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写真パネルとは何か?インテリアや写真展に使える写真パネルの作り方を解説



思い出の写真はスマートフォンの中。

スマートフォンのカメラ機能が一般的なデジタルカメラに肩を並べるようになり、旅行や記念の写真をスマートフォンで撮る方が多くなりました。
しかし、その写真はデータとして蓄積されるだけで、その後あまり目に触れないこともあるでしょう。

この記事では写真を印刷して飾る「写真パネル」について解説しています。写真をインテリアに取り入れたい方、写真展での展示方法を検討している方は、ぜひ最後まで読んでみてください。写真パネルの意外な活用方法が見つかるかもしれません。

■お気に入りの写真をお洒落なインテリアに!「写真パネル」とは?


写真パネルとはそもそもどのようなものでしょうか?

▶額とフォトフレームと「写真パネル」の違い

かつて写真を飾るといえば、額が一般的でその後にフォトフレームが登場しました。しかし、写真パネルはこれらとは違うものです。
額は正面の透明の板(ガラスなど)に縁がついたものに写真を入れ、背面板をつけて使用します。背面には回転式の爪などがあり、写真の上から背面板を置いた後に簡単に固定できるようになっているのです。
額は壁にかけて使用することが多く、ある程度大きな写真を飾るときに使用されます。ここがフォトフレームとの違いです。
フォトフレームも機能は額と同じです。額と同じ原理で写真を挟むタイプや、透明な二枚の板で写真を挟んで四隅をボルトで固定するタイプもあります。額と違いフォトフレームは机の上や棚の上など、比較的小さい写真を飾るときに使用するもの。そのため、背面板には自立式のスタンドがあり、そのまま置けるようになっています。
一方、写真パネルは写真を額やフォトフレームのような「ケースの中に入れる」ものではありません。スチレンボード(詳細後述)と呼ばれるボードに印刷した写真を貼り付け、ボードごと壁などに飾るのです。
大きさとしては額に近い部類になりますが、縁がないためフォトフレームのようなカジュアルさがあるのが特徴です。


■写真パネルの特徴と使い道


額、フォトフレームに続く第三の飾り方である写真パネル。
写真パネルにはどのような特徴と使い道があるのでしょうか?

▶写真パネルの魅力

写真パネルの最大の魅力は、カジュアルさにあるでしょう。前述の通り額やフォトフレームと違い縁がありません。
そのため、写真を華美に見せるような雰囲気がなくナチュラルな印象を与えられます。この気取らない手軽さが若い世代に人気で、自分の部屋のインテリアに取り入れたり、かしこまらないプレゼントに採用されたりと人気を広げているのです。


▶写真パネルのメリット

部屋のインテリアに向いている
一つ目のメリットは部屋のインテリアに向いていることです。カジュアルなイメージのある写真パネルなら、普段暮らす部屋のインテリアに取り入れても飽きません。額と違って軽いため、付け外しも簡単。そのため、飾ってみて「何か違うな」と思えばすぐに別の写真パネルに変えられるのです。
手軽に変えられるため、季節によって飾る写真を変えてもいいでしょう。山や海の写真を飾れば季節の移ろいを感じられ、特に都心部で暮らす方にとっては自分の部屋が自然を感じられる癒やしの空間となるでしょう。
縁がないということは、写真そのものが写真パネルのイメージを決めます。あなたの部屋の雰囲気に合った写真を壁に飾れば、まるで壁の模様替えをしたような気分にもなるでしょう。

立体感がある
写真パネルはスチレンボードがある分(厚さ数mm)立体感があります。これが写真をそのまま飾るのでは得られないメリットです。壁に飾れば壁から浮き上がったように見え、光が当たれば影ができるため、飾った写真一枚一枚に存在感が生まれます。
もちろん額にも存在感があります。しかし、額の存在感は入れる写真によっては少々邪魔になるほど主張が強いもの。さりげない存在感を演出したい場合には写真パネルがいいでしょう。
存在感のメリットは、インテリアだけの話ではありません。お店で商品説明やメニューとして写真パネルを活用するときにも役立つでしょう。
商品説明やメニューは、お客様の関心を商品そのものへ導く大切な導線です。最近の物の売り方では押しが強いと嫌がられるものの、弱いとそもそも気付いてもらえません。その絶妙な存在感を発揮できるのが写真パネルなのです。他にも百貨店の催し物や物産展などでも使えるでしょう。

高い安全性
写真パネルに使うスチレンボードは額やフォトフレームと比べて柔らかくて軽い素材です。
そのため、角にぶつかったり万一落下してもそれほど危険ではありません。日本は地震の多い国です。インテリアにしろお店の中にしろ、写真パネルを飾るときはある程度高い場所を選ぶでしょう。万一の時にもお客様や自分自身に危害を加えない。そのように平時のときから有事のことを考えておけば、余計なケガを招くことも少ないでしょう。

加工できる
写真パネルはスチレンボードに写真を貼っただけのものです。そのため、表面が硬いものに触れると傷がついたりして劣化していきます。そのため、写真の印刷面に薄いフィルムを貼るラミネート加工をして、印刷面を保護します。
ラミネート加工には光沢を出して写真をより鮮やかに魅せるもの、つやを消して照明などの光の反射を抑えるもの、そして、紫外線の透過率を下げるものなどがあります。
また、熱で溶けるシートで印刷面を保護するドライマウント加工は、ラミネート加工と同等の機能を持ちながら写真が反りにくくなるという特徴があります。
他にもより存在感を際立たせたり縁に強度を持たせたいときには、後からアルミフレームを付けることも可能です。額縁ほど立派なものはいらないけど、写真パネルより少しだけ華やかな雰囲気にしたいときに有効でしょう。

簡単に飾れる
写真パネルは軽量なため、簡単に飾れます。額縁のように壁にフックをねじ込む必要はありません。スチレンボードごとピンで壁に刺すか、もっとお手軽に飾りたい場合には両面テープでも貼り付けられます。賃貸物件であまり壁に穴を明けたくない場合には、両面テープが良いでしょう。

手作り可能
スチレンボードは市販されているものです。そのため、プリンターさえあればお気に入りの写真を印刷してスチレンボードに貼って、オリジナルの写真パネルを作ることもできます。業者に製作を依頼するより安く仕上がり、作業そのものを楽しめるならよりGOODでしょう。
家族や友人へのプレゼントにも、手作りならではの良さが出て喜ばれるかもしれません。


▶写真パネルの使い道

部屋のインテリア
前述のように写真パネルは部屋のインテリアとして活用できます。たとえば次のような写真を飾るのはいかがでしょうか?

・昔行った海外旅行の写真
・家族の日常をおさめた写真
・山や海など自然があふれる写真
・子どもが好きなキャラクターの写真
・車やバイク、スポーツや音楽など自分の趣味の写真
・暮らす場所、就きたい職業、理想の生活像など未来の自分を想像させる写真

自分の部屋であれば好きな写真を好きなように飾れます。自然があふれる写真を飾ればあたかもその場にいるような体験ができ、趣味の写真を飾れば自分の好きなものに囲まれて暮らす幸せを感じるでしょう。
そして、未来の自分を想像させる写真を飾れば、自然に目標を実感する機会が増え、成果を上げやすくなるかもしれません。
また、子ども部屋には子どもが好きなキャラクターの写真もいいかもしれません。キャラクターの壁紙を買えば高いかもしれませんが、写真パネルを自作すれば比較的安く、しかも自分の好きなようにキャラクターの写真を飾れます。

お店の看板やPOP
お店の看板やPOPとしても写真パネルが活用できます。特にPOPは期間限定品をPRしたり新商品をPRしたりと、準備期間や掲載期間が短い場合もあります。そのようなときは、手軽に準備できて撤去も楽な写真パネルがいいでしょう。
掲載期間が長いようなPOPの場合には、劣化を軽減できるラミネート加工などで印刷面を保護するようにしましょう。
立体感のある写真パネルはポスターより厚みがあるため、人の目にも止まりやすいでしょう。しかも比較的安価で製作できるため、コストパフォーマンスに優れています。

作品展示
写真の展示会などでも写真パネルを活用できます。簡単に展示できるのは前述の通りですが、展示会では必要な写真の枚数が多くなり、額やフォトフレームでは重いため運搬も大変でしょう。
しかし、写真パネルであれば比較的軽いため運搬だけでなく、搬入・設置・撤去も楽に行えます。いつかは撤去しなくてはいけない写真パネルなら、手軽に扱える方がいいでしょう。
ただし、写真パネルを運搬時に重ねると印刷面が擦れることがあります。心配な場合は専用ケースなどで保護しましょう。

節目やイベントの記録
かつて写真を現像していた時代には、七五三や結婚式、成人式などお子さまの人生の節目に写真屋にお願いして写真を撮ってもらうことが多くあったでしょう。今でも結婚式の写真は写真屋にお願いすると思いますし、女性の方は成人式の写真を写真屋にお願いするでしょう。
それでは七五三や入学式、卒業式はどうでしょうか?家族がスマートフォンで撮影してそのままデータの中に埋もれていることもあるかもしれません。
そのような時、写真パネルなら手軽に作れて部屋の中や作業机・勉強机に飾れます。大切な瞬間を気軽に手元において置けるのも、写真パネルのメリットです。

遺影
遺影は人生で最後に使われる写真です。生前にきちんとした写真を撮影して用意しておく方もいらっしゃるでしょう。
しかし、死はどのような形で訪れるか分かりません。急に遺影が必要になることも、残念ながらあるのが現実です。
そのようなとき、写真パネルならスマートフォンの写真データがあれば製作できます。「カジュアルな写真パネルは、遺影に向かないのでは?」と思うかもしれませんが、色つきの専用フレームもありますので、葬儀会場の雰囲気に合うことはもちろん、遺影として恥ずかしくない品質に仕上がります。
不幸があり急に遺影が必要になったときは、写真パネルならすぐ製作できると覚えておくと、どこかで救われるかもしれません。

グリーティングカード
年賀状や暑中見舞いなど毎年贈るはがきがあります。
しかし、内容にそれほど変化はなく中にはもらう方も送る方も「面白みがない」と感じている方もいるかもしれません。そのような方におすすめなのが、年賀状や暑中見舞いを写真パネルで送る方法です。
郵便局が扱う定形郵便のサイズ、重量は次のようになっています。
・横:9cm〜12cm
・縦:14cm〜23.5cm
・厚み:1cm
・重さ:50g

上記に収まるものであれば、普通郵便と同じ料金(=94円。2023年8月現在)で送れます。
年賀状の束の中に厚みのある物があれば、もらった方はその厚さに驚き、飾っておけるようなすてきな写真が印刷してあればなお喜ばれることでしょう。
他の人と一味違う年賀状を出したい方は、検討してもいいかもしれません。なお、年賀状として送る場合は朱書きで「年賀」と入れるようにしましょう。

■写真パネルはどんな素材で作るのか


▶写真パネルに使われる素材

スチレンボード
一つ目に紹介するのはスチレンボードです。写真パネルの板としては主要な素材のため、スチレンボードを使った写真パネルを目にする機会も多いでしょう。
スチレンボードとはポリスチレンフォームと呼ばれる発泡性の素材を使用しており、軽くて安価、加工がしやすいなどの特徴があります。カッターで切れるほど柔らかい素材のため、写真を貼り付けた後、好きな形に加工することも可能です。
ただし、スチレンボードは屋内での使用を想定しており、屋外で使用する場合はUVラミネートなど紫外線に配慮した加工が必要となります(基本的には屋内使用を想定)。また、印刷した写真を貼るのではなく、スチレンボードに直接印刷する場合もあります。
写真パネル用のスチレンボードは片面が粘着面となっており、剥離紙を剥がすと直接写真を貼れるようになっています。厚さは3mm、5mm、7mmがありますが、写真には反り防止のため5mmあるいは7mmが適しているでしょう。
サイズはA4のような小さいものから、A1(594×841mm)やA0(841×1,189mm)など大きなサイズまで対応しています。さらに大きなサイズも印刷業者によっては対応しています。まずはどの程度のサイズの写真パネルが必要か算出し、印刷業者に相談してみましょう。

ゲータフォーム
屋内使用に適したパネルで、写真展で使用される他自宅のインテリア等にも使用されるため高級感があります。
13mmの厚みにより必要な強度と見た目の安心感があり、プレゼントや写真展にも使えます。発泡スチレンボードの両面に特殊コート(ラクセル面)を採用した平面度、耐衝撃性、外急性、耐擦過性のあるディスプレイ用パネルボードなのです。

アルミ複合板
錆びたり反ったりしにくいため、幅広く使用されています。発泡スチレンをアルミ板で挟んでいるため耐久性が高く屋外での長期間の使用に適しています。

キャンバス地/木枠パネル
写真を印刷できるのは紙だけではありません。防炎クロスと呼ばれる薄手のキャンバス地(布)に印刷して、四辺に木枠をつけるという素材も選べます。布に印刷するため後述の写真用紙よりは発色や鮮明さの品質は劣ります。
しかし、独特の質感を表現できたり、絵画のように布を木枠の裏で留めるため、木枠の側面の部分にも印刷できるのが特徴です。照明が直接当たる写真展の会場のような環境よりは、やさしい間接照明に包まれたバーなど落ち着いた環境で飾ると良い味が出るでしょう。


▶写真パネルに使われるオプション素材

アルミフレーム
実は写真パネルにもフレームを付けられます。しかし、写真パネルのアルミフレームは額縁のように四角ではなく、辺ごとに部品が分かれているのです。角の部分にはL字型の部品がつき(アルミフレームの内部)、ネジ止めすることで固定できます。アルミフレームには三角形のフックがつき、これにより壁にかけることもできるようになります。
アルミフレームを付ける理由は落ち着き感や高級感の演出、そして縁の強度アップです。写真の展示会など、写真一枚一枚を際立たせたいときにはアルミフレームが役立つでしょう。また、展示会のような多くの人が集まる場所では、故意ではないにしろ写真パネルにぶつかったり触れてしまったりする人もいるでしょう。そのような時にスチレンボードを守るためにも、アルミフレームが役立ちます。
アルミフレームの色はシルバーだけではありません。白や黒、木を彷彿とさせるベージュもありますので、会場の雰囲気にあった色のフレームを選んでみてください。


▶写真パネルに用いる表面加工

ラミネート加工
ラミネート加工とは、写真パネルの印刷面の保護を目的として薄いフィルムを貼る加工のことをいいます。材質は塩ビ(塩化ビニール)やPP(ポリプロピレン)をフィルム状にしたものです。写真を貼ったスチレンボードとフィルムをラミネーターにセットし、ロールの圧力をかけながら貼り合わせ、ロールを通過する頃には密着しているのです。
ラミネート加工は個人が自宅でできる作業ではないこと、また一度ラミネート加工すると元に戻せないことに注意が必要です。ラミネートの目的と意図を確認してから行うようにしましょう。特にスチレンボードや写真の予備がない場合は気をつけてください。
ラミネート加工にはいくつか種類があります。写真に光沢を出すラミネート加工、照明などの光の反射をおさえるマットラミネート加工。そして屋外使用時に紫外線の透過を防ぐUVラミネート加工があります。ラミネート加工すると印刷面に汚れがついたときに落としやすいというメリットもあります。


▶写真パネルに使われる紙

写真といえばかつて現像していた時代には、銀塩方式で印画紙に焼き付けていました。銀塩方式とは銀と色素を含む薬剤を用いて写真用紙に現像する方法で、この写真用紙のことを印画紙と呼びます。
印画紙は表面が滑らかで写真の見た目がキレイというメリットがあります。しかし、長期間保存すると写真が反ったり、現在よく用いられるインクジェントプリントと比べると現像の手間がかかるというデメリットから、近年ではあまり用いられなくなっているのです。
一方、インクジェットプリンターが登場してからはこちらが主流になりました。インクジェットプリントではインクを微細な粒にして紙の表面に噴射します。このとき、普通紙(コピー用紙)を使用すると、インクが浸透して写真がぼやけたような見た目になります。
そのため、専用の写真用紙(フォト用紙・フォトペーパー)を使用するのです。写真用紙であれば表面にインクの粒を受け止める層がコートしてあるため、インクが紙に浸透することはありません。そのため、画面で見るようなキレイな写真に仕上がるのです。
写真用の種類には光沢、半光沢、つや消しなどがあります。それぞれ写真の光沢を出したり、反対に弱めたりといった機能を持っています。
ただし、写真用紙は一般的な規格で決められていません。紙が持つ機能は分かっても写真の仕上がりの良し悪しは想像し辛いのが実情です。価格やレビューなどを参考に、実現したい写真のクオリティに合った紙を選びましょう。

■写真パネルを作る方法

写真パネルは材料を揃えれば手作りできます。ここでは写真パネルの作り方を紹介いたします。

▶写真パネル作成に必要なもの

次のものを準備しましょう。
写真や印刷物(トンボ(トリムマーク)が入っているとよい)
粘着タイプのスチレンボード(5mm or 7mm)
テープ(ガムテープでも可)
カッターナイフ
カッターマット
硬い定規
軍手
タオル(あるいはヘラ)

▶写真パネルの作り方

それでは写真パネルの作り方を順に説明いたします。

手順①
まずスチレンボードの粘着面を上にして置きましょう。この後の工程でカッターナイフを使用するため、作業しやすいようにスチレンボードは床ではなく、作業台や机など広くて作業しやすい高さのある台の上に置きましょう。
なおスチレンボードは短辺が上下にくるよう(縦長)に置いた方が作業しやすいかもしれません(慣れてくればやりやすい方向でOK)。
台に置いたスチレンボードの端をテープで止めましょう。目的はスチレンボードのズレ防止ですので、上下二か所ずつ計四か所程度を軽く止める程度でかまいません。

手順②
次にスチレンボードの粘着面に貼ってある剥離紙を少しだけ剥がします。スチレンボードの剥離紙は一般的なシールの剥離紙より硬いため、カッターでスリットを入れましょう。
写真はスチレンボードの長手方向に沿って貼っていくため、上側の短辺に水平にスリットを入れるのがGOODです。また、端部からスリットまでの距離は「A1サイズで5cm程度」を目安にサイズによって適宜変えるようにしてください。
スリットを入れるのは剥離紙だけでかまいません。もし、スチレンボードを切ってしまっても問題ありませんので、安心してください。ただし、スチレンボードを貫通するような切り方をすると強度に影響が出る可能性がありますので、慎重に作業しましょう。

手順③
②でつけたスリットに沿って剥離紙を少しだけ剥がして折り目をつけましょう。このとき、必要以上に剥離紙が剥がれないように注意してください。

手順④
③で剥離紙を少し剥がしてある部分に写真を貼っていきます。スチレンボードの短辺と写真の短辺の位置を合わせ、位置が決まったら端部のみ貼り付けて固定しましょう。

手順⑤
写真のうち固定された端部以外を一度折り返します。このとき写真にシワや傷ができないように注意してください(可能であれば写真を折り返しても収まるような広い台があると、作業がしやすいです)。

手順⑥
さらに剥離紙を少し剥がし、剥がした分だけ写真を貼り付けていきます。このときタオルやヘラで写真とスチレンボードの間の空気を抜きます。空気が抜けたのを確認してから、最後にもう一度上から力をかけて、しっかりと貼り付けていきましょう。このとき、印刷面がこすれて写真が擦れないように気をつけてください。

手順⑦
⑥の作業を繰り返し行い、写真の短辺(もう片方の端部)がスチレンボードに貼れたらOKです。最後はより入念に空気を抜くようにしましょう。

手順⑧
最後に写真とスチレンボードを一緒にカットして形を整えます。カッターマットの上にスチレンボードを置いて、カットする位置に合わせて定規を置きます。このとき定規が曲がっていると、仕上がりも曲がります。心配であれば、印刷面(カットして捨てる部分)にカットのための目印を記載した方が無難です。
スチレンボードはある程度厚みがあります(5mm or 7mm)。一度に下まで切ろうせず、定規にカッターの刃を添わせて何度もスライドさせ、少しずつ切り込みが深くなるようにしましょう。
このとき、刃をまっすぐ(垂直に)立て、力を真下(鉛直下向き)に入れることも大切です。アルミフレームを使わない場合は端面が見えます。キレイな切断面も写真パネルの品質の一部となるため、慎重に作業しましょう。ここでミスすると、はじめからやり直しになります。


▶写真パネルを作るときの注意点

写真パネルを作るときにはいくつかの注意点があります。まずカッターナイフで手を切らないようにしましょう。カッターナイフの刃は鋭いため、場合によっては大きなケガになります。ケガ防止のためにも、軍手の着用をおすすめします。
ケガははじめて作業するときよりも、何回か作業して慣れてきた頃の方が起こりやすいともいわれています。特にカッターナイフを扱っているときは、落ち着いて慎重に作業しましょう。
写真パネルは、写真をはじめに貼る(固定する)ときに少しずれたり、少し空気が入るだけで出来上がりの品質に満足できない場合があります。安全面だけでなく品質面でも慎重に作業を行うようにしましょう。

■更にお洒落な写真パネルにしたいなら

写真パネルを用いた写真の飾り方は、一つではありません。ここではお洒落な写真の飾り方を二つご紹介いたします。


▶フォトコラージュ

一つ目に紹介するのはフォトコラージュです。「コラージュ」とは糊付けするという意味のフランス語です。
フォトコラージュとは複数の写真を使って一つの作品にする方法で、一枚一枚の写真はそのままの形でもいいですし、任意の形に切ってもかまいません。
また、スチレンボードに実際に複数の写真を貼る方法もあれば、データ上でフォトコラージュを作り一枚の写真として印刷。それからスチレンボードに貼る方法もあります。後者の方が失敗しづらいですが、学校のクラス製作など大勢で作る場合は前者の方が向いているでしょう。

・フォトコラージュは次のような場面で活用できます。
・卒業式で生徒たちが恩師に贈る写真
・成人式など人生の節目に子どもから親に贈る写真
・サークルやクラブ活動、部活動の活動記録
・転勤する上司や部下に贈る写真
・祖父母へ贈る孫(特に幼少期)の写真


▶フォトモザイク

フォトモザイクもフォトコラージュと同様に、複数の写真を使って一つの作品にします。ただし、フォトコラージュはただ複数枚の写真を貼り付けているのに対して、フォトモザイクは複数枚の写真を使って一つのイラストや文字を作ります。
フォトコラージュがボトムアップ型のアートだとすれば、フォトモザイクはトップダウン型のアート。あくまでも完成させたい作品(イラストや文字)が先にあり、それに合う写真(色や明暗)を整理して貼っていくものです。
フォトモザイクもフォトコラージュと同様に、実際に複数枚の写真を貼り付ける方法と、事前にデータとして作っておいて一枚の写真として印刷する方法があります。楽なのは後者ですが前者の方が考えることが多く、参加者の合意形成も必要となってきます。
学校のクラス活動や、新入社員研修のワークの一つと考えるなら、前者の方がチームの団結力向上には向いているでしょう。

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当社では24時間365日、注文を受け付けております。写真パネルは展示会で使用することもあるため、どうしても明日朝までに必要など特急対応が必要な場合も多いでしょう。そのような方のために、万全の受注体制で対応しております。
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■おわりに

この記事では写真パネルについて解説しました。
写真パネルとは印刷した写真をスチレンボードなどに貼り付けたもので、額やフォトフレームにはないカジュアルさと手軽さがあります。
手軽さというのは設置や撤去の手軽さの他、比較的安価なため、特別な日でなくても大切な人にプレゼントできるという意味もあります。

写真パネルは基本的に屋内での使用を想定しています。写真をより鮮やかに見せたい場合は光沢が出るラミネート加工を表面に行い、会場の照明などの反射をおさえたい場合はマットラミネート加工を行いましょう。
短期間であれば屋外でも使用できます。その場合はUVラミネート加工を行い、紫外線の透過を防止しましょう。

写真パネルは手作りすることもできます。必要な道具をそろえて、手順に沿って慎重に作業するようにしましょう。慎重にすることで安全に作業できる他、仕上がり品質もより良いものになります。

最後にフォトコラージュとフォトモザイクも紹介しました。ただ、撮った写真を飾るだけでないこれらの手法は、複数枚の写真を使った新しいアートです。思い出の写真を使って、世界に一枚しかないアートをぜひ作ってみてください。


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