【折り返し】ビジプリ印刷用語辞典

折り返し

折り返し （おりかえし、Turning In）は、印刷業界における製本プロセスの一環で、冊子や本の表紙の端を内側に折り込む作業を指します。この工程は、主にハードカバーやソフトカバーの本において、表紙の素材を本体の端に固定するために行われます。折り返しは、製本された本の耐久性を高めると共に、美観を向上させる役割も担っています。

折り返しの特徴は以下の通りです。
耐久性の向上：表紙の端を内側に折り込むことで、製本された本の端が保護され、長期間の使用に耐えるようになります。
美観の向上：折り返しを施すことで、製本された本の外観が整い、高品質な仕上がりとなります。また、折り返し部分にデザインや情報を加えることで、視覚的なアクセントをつけることも可能です。
機能性の追加：折り返し部分を利用してブックマークとしての機能を持たせることもあります。また、追加の情報や広告を配置するスペースとしても活用されることがあります。
デザインの柔軟性：表紙の素材、色、テクスチャーに応じて、折り返しの幅や形状を調整することで、多様なデザインニーズに対応します。

折り返しは、特にハードカバー本や一部のソフトカバー本において重要な製本技術であり、本の品質、耐久性、使い勝手、および美的魅力に大きく貢献します。製本プロセスにおける熟練した技術が要求され、細部にわたる注意と丁寧な作業が品質の高い製本を実現します。

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