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印刷業界における半切りとは?

印刷業界における 半切り(はんぎり、Half Cutting / Demi-coupe)とは、大きな印刷用紙を半分に切断する作業、またはその結果得られる用紙サイズを指します。半切りは、印刷工程や仕上げ工程で効率的に作業を進めるために行われ、特にポスターやラベル印刷製本作業においてよく使用される用語です。紙のサイズや裁断方法を指定する際に重要な概念となっています。



半切りの歴史と言葉の由来

半切りの概念は、手漉き紙の時代に遡ることができます。当時の紙は大きなサイズで作られ、使用目的に応じて手作業で裁断されていました。この慣習は印刷技術が発展してからも続き、特に大量生産が主流となった活版印刷時代に、効率的な用紙分割が必要とされるようになりました。

「半切り」という名称は、文字通り「紙を半分に切る」という作業を示しています。現代の印刷業界では、自動化された裁断機を使用して正確に半切りを行い、一定の規格サイズを得ることが一般的です。この用語は、日本の伝統的な紙のサイズ規格と関連しており、紙の種類や用途に応じた多様な切り方が存在します。

半切りの特徴と使用方法

半切りには以下のような特徴があります。

1. 用紙の効率的な利用: 大判の印刷用紙を分割することで、無駄なく用紙を使用できます。

2. 作業の標準化: 規格化された用紙サイズを基に印刷や製本作業を行うことで、効率的な作業が可能になります。

3. 多用途への対応: 半切り後の用紙サイズは、ポスター、パンフレット、ラベルなど多くの印刷物に適しています。

4. 精度の重要性: 半切り作業では、裁断の精度が印刷物の品質に直結します。自動裁断機を使用することで高精度な作業が行えます。

半切りの使用例

半切りは、以下のような場面で活用されています。

1. ポスター印刷: 大判サイズから適切な大きさに裁断する際に使用されます。

2. ラベルやステッカーの製造: 製品ラベルやステッカーの基材を小さく分割するための工程です。

3. パッケージ印刷: 段ボールや包装紙の印刷において、用紙を分割して作業効率を高めます。

書籍 4. 書籍の製本作業: 製本時に見開き用紙を裁断し、所定のサイズに調整します。

半切りの課題と未来

半切りには以下の課題があります。

1. 精度の管理: 裁断がわずかにずれるだけでも印刷物の仕上がりに影響を与えるため、高精度な機器と技術が求められます。

2. 作業効率の向上: 手作業での半切りは時間がかかるため、自動化された裁断機の導入が進められています。

3. 紙の規格化の課題: 国や地域によって異なる紙の規格サイズに対応するため、柔軟な対応が必要です。

未来においては、自動化やAI技術の活用によって、半切り作業の精度と効率がさらに向上すると期待されています。また、環境保護の観点から、用紙の無駄を最小限に抑える新しい裁断技術の開発も進められるでしょう。半切りは、印刷業界における基本的な工程として、今後も多様な用途で重要な役割を果たし続けると考えられます。

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