【網点滲み】ビジプリ印刷用語辞典
網点滲み
網点滲み(あみてんにじみ、英語表記:Dot Gain) 網点滲みは、印刷プロセスにおいてインキが紙に接触した際に網点が意図したサイズよりも大きく広がってしまう現象です。これにより、印刷された画像が原稿よりも濃く、またはぼやけて見えることがあります。網点滲みは印刷品質に大きく影響し、特に細かいディテールや明るい画像の再現において問題となることがあります。
網点滲みの主な原因は、紙の吸収性、インキの粘度、印刷圧、および印刷速度など、さまざまな要因によります。高い吸収性を持つ紙や、インキの粘度が低い場合、または印刷圧が強すぎると、網点滲みが発生しやすくなります。また、印刷速度が速いとインキが十分に乾燥せず、滲む可能性があります。
プリプレス段階で網点滲みを予測し補正すること、適切な紙とインキを選択すること、印刷プレスの設定を最適化することなどによって、網点滲みを最小限に抑えることができます。正確な色と階調を再現するためには、このような印刷物の特性を理解し、制御することが重要です。網点滲みは、印刷物の見た目に大きな影響を与えるため、品質管理の重要な要素となります。