失敗しない巨大カード印刷!データ作成で気をつける5つのポイント
巨大カードの印刷データを作成する際に、解像度やカラーモードの設定を間違えると、仕上がりがぼやけたり、色が変わったりすることがあります。
本記事では、高解像度データの作り方や、RGBとCMYKの違い、塗り足し・安全範囲の設定方法を詳しく解説!
印刷トラブルを防ぎ、キレイに仕上げるためのコツを分かりやすく紹介します。
これから巨大カードを作る方は、ぜひチェックしてみてください!
画像がぼやける!?高解像度データでキレイに仕上げよう
せっかくデザインした巨大カードが、印刷するとぼやけて見える…。 そんなトラブルを防ぐには、適切な解像度設定が重要です! 高解像度データでデザインを作成し、 シャープで美しい仕上がりを目指しましょう!
解像度って何?基本をおさらい
印刷の解像度は「dpi(ドット・パー・インチ)」という単位で表され、 1インチあたりの点の密度を示します。 dpiが高いほど細かい部分まで鮮明に印刷できます。
- 72dpi:Web用の低解像度。印刷するとぼやける。
- 150dpi:ポスター向け。細かいデザインには不向き。
- 300dpi以上:印刷用に適した高解像度。
巨大カードの適切な解像度は?
巨大カードは大判サイズのため、300dpi以上を推奨。 ただし、極端に大きなサイズ(B1・A0など)の場合は150dpiでもOKです。
- 小~中サイズ(A4~A1):300dpi推奨
- 大型(B1以上):150dpiでも可(近距離で見ない場合)
解像度が低い画像を無理に拡大すると?
解像度が低い画像を無理に拡大すると、ぼやけてしまうため要注意。 特に、スマホやWebからダウンロードした画像は72dpiが多いため、 そのまま印刷データに使うと粗くなります。
- 対策:画像は元データの解像度を確認してから使用。
- 注意:拡大しても画質は向上しない。
高解像度データを作るコツ
解像度を上げるには、最初から印刷に適した設定でデザインを作ることが重要!
- Illustrator:新規作成時に300dpi、カラーモードをCMYKに設定。
- Photoshop:「画像解像度」からdpiを300以上に。
適切な解像度を設定し、巨大カードをシャープで美しく仕上げましょう!
色がイメージと違う…RGBとCMYKの違いをチェック!
デザインデータを作ったのに、印刷したら色が変わってしまった… そんなトラブルの原因は、カラーモードの設定ミスかもしれません。 RGBとCMYKの違いを理解し、 思い通りの色を再現しましょう!
RGBとCMYKって何が違う?
デザインにはRGB(画面用)とCMYK(印刷用)の2種類のカラーモードがあり、 それぞれ発色の仕組みが異なります。
- RGB:光の三原色(赤・緑・青)を使ったデジタルカラー。
- CMYK:印刷用のインク(シアン・マゼンタ・イエロー・黒)を混ぜて再現。
なぜRGBのままだと色が変わる?
RGBは光の色なので、鮮やかな発色が可能ですが、 印刷用のCMYKに変換すると、特に明るい青・緑・オレンジがくすみやすくなります。
- 例1:RGBの鮮やかなブルー → CMYKでは暗めの青に。
- 例2:RGBのネオンピンク → CMYKではくすんだピンクに。
正しいカラーモードの設定方法
印刷データを作る際は、最初からCMYKモードで作業するのがベスト!
- Illustrator:「ドキュメントのカラーモード」→「CMYKカラー」
- Photoshop:「イメージ」→「モード」→「CMYKカラー」
色を微調整するには?
CMYKに変換後、印刷イメージをより忠実に再現するには、 「特色(スポットカラー)」を使うのも一つの手です。
- Pantoneカラー:世界共通の色番号で管理できる。
- DICカラー:日本の印刷業界でよく使われる特色。
カラーモードを正しく設定して、イメージ通りの仕上がりを目指しましょう!
文字が切れるかも!?塗り足しと安全範囲をしっかり確認
デザイン通りに印刷したはずなのに、端の文字や画像が欠けている… そんなミスを防ぐには、塗り足しと安全範囲を正しく設定することが重要です!
塗り足しとは?
印刷物は仕上げ時に断裁されるため、 そのズレを考慮し、デザインの端に3mmの塗り足しをつける必要があります。
- 塗り足しなし:裁断ズレで白フチが出る。
- 塗り足しあり:デザインが端までしっかり印刷される。
安全範囲とは?
カット位置ギリギリに文字を配置すると、文字が切れてしまうことがあります。
- 安全範囲:仕上がり線から3~5mm内側。
- 注意点:ロゴや文字は必ず安全範囲内に配置。
データ作成時の塗り足し設定方法
IllustratorやPhotoshopでは、簡単に塗り足しを設定できます。
- Illustrator:「新規ドキュメント作成」→「裁ち落とし」→「3mm」
- Photoshop:「カンバスサイズ」→仕上がりサイズ+6mm
塗り足し&安全範囲を意識して、ミスのないデータ作成を心がけましょう!
線が細すぎると消える?太さやフォント選びのポイント
印刷すると細い線が見えなくなった…そんな経験はありませんか? 適切な線の太さやフォント選びのポイントを押さえて、 読みやすく、美しい仕上がりを目指しましょう!
細すぎる線は印刷に向かない?
線の太さが0.1pt以下だと、印刷時に消えてしまうことがあります。
- 推奨太さ:最低でも0.3pt以上。
- 細いデザイン:K100%(黒1色)なら0.5pt以上を推奨。
フォントサイズはどれくらいが適切?
フォントが小さすぎると、印刷時にかすれて読みにくくなることがあります。
- 本文用フォント:8pt以上が理想。
- 見出しフォント:12pt以上で視認性UP。
線やフォントを適切なサイズに調整し、美しく読みやすい印刷データを作りましょう!
データ入稿前に最終チェック!よくあるミスを防ぐコツ
入稿データを作成し終えたら、最後にしっかりチェック! 小さなミスでも、印刷後には修正できないため、事前の確認が重要です。 最終チェックのポイントを押さえて、 失敗のない入稿を目指しましょう!
解像度・カラーモードは適切か?
データの解像度やカラーモードが適切でないと、 ぼやけた仕上がりや色ズレの原因になります。
- 解像度:300dpi以上になっているか確認。
- カラーモード:CMYKモードに設定済みか?
フォントのアウトライン化はOK?
フォントがそのままだと、環境によって別の書体に置き換わることがあります。
- Illustrator:「書式」→「アウトラインを作成」
- Photoshop:ラスタライズまたは画像に変換。
塗り足しと安全範囲を確認!
カット位置ギリギリにデザインを配置すると、 端が切れたり、白フチが出るリスクがあります。
- 塗り足し:仕上がりサイズ+3mmつける。
- 安全範囲:文字やロゴは3mm以上内側に。
線の太さとフォントサイズは大丈夫?
細すぎる線や小さすぎる文字は、印刷時につぶれてしまうことがあります。
- 線の太さ:0.3pt以上を推奨。
- フォントサイズ:8pt以上が読みやすい。
入稿データの保存形式をチェック
入稿データの形式が違うと、正しく印刷されない可能性があります。
- 推奨形式:AI、PDF、PSD(高解像度)。
- 画像データ:JPEG・PNGは非推奨。
入稿前に細かい部分までチェックし、 完璧なデータでスムーズに印刷を進めましょう!
まとめ
巨大カードを美しく印刷するには、解像度・カラーモード・塗り足しなどの設定がとても重要です。
解像度は300dpi以上、カラーモードはCMYKに設定し、塗り足しをつけることで、仕上がりのクオリティがグッと向上します。
また、細すぎる線や小さいフォントは印刷時に見えにくくなるため、適切なサイズを意識することも大切です。
データを入稿する前に最終チェックを行い、トラブルを未然に防ぎましょう!
しっかり準備すれば、思い通りの巨大カードが完成するはずです。
ぜひこの記事のポイントを活かして、最高の仕上がりを目指してください!
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