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アクリルスタンドの白ベースとは?作り方まで詳しく解説



人気のアイドルやアニメキャラを、自宅で気軽に楽しめるアクリルスタンドは、今とても人気があります。

透明な板の中にきれいに存在する推しキャラ達。自分らしくディスプレイすることも可能です。
人気のアクリルスタンドは、「白ベース」という手法でキャラクターを美しく加工してくれます。

「白ベースって何?」「自分でアクリルスタンドは作れるの?」「業者に頼むしかないのかな」と、気になるところですよね。

そこで、本記事ではアクリルスタンドのキャラクターを美しく加工してくれる「白ベース」はどんなものなのか、また、オリジナルのアクリルスタンドの作り方も解説していきます。

この記事を読み進めれば、オリジナルのアクリルスタンドを、自分でも作りたくなりますよ。

■アクリルスタンド制作における白ベースとは


アクリルスタンドを作成するとき、そのまま印刷すると印刷が透けて半透明な仕上がりになります。すると、光が通り抜けて奥の景色が透けてしまうのです。

この状態だと、キャラクターが見えなくなってしまう可能性があります。そこで、白ベースという方法を用いて印刷すると、色がきれいに発色して本来のデザインに近い色が再現できるのです。
白ベースは、アクリルスタンドや、アクリルキーホルダーなど透明な素材に綺麗にイラストを描く方法として推奨されています。

▶白ベースは「白版・白打ち・白押さえ」とも呼ばれる

白ベースと同じように、透明なアクリル板などを白く塗る方法は他の言い方がいくつかあります。

「白版・白打ち・白押さえ」など言い方はさまざまですが、すべて同じで白インクを透明な素材に塗ってから印刷する方法です。
白く塗ってから印刷することで発色を良くする方法を調べると、いろいろな言葉が出てきて困惑するかもしれません。しかし、どれも白を印刷する部分を指す言葉なのです。


▶白ベースとはイラストの下地に白インクで印刷すること

白ベースとは、透明な素材や色の濃い素材に印刷するときに、一度白インクを塗ってから再度その上から印刷することで色をきれいに発色させる方法です。

通常、家庭で使うプリンターは白い紙に印刷するので、白ベースをしなくても発色がよく印刷することができます。
しかし、アクリル板はほとんどが透明か、色がついていたとしても透明がかったものがほとんどです。
透明なものにそのまま印刷すると、色の付いていない部分は透明のまま印刷されます。そのため、白ベースを入れることで本来の色がきれいに発色するのです。


■白ベースを入れる場合と入れない場合の違い


白ベースを入れる場合と入れない場合だとイラストはどう違うのでしょうか?

両方の仕上がりを理解して、デザインを決めると組み合わせのデザインも上手に作ることができるでしょう。

白ベースを入れる場合と入れない場合だと、どう違うのか見ていきましょう。


▶【あり】イラストの部分がはっきりと仕上がる

白ベースを入れて、その上からイラストを印刷するとイラストの細部まで本来の色がしっかりと印刷されます。

アニメキャラは、特に細かい部分まできれいな色づかいを表現したいので、白ベースを引くことで透けることなく美しく仕上がります。

そのため、白ベースを入れて仕上げると、デザインがはっきりするのでアクリルスタンドなどの透明な素材への印刷では必要な工程です。


▶【なし】着色箇所が半透明な仕上がりになる

アクリルスタンドに白ベースを入れないと、着色箇所の印刷が透けて半透明な仕上がりになります。

アクリルスタンドを置く背景が濃いと、色が透けてキャラクターが見えにくくなってしまいます。逆に、透明感を出したいなら、白ベースを入れない方がイメージ通りに仕上がるでしょう。


▶透明感のある仕上がりを目指す場合も

あえて透明感のある仕上がりを目指して、白ベースを入れない場合もあります。白ベースを入れないと、透明感がでるので背景を半透明にすることで、光がとおりキラキラと輝きます。

アクリルスタンドのような、透明な素材をうまく使った方法なのです。例えば、キャラクターは白ベースを入れてはっきりさせ、背景をあえて半透明にすることで、透明感のある涼しげな印象に仕上がります。

白ベースを入れる部分と、入れない部分をうまく組み合わせることで違った楽しみ方ができるのです。


■アクリルスタンドに白ベースを入れるメリット


ここまで、アクリルスタンドに白ベースを入れる意味や、イラストの仕上がりを説明してきました。そこで、改めて白ベースを入れるメリットを確認しておきましょう。
アクリルスタンドに白ベースを入れるメリットは以下の2つです。

・イラストを発色良く印刷する
・イラストの半透明化を防ぐ


それぞれのメリットについて、次の章から詳しく解説していきます。


▶メリット①イラストを発色良く印刷できる

白ベースを入れると、イラスト本来の色が発色良く印刷することができます。これは、白い紙に印刷するのと同じ発想です。

アクリルスタンドのような透明な素材に印刷する場合、印刷が透けて半透明な仕上がりになります。

しかし、白ベースを入れることによって、細かいイラストの線まできれいに出てイラスト本来の発色で印刷することができるのです。


▶メリット②イラストの半透明化を防ぐ

家庭で使うプリンターで使用されるカラーインクは、「透明インク」に分類されます。透明インクは、光が通り抜ける性質を持っているため印刷する素材の色に影響されてしまうのです。

そのため、アクリルスタンドのような透明な素材に印刷すると半透明な仕上がりになります。白インクは「不透明インク」に分類されるので光を透過しません。

白ベースを入れると、素材そのものの色味や透明度を遮断して元のデザインに近い色合いで印刷できます。つまり、白い紙に印刷するのと同じ状態になり半透明化を防いでくれるのです。


■アクリルスタンドに白ベースを入れるデメリット


この章では、アクリルスタンドに白ベースを入れるデメリットを2つ解説していきます。2つのデメリットは以下の通りです。

・白ベースを画像を用意する手間が増える
・工数増加による制作コストの増加


それぞれのデメリットについて、順番に解説していきます。


▶デメリット①白ベースの画像を用意する手間が増える

アクリルスタンドに白ベースを入れる場合、通常の印刷紙とは違い透明な素材に印刷するため印刷方法が違ってきます。

アクリルスタンドに印刷していく方法は、片面印刷と両面印刷の2種類があります。どちらも、表のデザインを印刷する前に白ベースを入れる印刷をしていきます。

透明な素材にデザインを印刷する場合、白ベースを入れてからその上にデザインを印刷すればデザインは透けません。また、本来のデザインの美しい発色も再現できます。

アクリルスタンドに白ベースを入れる方法は出来栄えは良くなりますが、白ベースを入れるための画像も用意する必要があります。元のデザインと同じサイズの白ベースの画像が必要なのです。

そのため、工程が通常の印刷紙に印刷よりも増えてきます。また、デザインの形と同じ大きさの白ベースの画像が必要なので面倒な工程が増えてしまう点がデメリットなのです。


▶デメリット②工数増加による制作コストの増加

白ベースを入れる作業が増えてしまうと、アクリルスタンドの印刷は通常よりも工程が増えてしまいます。
工程が増えると必然的に制作コストが増加してしまいます。白ベースを入れる方法の流れは以下の通りです。
1.データ作成(表のデザインと白ベースのデータを作成)
2.アクリル板へ印刷
3.レーザー加工機によるアクリル板のカット
4.接続パーツの取り付け


上記のように、一番初めのデータ作成は白ベースのデザインを作る工程が増えてきます。工程増加になるので、通常の印刷よりもコストが上がってしまいます。

■白ベースデータの用意は大変?作り方を紹介


オリジナルのデザインを、アクリルスタンドにしたいと考える人も多いでしょう。

「自分で白ベースのデザインなんて作れるのかな?」と思っていませんか?自分でもデザイン作成は可能です。この章では、アクリルスタンドに印刷するデザインの作り方を紹介していきます。


▶イラストソフトならレイヤー機能からデザインの制作が可能

最近では、無料で使用できるイラストソフトが多くあります。そのイラストソフトでアクリルスタンドのデザインを作ることが可能です。
アクリルスタンドで使うデータは3つあります。それは以下の通りです。

・デザインデータ(印刷したいイラスト・ロゴなど)
・白ベースのデータ(デザインが透けないようにする白ベースのデータ)
・カットラインデータ(アクリル板を切り出す際に使用する)


次の章から、それぞれのデザインの作成方法を詳しく解説していきます。



デザインデータの作成
イラストソフトを使えば、面倒な工程も簡単にこなすことができます。まずは、印刷したいイラストのデザインデータを作成していきましょう。
使いたいデザインがあれば、イラストソフトを起動してサイトからテンプレートをダウンロードしましょう。
ダウンロードしたデザインで、データを作成していきます。イラストソフトには、「レイヤー」と呼ばれるツールがあります。レイヤーとは、セルを何層にも積み重ねて1枚の絵にしているイメージです。
原画に色や、線などオリジナルのデザインを作成していきます。デザインができあがったら、デザインを「デザイン」もしくは、「印刷範囲」と名前が付いているレイヤーに配置します。
配置は、カットラインの幅(1.5mm以上)を確保して置きましょう。デザイン画は、これで完成です。


白ベースのデータの作成
続いて白ベースのデータを作成していきます。白ベースは、イラストソフトにある「白おさえレイヤー」に複製します。
デザインがいくつかのパーツ(パス)に分かれている場合、パスファインダーから合体を選択してパスを統合しましょう。
デザインの輪郭を、白に設定して白ベースの色はK100%の黒一色で作成しましょう。白ベースのデータは、デザインデータ0.1mm分内側に入れて作成します。
これは、インクが膨張してはみ出してしまったり、デザインデータとのずれがでたりする場合があるためです。この0.1mm小さく設定して白ベースのデータは完成です。


カットラインデータの作成
最後にカットラインデータの作成をしていきます。カットラインは、デザインから1.5mm以上外側に輪郭を作っていきましょう。
カットラインは、複雑すぎると完成時に割れやすくなる場合があります。また、とがっていると触れた時に怪我をする危険があるので、カットラインはできるだけなめらかに作りましょう。
最後に、出来上がった3つのデータでクリッピングマスクします。クリッピングマスクとは、レイヤーをグループ化するものでクリッピングマスクしておけば、データ修正や印刷時にそれぞれのデータがずれることを避けられます。


▶手書きイラストは一旦データに取りんでから制作

手書きのイラストをデザインに使いたい場合は、データに取り組んでからデザインを作成していきます。
まず、イラストを書いてスマホで撮影するか、スキャンしてパソコンに保存しましょう。パスとしてイラストソフトの新しいページに配置します。
次に色を塗っていきましょう。注意点は、輪郭を濃くすることです。輪郭が薄いとデータを作成する時に線を引き直す必要が出てくるので、この時点で濃くしておくとよいでしょう。


▶白ベース作りを含めた制作の代行サービスもあり

アクリルスタンドのデータを自分で作成できるとわかっても、「ソフトをインストールして挑戦するのは自信がない」と思うなら作成の代行サービスを行っている業者に委託してみましょう。

会社によっては、無料でデータ作成をしてくれるところもあります。また、低料金で、デザインを作成代行してくれて、オリジナルのアクリルスタンドを作ってくれるところもあるので、ぜひ活用してみてください。


■白ベースを使いこなして、こだわりのアクリルスタンドを作ろう


透明な素材への印刷は、白ベースで下地を作りデザインを印刷することで、デザイン本来のきれいな色を再現できます。

印刷業界ではよく使う工程ですが、初めて聞く人も多いでしょう。難しそうな白ベースのデザイン作成ですが、イラストソフトを使えば自分でもオリジナルデザインが作れます。
世界で1つしかない、こだわりのアクリルスタンドをぜひあなたも作ってみましょう。


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