学会ポスターは、自分の研究結果や要旨を図表で分かりやすく発表でき、さらには、多くの人と双方向に情報共有ができるのが特徴です。
それにより、自分の知見を広げることができ、新たな発見があるでしょう。
また、多くの来場者とコミュニケーションを取れるため、人脈作りにも最適な発表と言えます。


■【手順】パワーポイントで学会ポスターを作成


学会ポスターは、学会が指定するサイズに合わせて作成する必要があります。
一般的には、縦180cm、横90cmほどの展示パネルが使用されているため、用紙はAOサイズ(A4サイズの12倍)が用いられます。日常では使用しない大きさなので、どのような点に気を付けてポスターを作成すべきかを解説していきます。


1. ポスターサイズの確認

ポスターのサイズは、学会が定めた規定に合ったサイズを使用します。必ず既定サイズを確認してから、資料作成に入りましょう。データ作成後に用紙サイズ変更すると、画質が粗くなったり、修正に時間がかかる事がありますので、この確認は、はじめに行うようにして下さい。

ここでは、一般的に国内外で使用されているポスターサイズをご紹介します。


【A0(エーゼロ)サイズ】1189mm×840mm

日本の学会や研究発表で多く採用されているサイズです。このサイズは、短辺と長辺の比率が1:1.415とA4と同じ比率で、A4用紙の12倍のサイズです。そのため、後述するパワーポイントでの作成が簡単で、転用もしやすいのが特徴。
また、一般的に使用されている900mm×1800mmの掲示パネルに収まるため、多くの学会で採用されています。


【3×6(サブロク板】1800mm×900mm

短辺と長辺の比率が1:2で、A0サイズに次いで学会で採用されることが多いサイズです。
一般的な展示パネルと同じ大きさなので、A0サイズよりもより多くの情報を記載する事ができます。
ただし、縦長な用紙なので、レイアウト面でアイデアが求められるサイズです。


【海外判】1200mm×2400mm

海外の学会では、日本よりひと回り大きいサイズが採用されています。
短辺と長辺の比率が1:2で、先ほどご紹介したサブロク板をもうひと回り大きくしたサイズです。
海外では、「mm」だけでなく「ft(フィート)」や「inch(インチ)」で表示されることもあるので、注意が必要です。

換算表



2. レイアウトの決定

学会ポスターのレイアウトは、参加者の見やすさや、分かりやすさを一番に考慮して配置する必要があります。研究論文を要約した構成にすれば、参加者に分かりやすく伝える事ができます。

レイアウトは、スライド一枚で作成する方法と、複数のスライドを配置する方法があります。
スライド一枚で作成するフリーレイアウト型は、デザインや文字配置を自由に設計できるので、オリジナリティ溢れる資料を作れます。一方で自由度が高いため、統一感がなく分かりづらいデザインになりやすいため、高度なデザインの知識やスキルが必要になります。

複数のスライドを配列するスライド配列型は、要素ごとにスライドを作成します。複数枚のスライドを組み合わせ、一枚の用紙に配置する方法です。デザインに凝る必要もないため、初心者向けと言えます。

どちらを採用しても、人の視線の流れに配慮して構成を作る必要があります。
視線は左上から右下、上から下への順で動くため、構成にそった内容で左上から右下にレイアウト配置をし、見る人にとって分かりやすい学会ポスターを作りましょう。


3. データの作成

学会ポスター資料を作成するツールは、一般的にパワーポイントとイラストレーターです。
パワーポイントは、イラストレーターなどのソフトに比べて親しみやすいため、気軽に作成できます。
パワーポイントでのデータ作成において、注意する点は後述しておりますが、ページ設定を忘れずに行うことで、理想の学会ポスターが作れます。
資料作成の際は、必ず最初にページ設定をしましょう!


4. 印刷

印刷には、二種類の方法があります。
A4やA3サイズに分割して印刷し、掲示パネル上でつなげて掲示する方法と、一枚刷りで印刷する方法です。
どちらもメリット・デメリットがありますが、よりキレイに印刷できるのは、一枚刷りです。多くの方に立ち止まって見てもらうには、一枚刷りでの印刷をおすすめします。
また、サイズも大きいため、家庭用プリンターでの印刷は難しく、一般的には印刷業者へ依頼します。


■パワーポイントで学会ポスターを作成する際の注意点


学会ポスターは、遠くからでも分かり易いレイアウト・デザインを心掛ける事が、多くの人にポスターを見てもらえる重要なポイントです。
この章では、ポスターをパワーポイントで作成する際の注意点について解説します。

▶ページ設定を変更する

パワーポイントは、ページ設定を間違えると余白ができてしまうため注意が必要です!
資料を作成する前に、必ずポスター用のサイズに変更しましょう。

パワーポイントのスライドは、初期設定がPCモニターサイズになっているため、規程のポスターサイズへ変更する必要があります。変更方法は以下の通りです。

1.「ファイル」>「新規作成」で新規ページを作ります。

2.「デザイン」>「ユーザー設定のスライドのサイズ」を選択
※PowerPoint 2013、2016、2019、Office 365の場合

※PowerPoint2011の場合は、「ファイル」>ページ設定

3.「スライドのサイズ」>「カスタム」に合わせ、縦横のサイズを入力して設定してください。
 A0サイズ1189mm×840mm(46.8inch×11.2inch)

 ※今回はインチ表記だったので、下記通りに換算しています。mmやcmの場合は換算の必要はございません。

▶ポスターに適したフォントの種類・サイズとは

学会ポスターは、通常の論文のように手元にある資料ではなく、少し離れた位置からでも内容が認識できるように作成する必要があります。
そのため、視認性や可読性が高いフォントを選ぶようにしましょう。
また、太文字に対応しているフォントであることも重要なポイントです。研究内容の大切な箇所を強調し、より分かりやすい資料を作成するためです。

おすすめの和文フォントは、游ゴシックやメイリオのように、文字全体が均一の太さのフォントを選ぶとよいでしょう。
また、英字用の欧文フォントのおすすめは、和文フォント同様太さが均一の、サンセリフ体が適してます。

フォントサイズは、1〜2m先からでも記載内容が判別しやすいサイズにする必要があります。またカテゴリーごとにサイズを統一すると、より視認性が高くなるので参考にして下さい。

タイトル:70~90pt
見出し:60~70pt
本文:32~40pt


▶印刷前には内容のチェックを念入りに

ポスターを印刷・入稿する前には、誤字脱字がないか、レイアウトやデザインにズレはないかを確認しましょう。
これからご紹介する方法で、最終チェックをして印刷ミスを防ぎましょう!

・実寸まで拡大し、モニターで確認する
作成したデータを実寸まで拡大し、文字の大きさが適切か、配置のズレがないかを確認しましょう。
この時可能でしたら、印刷して確認することもおすすめします。

・PDF形式に変換して、パワーポイントデータと比較してみる
印刷・入稿前にPDF形式にし、パワーポイントの画面と比べてみましょう。
見え方が変わる事によって、誤字脱字やレイアウトのズレに気づけます。
また印刷会社へ依頼する際は、PDF形式のデータを求められることが多いため、PDF画面での確認は、印刷ミスを未然に防ぐ事ができます。

・第三者にチェックしてもらう
客観的にみてもらい、自分では見つけられなかったミスや改善点を指摘してもらいましょう。


■学会ポスターは、プロの業者へ依頼しよう!


学会ポスターは、A4やA3の用紙に印刷したものをつなげて掲示する方法もありますが、やはり一枚刷りが一番見栄えよく仕上がります。A0サイズのような大判は、家庭用プリンターでの出力は難しいため、印刷のプロである印刷業者へ依頼しましょう。
一般的な印刷業者への依頼方法は、以下の二種類です。予算や状況に合わせて印刷方法を選択してください。


▶印刷業者に直接データを入稿する

印刷業者へ直接データを入稿する場合は、仕上がり確認がその場ででき、修正も柔軟に対応してもらえることが多いです。依頼の際には、どのサイズで印刷するかを正確に伝えましょう。
また、印刷用紙は、掲示の条件や目的ごとに適切な用紙があるため、一度相談してみるといいでしょう。
一般的に学会ポスターでは、半光沢紙やマット紙が使用されています。

また遠方で学会が開催される場合は、現地で印刷するのも紛失や荷物の心配がなく得策といえますね。
その場合は、事前に印刷業者とコンタクトをとるとスムーズです。


▶ネットの印刷業者に発注する

最近ではネット印刷業者へ依頼するのが一般的になってきています。ネット印刷会社のサイトより、印刷データを入稿して、納品は郵送が一般的です。
最大のメリットは、印刷会社へ直接持ち込むよりも、コストがかからないことです。一方デメリットは、修正が発生した場合、直接持ち込みの印刷会社と比較して対応が難しいのと、納品までにかかる時間が会社によって違うため、都度確認が必要となります。


■まとめ


学会は、長年研究した成果を発表する、またとない機会です。
参加者が足を止め、ブースにきてもらうためには、学会ポスターの完成度が左右すると言っても過言ではありません。
構成やレイアウト、デザインはもちろんのこと、印刷用紙によっても見る人の印象は違います。
多くの人に見てもらい、高クオリティで魅力ある学会ポスターを作成するには、印刷会社へ依頼するのが得策といえます。
弊社では、そんな魅力あるポスター作成のサポートをいたします。
是非お気軽にお問い合わせ下さい。


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