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賞品パネルの印刷ってどうすればいいの?紙の種類やサイズ、デザインについて解説



結婚式の二次会やイベントでよく使用されているのが、賞品パネルや目録パネルです。ぱっと見てどのような景品が当たったのかわかりやすいパネルは、イベントを盛り上げるための必需品とも言えます。
しかし、パネルを一から手作りするのは大変です。装飾としての用途も兼ねるのであれば、本格的なものを用意したいものです。
この記事では、賞品パネルを業者に印刷・加工してもらう際に押さえておきたいポイントを解説します。

■賞品パネル・目録パネルの使い道


賞品パネル・目録パネルは、イベントを盛り上げるために使用されます。大きなイベントで使用されているのを、テレビで見たことがある方も多いでしょう。実際にはどのようなイベントで使用するのがよいのでしょうか。

▶どんな時に使う?

賞品パネルは、テレビで見るような大きなイベントだけでなく、以下のようなイベントでも使用されています。

・結婚式の二次会
・忘年会
・新年会
・会社のイベント
・地域のイベント
・子供会
・スポーツイベント
・ビンゴ大会
・ゴルフコンペ など

このように、身近なイベントでも華をそえるために賞品パネル・目録パネルを使用することがあります。イベントの企画に携わる場合、イベントを盛り上げることは仕事の一部です。
賞品パネル・目録パネルを用意することで、誰もがテレビで見たような演出をすることができ、参加者の熱気を高めることができるでしょう。


▶賞品パネル・目録パネルを使用するメリット4つ

さまざまなイベントで使用されている賞品パネル・目録パネルですが、あえて用意するメリットはあるのでしょうか。
ここでは、賞品パネル・目録パネルを使用するメリットを4つ解説します。

印象に残る演出になる

「景品は○○です!」と発表しながら景品を渡しても、ラッピングされていて実物がよく見えないことは多くあります。この状態だと、景品をもらった側も見ている側も景品の印象は薄くなってしまうでしょう。
賞品パネルに実物の写真があれば、「この景品が当たったんだ!」と強い印象を与えることが可能です。

景品を当日用意しなくても良い

複数の景品がある場合、イベント当日までに用意するのは大変です。イベント会場に持っていく荷物も増えるため、運搬が大変になってしまいます。
賞品パネルを使用することで、当日は商品パネルを渡し、イベント後に景品を郵送する、という方法を取ることができます。業者によっては、イベント会場に直接納品してくれるサービスもあるので、積極的に利用しましょう。

景品の選択肢が広がる

前述したように、賞品パネルを用意することで、イベント当日に景品を用意せずに後日郵送することが可能です。
そのため、冷蔵や冷凍の食品、大型の家電、1年分の賞品など、今までは持ち運びが難しく敬遠していた景品を選ぶことも可能になります。

景品をもらった人が持ち帰りやすい

イベントの帰りに、大きな景品を抱えて帰った経験がある方は多いでしょう。徒歩や車での移動であれば良いですが、公共交通機関を使用したり、遠方からの参加者であれば、負担はより大きくなります。
賞品パネルを使用することで、参加者が持ち帰ってもらうのは薄型のパネル一枚です。そのため、景品をもらった人も持ち帰りが楽になります。


▶おすすめの使い方

賞品パネル・目録パネルを用意することで、さまざまなメリットがあることが分かりました。それでは、実際にどのような使い方をするのが良いのでしょうか。

まずは、景品発表の時にパネルを大きく掲げる使い方です。景品パネルといえば、この使い方を想像する方が多いでしょう。景品が何かわからないというサプライズ感を演出し、イベントを盛り上げることができます。
次に、複数の賞品パネルを立てて飾る使い方です。大きな賞品パネルが複数枚並ぶと、豪華な印象を与えることができます。また、イベント前にあらかじめ賞品パネルを飾っておくことで「このイベントでこんな景品が当たるかもしれない」と、参加者をワクワクさせることも可能となるでしょう。
業者によっては景品パネルを立てるためのスタンドの用意もあるため、必要に応じて確認しておくことをおすすめします。

■どんな紙に印刷する?


賞品パネル・目録パネルを用意する際に、まず問題になるのがどのような紙に印刷するかです。せっかく手間をかけて作ったのに、会場から見えにくい仕上がりになってしまうのは避けたいです。
紙の種類によって向き不向きもあるため、必ず確認しましょう。

▶半光沢紙

一般的なポスター用紙で、写真もきれいに印刷できます。フォト光沢紙よりも光の反射が少なく、ライトを多く使用するイベント会場でも比較的見やすい紙です。合成紙よりも発色がきれいな仕上がりになります。


▶フォト光沢紙

写真を印刷する光沢紙です。高精細な画像を使用する場合に向いています。
一方、光が乱反射したり、傷や汚れに弱いというデメリットもあります。使用する場合はラミネート加工も併用するのがおすすめです。


▶糊付き合成紙

プラスチックなどが主原料の用紙です。半光沢紙やフォト光沢紙よりも、マットな仕上がりとなり、湿気に強く破れにくいという特徴があります。裏面はシールになっており、パネル加工に適した紙です。


▶エンボス紙

表面に凹凸があるように見える、質感の高い用紙です。デパートやブランド店、高級飲食店など、質感が求められる場所に使用されます。
高級感を演出したい場合に選択するのが良いでしょう。


▶その他の紙

バックライトフィルム(電飾フィルム)、マグネットシート、糊なしの合成紙や不織布(クロス)など、業者によってさまざまな紙の種類があります。
環境や用途に合わせて適切な紙を選びましょう。

■サイズはどのくらいが良い?


次に、賞品パネル・目録パネルに適したサイズを確認しましょう。使用目的によっておすすめのパネルのサイズは異なるため、イベントに適したものを選ぶことが大切です。


▶A3やB3のサイズが多い

賞品パネル・目録パネルで最も多いサイズはA3やB3のサイズです。
遠くから見ても視認性が良く、よくあるサイズのため持ち帰り用の袋の用意もしやすいでしょう。賞品紹介のために掲げたり、スタンドを使用し並べて飾ったりなど、どのような用途でも使いやすいサイズです。


▶A4やB4のサイズなら持ち帰りやすい

持ち帰りの手間が軽減されるのは、A4やB4のサイズです。かさばらないため、遠方からの参加者が多いときにもおすすめです。
5等の景品など、あまり順位が高くない場合に差別化する目的で使用する方法もあります。


▶豪華な賞品ならA2やB2のサイズ

優勝賞品などとびきり豪華な演出にしたい場合は、A2やB2のサイズを用意すると強烈な印象を与えることができます。
A2やB2サイズの大きなパネルを手にする機会は多くないため、参加者にとっても忘れられない経験となるでしょう。
写真写りも抜群に良いため、記念写真を残す際にも適しています。

■印刷に向けてデザインを考える


紙の種類とサイズが決まったら、デザインを決めましょう。
ここでは、賞品パネルや目録パネルに使われやすいデザインについて解説します。


▶伝統的なデザインは月桂樹と水引

伝統的なデザインはフリー素材も多くあるため、初めてパネルを作成する方も利用しやすいでしょう。また、一目で賞品や目録であることが伝わるため、参加者にもわかりやすい演出となります。表彰時に使われるデザインでイメージされるのは、月桂樹や水引です。

月桂樹や月桂冠が表彰時に使われるようになったのは、オリーブの冠がオリンピア祭(今日のオリンピック)の勝者に与えられたのが始まりです。その後、オリーブからローレル(月桂樹)に変化しました。これは月桂樹の花言葉が「栄光」「勝利」「栄誉」となった由来にもなっています。競技などでの表彰で使用したいデザインです。

水引は、飛鳥時代に中国の使者から紅白の麻紐が結ばれた贈答品が送られたことが由来です。その後は庶民文化にも定着しました。「未開封」「魔除け」「人と人を結ぶ」という3つの意味があり、結婚式などのお祝い事によく使われています。昔ながらの日本らしさが出るので、伝統のあるイベントに最適です。基本的にイベントの賞品に使用する場合は、蝶結びのものを選択するとよいでしょう。


▶景品の写真とテキストを入れると伝わりやすい

月桂樹や水引のデザインの他に、景品の写真やテキストを入れるデザインもあります。
例えば、お肉の写真を大きく載せて「松阪牛1kg」と書くと、「良いブランドのお肉がたくさん当たった」と一目で分かります。シンプルですが視覚的にインパクトがあるので、写真映えを狙いたい時にもおすすめです。


▶豪華に見せるならフリーカットでデザイン

「パネルをデザインしてみたけど、ありきたりなものになってしまった」という方や、「もっと変わったデザインにして、参加者を驚かせたい!」という方におすすめのデザインがあります。それがフリーカットのデザインです。パネルの加工を業者に依頼するからこそできる、クオリティの高いパネルを作成する方法です。
賞品パネルや目録パネルは四角形のパネルのイメージが強いため、あえてフリーカットにすると存在感が強くなります。
ここでは、フリーカットを活かしたデザインを3つ紹介します。


▶賞品の型抜きパネルを作成する

個性的なデザインにするのであれば、賞品の画像やイラストを型抜きパネルにしましょう。例えば、タラバガニを景品にする場合、大きなカニのイラストを型抜きパネルにして「タラバガニ〇kg」と書き込むだけで、印象的なパネルになります。
実物の写真ではなくイラストを使用するため、賞品の写真を用意するのが難しい場合にもおすすめのデザインです。


▶四角形から賞品が飛び出したようなデザインに

四角形のパネルの上に賞品を型抜いたパネルを重ね、賞品がパネルから飛び出したようにデザインする方法です。2枚のパネルを使用することで、立体感が出てより豪華な印象を与えます。
ベースの形は四角形になるためパネルスタンドを使用しやすく、賞品パネルを並べて飾る際にもおすすめのデザインです。


▶大型賞品は原寸大パネルでインパクトを

大型テレビなどの大きい賞品を景品にする場合、思い切ってその景品の原寸大パネルを作成すると盛り上がります。実物がなくても賞品の大きさがダイレクトに伝わるでしょう。
大きいパネルの場合は、業者によってはパネルを二つ折りにする加工を行っていることもあります。

■デザインを印刷した後の加工方法


ここまで進むと、パネルにする前のポスターの状態が出来上がります。
しかし、パネルとして使用するためには、さらに加工が必要です。
ここからは、パネルとして使うのに適した形にする加工について解説します。


▶ラミネート加工

ラミネート加工は、印刷物を色褪せや傷、ほこりなどから守るため、表面に薄いフィルムを貼る加工方法です。防水効果もあるため、屋外で使用するパネルに最適な加工です。また、紙の質感を変えて高級感を出す効果もあります。

ラミネート加工にも2つの種類があります。まずはグロスラミネートという、表面に光沢があるラミネートです。一般的によく使われているラミネートで、写真を使用するパネルに向いています。

しかし、光が乱反射しやすいため、強い光が当たる場所での使用には向きません。
次にマットラミネートで、これはつや消しのラミネートで印刷物を覆う加工です。ライトの多いイベント会場や屋外での使用に向いています。


▶パネル加工

パネル加工は、スチレン製のボードに印刷物を貼り付ける加工のことです。スチレンボードは圧縮した発泡スチロールのようなもので、屋内使用の壁面インテリアや展示パネルなど、多くの用途で使用されています。
スチレンボードにもいくつか種類があり、厚さや表面の加工によって区別されています。

よく使用されるパネルの厚さは、3mm、5mm、7mmです。薄いパネルは貼り付けた糊の力で反ってしまうため、短時間のみの使用がおすすめです。厚いパネルは反りに強いため、長く楽しむことができます。

スチレンボードの表面加工には、スチレンボードをそのまま使用する場合と、両面に紙が貼ってあるスチレンボードの2種類あります。スチレンボードをそのまま使用すると、印刷物の糊でパネルが反りやすくなってしまいます。価格を抑えたい場合はそのままの使用も検討できますが、両面に紙貼り加工のあるスチレンボードだと安心して使用できるでしょう。

ラミネート加工とパネル加工は併用することが可能です。ラミネートしてからパネル加工を行うことで、質感が格段によくなります。

■デザインを作る時の注意点4つ


ここまでの手順で、賞品パネル・目録パネルは完成となります。紙の種類や加工については、ここまでの解説の内容を踏まえたうえで業者と相談し、最適なものを選択することができるでしょう。
しかし、パネルのデザインやイメージは自分たちで考えなくてはなりません。パネルのデザインは、どのようなことに注意して作成すればよいのでしょうか。
ここでは、賞品パネル・目録パネルを作成する際に注意しておきたいことを4つ解説します。


▶一目でわかりやすい表記やデザインにする

賞品パネル・目録パネルは見やすいデザインにしましょう。表記や色を意識することで、参加者から見やすいデザインになります。

まずは表記です。例えば松阪牛1kgを賞品とする場合、「松阪牛」「1kg」「高級」など多数のワードを大きく表記すると、何が大切な情報か分からなくなってしまいます。書き込むのは「松阪牛」「1kg」など重要な情報のみに限定しましょう。他のワードも書きたい場合は小さく、なじみやすい色で書き込み、メリハリをつけると良いです。

色使いも大切です。背景と文字の色が同じ場合、文字が読みづらくなってしまいます。
一方で、写真や文字にたくさん色を使い過ぎても、ごちゃごちゃした印象になり見づらいパネルになってしまいます。何を一番伝えたいかを明確にしてデザインすると、一目で情報が伝わりやすいパネルになるでしょう。


▶画像サイズや解像度に注意

賞品パネル・目録パネルで写真を使用する場合、画像サイズが小さいと解像度が粗くなる場合があります。撮影した画像はサイズの縮小をせずに、元データを送るようにしましょう。大きいパネルにした場合は特に粗さが目立つので、注意が必要です。
業者によっては画像サイズや解像度を確認してくれる場合もあります。


▶上がりの色味を確認する

カラーコピーや写真の印刷で、思っていた色味が出ない経験をした方は多いでしょう。それはパネルの印刷でも同じです。これは画面の色と印刷の色が異なることから起きます。

画面の色は「光の3原色」を組み合わせて表現する仕組みです。R(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の3色からなり、光が重なると明るくなる特徴があります。
一方で印刷の色は「色の3原色」と黒を組み合わせて表現する仕組みです。C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の3色と、黒の部分を引き立たせるためのK(ブラック)を使用します。これは、色が重なると暗くなる特徴があります。
画面と印刷だと、そもそもの色の表現方法が異なるために、色味が違う印刷物ができてしまうのです。

色味変化を防ぐために、色校正ができる業者を選ぶようにしましょう。完成前に色の確認ができるので、画面と印刷の色のギャップを確認し、後から調整することができます。


▶無理のないスケジュールで

作成スケジュールは、余裕をもたせて依頼するようにしましょう。前述したような色校正などの、パネルの出来上がり前の確認ができないケースがあります。校正した後は必要に応じて訂正する時間も必要になるため、早めの依頼が大切です。業者によっては、イベント会場に直接納品してくれる場合もあります。
しかし、スケジュールに余裕がある場合は割引が適用されることもあるので、早めに依頼した方がコスト面でも有利になります。

■賞品パネルの制作事例


ここでは、ビジプリにおける実際の制作事例を見てみましょう。


▶The BRAND 24様

店舗内でのイベント告知・案内のためにパネルを作成した事例となります。ビューティーコンテストを開催するとのことで、スタイリッシュで綺麗めなポスター・パネルを作りたいとのご依頼でした。

半光沢紙に印刷し、デザインが映えるよう、マットのラミネート加工を施したものとなります。

担当の方がとても丁寧で、デザインセンスも良くとても満足な仕上がりになったとのコメントもいただきました。


▶三和実業株式会社様

業務で使用するパネルを制作した事例です。

半光沢紙に印刷し、マットラミネート加工を施したものとなります。パネル自体は7mmのものを使用しました。なお、パネル自体を立てておけるよう、紙製の自立スタンドが必要とのご依頼も叶えたものになります。

他社と比較して安く仕上がりも速いことにご満足いただけた事例です。「スタッフの対応も丁寧であった」とのお言葉をいただくことができました。

■まとめ


イベントの盛り上がりを左右する賞品パネルや目録パネルを、自分たちで作るのは大変です。
しかし、業者に依頼することで簡単に本格的な仕上がりのパネルを用意することができます。初心者でも作りやすい伝統的なデザインや、参加者の目を引く変わったデザインまで、イメージ通りのパネル作成を依頼することが可能です。

注意点をおさえながら賞品パネル・目録パネルを作成して、イベントを成功させましょう。

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