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【紙製と布製】学会ポスターの違いとは



大学で学んだことや研究者が自身の名誉と誇りをかけ、知識を集め、実験や調査をし、研究の集大成である結果を発表する場である学会。
学会では自身の研究結果をわかりやすくするためにスクリーンやプロジェクターを使って行うプレゼンテーションやポスターのみを用いて発表するポスターセッションという手法があります。

ポスターセッションでは会場にいる聞き手に向け、自身で作ったポスターと説明を交えながら発表します。
また一般的なプレゼンテーションでは多くの聴衆に向け、一度に発表できますが、ポスターセッションでは複数の発表が同じ会場で同時に行われるため、観衆の興味をひかなければ、発表を聞いてもらえません。
ポスターセッションでは、研究の成果やデザインなどももちろん大事ですが、ポスターの用紙を選ぶことも同じくらい重要になってきます。

あなたがどれだけきれいにデザインしたとしても、出力された用紙がくしゃくしゃだったり破れていたりすると観客も見る気が失せて、素通りするかもしれません。
せっかく一生懸命に作ったポスターですから、多くの人に見ていただきたいですよね。

そこで今回は
「手間暇をかけ、データを集め、デザインしたけどポスター用紙は何を選べばいいの。」
「ポスター用紙は紙製、布製があるみたいだけどどんな種類や特徴があるの。」
「持ち運び方はどうすればいいの。」

といったあなたのポスター用紙に関する疑問についてお答えしていきます。
この記事を見ることであなたの研究の成果を発表するのにふさわしいポスター用紙が見つかると思います。

この記事でわかること

・紙製ポスターと布製ポスターの特徴、違い
・印刷する際のそれぞれの注意点
・結局どちらがおすすめなのか


以上を踏まえ、解説していきます。
ぜひ参考にして、魅力的な学会ポスターを制作してください。

■紙製学会ポスターとは


ポスターの種類は一般的に
・光沢紙
・塗工紙
・合成紙

以上の3種類があります。
それぞれに適した場面や質感もちがいますので、状況に合わせた用紙選びが重要になります。
今回は紙製ポスターにどのような種類があるのか、質感や感じる印象の違いなどについて説明します。


▶紙製の特徴とは

紙製の特徴といたしまして、用紙ごとに値段は異なりますが布製に比べ、比較的安価で発注することが出来るのでお財布にやさしいです。種類もあり、用途に合わせて紙の質感や活用シーンに合わせて選ぶことが出来ます。

ただ折れやすく曲がったりもするので持ち運ぶ際は細心の注意が必要です。


▶紙製ポスターの用紙の種類とは

紙製ポスターは種類があり、それぞれに特徴がありますので各用紙の種類を詳しく説明します。

・光沢紙‥文字通り表面に光沢があり、写真をきれいに写したいという方にはこちらの光沢紙がおすすめです。触感はつるつるとしており、速乾性に優れています。印刷をした際の印象は高級感にあふれた美しい仕上がりです。学会でのポスターセッションでは紙製ポスターの中でこちらの光沢紙が一番人気です。

・塗工紙‥街中で配られているチラシや一般的なポスターではこちらのコート紙が用いられています。光沢性を抑えることで上品に感じ、反射が抑えられているため長時間見ても目が疲れないといった特徴がございます。そのため視認性が上がり、文字数がたくさんあるポスターでも使いやすい素材です。

・合成紙‥こちらは正確に言うと紙ではなく樹脂系のフィルムが用いられており、強度が他の紙製ポスターに比べ優れています。また完ぺきではないものの他の紙製ポスターに比べ、耐水性に優れていますので短期間であれば、屋外掲示も可能です。
注意点は素材に耐水性があるものの、水性インクで印刷する場合は濡れてしまうとインクが流れてしまうのでお気を付けください。

それぞれに特徴があり、素材や活用シーンが違ってきます。
紙製ポスターは素材の特性上、非常にデリケートで取扱いに気を付けなければいけません。

上記の種類の特徴を踏まえたうえで、不安がある場合はご自身の使用用途や使用箇所を信頼できる印刷業者に相談したうえでご活用ください。


■布製学会ポスターとは


近年、国際学会で用いられることが多く、学生や研究者に人気で、使い勝手が良い布製学会ポスターです。印刷用の不織布に印刷され、防炎に優れています。
以前は写真や画像がきれいに印刷できなかったため人気ではありませんでしたが、近年では改善され、かなりきれいに印刷が可能となっております。

・布製の特徴とは
・布製ポスターの用紙の種類


こちらでは上記2点の布製ポスターの特徴と種類をあわせて説明します。


▶布製の特徴とは

布製ポスターの特徴は柔軟性や復元性が優れており、持ち運びには布製がおすすめです。通常用紙と比べ、耐久性にも優れていますので何度も使用することが出来ます。
ですので筒状のケースに入れたり、スーツケースに入れたりすると海外の学会にも持ち込むことが出来るので多くの方に好まれてます。

また素材に布が使われていますので、表面には布特有の凸凹があり、ざらざらとした質感が特徴です。
光を反射しないため照明や日の光が強い場所でも見やすい展示をすることが出来ます。


▶布製ポスターの用紙の種類とは

布製ポスターの種類は主に下記の3種類があり、それぞれに特徴がありますので説明していきます。

・布ポスター‥こちらに使用するインクは水性ですので必ず屋内での使用になります。表面は布ですので凸凹はありますが、大きく印刷した時に気になりません。
使われている素材が布ですので軽く折りたたんだり、曲げたりしても、シワがつきにくく、国内はもちろん海外に持っていく際にも好まれる素材です。学会ポスターではこちらの布ポスターに印刷されるのが一般的です。
防炎認定の商品なので、ポスターセッションの会場が防災規定のある施設でも持ち込むことができます。その点から考えても学会ポスターにはこちらの布ポスターを使用することをオススメします。

・合成布‥見た目は前述の布ポスターと似ているのですが、大きな違いとしましてこちらの合成布は印刷に使用しているインクが溶剤インクですので耐水性に優れているものになります。ですのでこちらの合成布は屋外での展示会やイベントに優れています。
表面はマットタイプで光を当てるとつやが出るのが特徴です。布ポスターに比べ落ち着いた色味の印刷に適しているといえます。薄い素材ですので透けてしまうことがあります。柄のある壁などに貼り付ける際は注意をして下さい。巻き癖がつきにくい素材が使われているため、主に活躍することが多いのはイベントや店舗ののれんが多いです。軽量なため持ち運びやすく、上部だけ固定しても問題ありません。

・ターポリン‥こちらの素材は耐水性に加え、数年間屋外で使用しても問題ないほどの耐久性にも優れており、長期の利用に適しています。
テント生地と呼ばれることからいかに丈夫なのかが分かると思います。さらに周辺の強度をあげる周囲縫製加工という加工を施すと横断幕としても使えるほど強度がある素材です。
また防炎性にも非常に優れており、消防法で防炎加工が施されている素材しか使えない建物である高層建築物やガソリンスタンドでも使用が可能な素材となっています。そのほかには看板や屋外テント、工場現場のシートにも用いられており、非常に汎用性が高い素材です。

以上が布製ポスターに使われる素材の解説です。

布製ポスターとひとえにいってもさまざまな素材があり、それぞれに適した用途があります。
ですのであなたの目的や使用箇所によって、最適な素材が異なってきます。

上記を踏まえたうえでご自身の目的や使用箇所を専門の業者の方に相談されたうえで選ばれることをお勧めします。
学会でのポスターセッションは屋内で行われることがほとんどだと思います。ですので学会でのポスターセッションでは一番最初にご説明した布ポスターを使用していただければ問題はないかと思います。


■学会ポスターを印刷する際のそれぞれの注意点


紙製と布製の学会ポスターについてわかりました。それぞれの用紙の特徴を活かして、自身が制作する学会ポスターをどちらにするか検討しなくてはいけません。また、学会ポスターを印刷する際には注意する点がありますのでそれぞれご説明していきます。

・紙製ポスターの注意点
・布製ポスターの注意点


制作するにあたって注意点を知っておくことも大切です。それでは、学会ポスターを印刷する際のそれぞれの注意点を見ていきましょう。


▶紙製ポスターの注意点

インクジェット印刷を使用する場合、対応している専用の用紙を用いないと文字が滲んでしまう可能性があります。専用紙にはインクをしっかり定着させるための加工が施されているためです。
専門の業者に頼む場合は心配する必要はありませんが、もしご自身で印刷するという場合は用紙が専門のものかを確認したうえでの印刷をしましょう。


▶布製ポスターの注意点

布製ポスターは水性インクを使用しているため、水濡れには十分に気を付けましょう。 用紙自体は布でできておりますので濡れても問題はないのですが、印刷してある所に水が垂れてしまうとインクがはがれてにじんでしまいます。インクに水が触れないように十分に気を付けましょう。


■学会ポスターは持ち運びにも気を使う


学会ポスターは持ち運びにとても気を使います。
紙製ポスターだと折りたたんだりすると、シワがついたり破れることもあります。
また雨などで濡れてしまうと文字がにじんでしまい、きれいに作ったポスターも見にくくなってしまいます。

・ポスター用の封筒に入れるのが定番の方法
・印刷用紙を「紙」から「布」へ


こちらでは学会ポスターを持ち運ぶ際の方法について説明します。


▶ポスターケースに入れるのが定番の方法

ポスターは大きいので持ち運ぼうとして折りたたんでしまうと、折り目がつき、傷や汚れがついてしまう可能性があります。きれいにデザインしても、見にくくなってしまってはもったいないです。

そんな時に活躍してくれるのがポスターケースです。
ポスターケースに入れるとポスターを折らずに済み、持ち運びも楽にしてくれます。またポスターケースに入れてしまえば、外からも見えないので他人から見られる心配もなく持ち運ぶことが出来ます。

ですので落ち運ぶ際はポスターケースを用いると傷や汚れから守ってくれるだけではなく他人から見られる心配もないのでおすすめです。
ぜひポスターケースを活用して、大事な学会ポスターを傷や汚れから守りましょう。


▶印刷用紙を「紙」から「布」へ

以上が紙製ポスターと布製ポスターの種類や違いについての説明でした。

それぞれにメリット、デメリットがあり、使用に適した場面や方法があります。
ですのでさまざまなケースによって使い分ける必要がありますが、学会ポスターを印刷する際には布製ポスターがおすすめといえます。

その理由としては学会ポスターは持ち運ぶ機会がどうしても多くなり、細心の注意を払わなければいけないからです。途中で人混みが多い駅などを通り、ぶつかって破けたりすると今までしてきた努力が水の泡になるかもしれません。
ポスターセッションの会場までの持ち運びの際はいかなるトラブルが起こるかわかりません。そういったトラブルによるポスターの損傷は避けなければいけません。

紙製ポスターだと使用されている素材が紙ですので破れやすく、丸めたりすると巻きグセがついてしまう可能性があります。
その点から考えても布製ポスターだと折り曲げたりしてもシワがつきにくく、柔軟性や復元性に優れているため紙製ポスターよりも圧倒的に布製ポスターが持ち運びに優れているといえます。

ただ先に申し上げた通り、布製ポスターには水性インクが用いられているため急な雨や水濡れにはポスターケースに入れて保管をし、対策しましょう。


■まとめ


以上が紙製ポスターと布製ポスターのそれぞれの違いや特徴、学会ポスターには布製ポスターがおすすめだということについて詳しくご説明してきました。

ポスターにも紙の素材や印刷の方法により届けたい距離や印象が変わってきます。
またそれぞれの用途や環境によっても最適なポスターの素材が違います。

最適な用紙を選ぶことであなたの学会ポスターがより素敵なものになることでしょう。
信頼できる印刷専門の業者の方とよく相談されたうえで最適な素材をご検討ください。


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