学会ポスターの文字・フォント
学会ポスターを制作する際に使用するフォント選び、大きさ、英語の場合など文字についての情報をまとめました。
学会ポスターで使用する文字やフォントに悩まれた際はご参考までにご一読ください。
学会ポスターで使用する文字やフォントに悩まれた際はご参考までにご一読ください。
フォントの基礎知識どんなフォントがある?
世の中には様々なフォントが存在していますが、学会ポスターで使用するフォントは大きく分けると『ゴシック系』と『明朝系』に分かれます。
ゴシック体は文字を構成する線がほぼ均等に同じ太さで成り立っているフォントです。(部分的にハネなどの装飾もあります)。
明朝体は筆で書いたように文字を構成する線の太さが変わっているフォントです。
ゴシック体は視認性が高くPOPで若いイメージを与えるため、タイトルや項目、注釈、吹き出しなどに向いています。
明朝体は落ち着いていて真面目なイメージを与えるため、本文や内容、参考文献、などに向いています。
ゴシック系フォント:MSゴシック、メイリオ、小塚ゴシック
明朝系フォント:MS明朝、ヒラギノ明朝
ゴシック系フォント:MSゴシック、メイリオ、小塚ゴシック
明朝系フォント:MS明朝、ヒラギノ明朝
学会ポスターでのフォント選びどんなフォントを選べばいい?
学会ポスターでは、すべてゴシック体にしてしまうと雑誌の様な雰囲気になってしまい、学術的なイメージを与えない場合もあります。
逆にすべて明朝体にしてしまうと教科書の様な雰囲気になってしまい、引用が多く発信者本人の存在が薄いイメージを与えてしまう場合もあります。
これらを考慮し、必要に応じてタイトルはゴシック、本文は明朝などと使い分けてみるのもおすすめです。
文字サイズの基礎知識文字サイズの常識とは
WordやPowerPointでは文字のサイズは『ポイント』という単位で設定します。
この1ポイントとは1/72インチとなっており、1インチは25.4mmですので、1ポイントは0.35mmということになります。
10ポイントで3.5mm、100ポイントは3.5cmということになります。
学会ポスターの文字サイズ大きさ
学会ポスターは会場に設置された掲出用のパネルに貼り出して使用します。
また、多くの人は2メートル程度離れた距離を通過しながらポスター全体を見て要旨を把握し、 興味がある場合に1メートル程まで近寄って詳細を読むことになります。
この為、キャッチとコンテンツという概念から『視認してもらう』ための文字の大きさと、 『内容を伝える』ための文字の大きさと2つに分けて文字サイズを考える必要があります。
■視認してもらう(キャッチ)
まずは通りがかりでパッとみて研究概要を視認してもらうために、タイトル、サブタイトルの文字サイズについて考えます。 例えば幅90センチ、縦180センチの学会ポスターを制作する場合、上部にタイトルを入れることになります。 幅90センチのうち、70センチをタイトルに使用するとして、そこに20文字のタイトルを入れるとすると、 70センチ÷20文字=3.5センチ(100ポイント)となり、少しデザイン的に余裕を持たせると70から75ポイントの文字サイズが最適ということになります。
■内容を伝える(コンテンツ)
次に実際ポスターの前に立って、研究内容について読んでもらう場合の文字サイズについて考えます。 今度は重要なのは『内容』となるわけですが、画像や図解を駆使して説明しようとすると自然と文字を入れる領域は狭くなっていきます。 最低限視認できる、読んでいてストレスの無い文字の大きさということで考えると、1メートルの距離で1センチ程度が快適と思われます。 1センチ÷0.35mm=約28ポイントとなり、しっかり読んでもらいたい主文は25から28ポイント、詳細な説明部分は16から20ポイントの文字サイズが最適ということになります。
■ジャンプ率(両サイズの違い)
では実際にキャッチとコンテンツでどの程度の差をつけるのかを考えるのが『ジャンプ率』です。 ジャンプ率が高い(差が大きい)と活動的でPOPなイメージとなり読み手としてはとても読みやすいですが、場合によっては週刊誌や宣伝など軽いイメージを与えてしまいます。 ジャンプ率が低い(差が小さい)と落ち着いたクールなイメージとなりますが、読み手としては少し読みにくくなってしまうのが難点です。 学会ポスターで使用する場合は2.5倍から4倍程度のジャンプ率が最適ではないかと思います。
また、スペース的にジャンプ率があげられない場合は、テキストの色やタイトルの前にポイントを付けるなどの工夫で同様の効果を生むことも可能です。
また、多くの人は2メートル程度離れた距離を通過しながらポスター全体を見て要旨を把握し、 興味がある場合に1メートル程まで近寄って詳細を読むことになります。
この為、キャッチとコンテンツという概念から『視認してもらう』ための文字の大きさと、 『内容を伝える』ための文字の大きさと2つに分けて文字サイズを考える必要があります。
■視認してもらう(キャッチ)
まずは通りがかりでパッとみて研究概要を視認してもらうために、タイトル、サブタイトルの文字サイズについて考えます。 例えば幅90センチ、縦180センチの学会ポスターを制作する場合、上部にタイトルを入れることになります。 幅90センチのうち、70センチをタイトルに使用するとして、そこに20文字のタイトルを入れるとすると、 70センチ÷20文字=3.5センチ(100ポイント)となり、少しデザイン的に余裕を持たせると70から75ポイントの文字サイズが最適ということになります。
■内容を伝える(コンテンツ)
次に実際ポスターの前に立って、研究内容について読んでもらう場合の文字サイズについて考えます。 今度は重要なのは『内容』となるわけですが、画像や図解を駆使して説明しようとすると自然と文字を入れる領域は狭くなっていきます。 最低限視認できる、読んでいてストレスの無い文字の大きさということで考えると、1メートルの距離で1センチ程度が快適と思われます。 1センチ÷0.35mm=約28ポイントとなり、しっかり読んでもらいたい主文は25から28ポイント、詳細な説明部分は16から20ポイントの文字サイズが最適ということになります。
■ジャンプ率(両サイズの違い)
では実際にキャッチとコンテンツでどの程度の差をつけるのかを考えるのが『ジャンプ率』です。 ジャンプ率が高い(差が大きい)と活動的でPOPなイメージとなり読み手としてはとても読みやすいですが、場合によっては週刊誌や宣伝など軽いイメージを与えてしまいます。 ジャンプ率が低い(差が小さい)と落ち着いたクールなイメージとなりますが、読み手としては少し読みにくくなってしまうのが難点です。 学会ポスターで使用する場合は2.5倍から4倍程度のジャンプ率が最適ではないかと思います。
また、スペース的にジャンプ率があげられない場合は、テキストの色やタイトルの前にポイントを付けるなどの工夫で同様の効果を生むことも可能です。
学会ポスターの文字の色どんな色を文字に使うか
文字の色は基本的に黒を使用しますが、場合によっては赤や青などで強調することも効果的です。
ただし、黒以外に2色までが限界で、それ以上に多くの色を使ってしまうと、逆に強調効果が薄れてしまい、
チカチカしたイメージになってしまいます。
多くの部分を黒にし、強調すべき大事なごく一部の部分のみ色を付けて強調するのがコツです。
学会ポスターの文字の太さ文字の太さはどのくらい?
フォントはゴシックも明朝も、太くしていくと幼くPOPなイメージを与える傾向にあります。
色使いと同じで、すべての文字を太くしてしまうと強調効果は期待できません。逆に細くしすぎると読みにくくなってしまう為最適な太さ選びも大切です。
最も重要な部分を、太くして色を付けるなど情報の選別をしっかり行った上で使用しましょう。
学会ポスターの英語フォント英語部分のフォントは?
英語、欧文の学会ポスターの場合のフォントは、Times New Romanなどtimes系のフォントがきれいです。
日本語の中に英語が点在する場合は、選んだ日本語フォントのままに設定しておいても問題はありません。
また、筆記体系のフォントは汎用的なフォントでない場合が多く、あまりおススメできません。
学会ポスター用フォントランキング形式でご紹介
過去にビジプリで印刷させていただいた学会ポスターで使用されていたフォントを集計した結果、下記のランキングとなりました。
BR> 日本語フォント:1位 MSゴシック 2位 メイリオ 3位 小塚ゴシック
英語フォント:1位 Times New Roman 2位 Century 3位 Arial
BR> 日本語フォント:1位 MSゴシック 2位 メイリオ 3位 小塚ゴシック
英語フォント:1位 Times New Roman 2位 Century 3位 Arial