【印刷会社の社員が解説】等身大パネルの販促方法や効果とは?
コロナ禍から日常を取り戻しつつある昨今。
経済活動も盛んにおこなわれるようになり、宣伝やPRに等身大パネルの設置を考える方も増えてきているのではないでしょうか。
「等身大パネルを作るのが初めてで、どのような効果があるのかがわからない」
「等身大パネルを使った販促方法ってどのようなもの?」
そういった悩みを持っている方もいるかもしれません。
今回は、そういった悩みを抱えた企業や担当者の方へ向けた記事です。
印刷会社に勤める現役営業職が、等身大パネルを使った販促方法や得られる効果を具体的に解説していきます。
この記事を読んだあと、きっと等身大パネルをどう作るか、具体的に考え始めてしまうでしょう。
気になる方は、ぜひ最後までお読みください!
■等身大パネルとは
等身大パネルとは、その名のとおり「キャラクターや人間の身長とほぼ同じくらいのサイズで作られたパネル」のことです。
シンボルとなるキャラクターやイラスト、写真などを選定し、文字や色で装飾したあと、型取っていきます。
とてもインパクトのある仕上がりとなるため、その印象を活かし、主に販促やイベントなどの目的に使用されます。
また、結婚式のウェルカムボードとして使われることもあります。
■等身大パネルを導入するメリット
等身大パネルはあらゆる場面で活躍します。
導入することによって、主に以下のようなメリットを得られます。
・遠くからでも見られやすい
・メッセージ性が強い
・案内板・誘導係になる
・SNSで拡散されやすい
1つずつ詳しく解説していきます。
等身大パネルを導入する目的と照らし合わせながら、ぜひお読みください。
▶メリット①遠くからでも見られやすい
等身大パネルはインパクトのある見た目なので、遠くからでも目に留まりやすいです。
例えば、ある商業施設の奥に横並びで3つのお店が見えるとします。
そのうち、1店舗のみ等身大パネルが設置されています。
「あれは何だろう」と思わず気になってしまうのではないでしょうか。
等身大パネルに載せる情報に対して、「まずは少しでも関心を持ってもらいたい」と思うのであれば、等身大パネルはとてもオススメです。
▶メリット②メッセージ性が強い
等身大パネルは、強いメッセージ性を発揮します。
メッセージ性へ最も直結する要素は「パネル自体の大きさ」ですが、文字や色などを組み合わせると相乗効果でよりメッセージ性の強いものを作ることができます。
面白いポーズや目立つ色を用いると、注目度も高まります。
等身大パネルに載っている内容そのものが、力を入れているサービスや商品であると一目でわかります。
▶メリット③案内板・誘導係になる
等身大パネルは、案内板や誘導係にも適しています。
存在自体が目立つため、人々の目に留まりやすいです。
初めて訪れる方が多いと予測できる場所(例:イベント会場)には、特に等身大パネルが役に立ちます。
道に迷ってしまったとき、「〇〇に行かれる方はこちら!」などと記載した等身大パネルを設置すると、迷う方は比較的抑えられるでしょう。
また、一見道がわかりづらいお店の周辺に等身大パネルを設置すると、スムーズに来店できるお客様が増えることも見込めます。
等身大パネルはインパクトのあるビジュアルを活かし、人々の目印となる役割を発揮します。
▶メリット④SNSで拡散されやすい
等身大パネルは、写真映えしやすく、SNSで拡散されやすいパネルです。
その特徴を活かし、以下のようなものが、SNSで拡散されやすいコンテンツとなります。
・マネしたくなるポーズを載せたもの
・顔抜きタイプのもの→観光スポットになることもあります。
「話題性」という面では、等身大パネルはとても優秀です。
■等身大パネルの販促効果を上げる方法
等身大パネルで販促効果を上げるためには、デザインや配置場所なども十分考慮する必要があります。
主に以下のような方法を実行しましょう。
・視認性の高いデザインを意識する
・注目後の行動誘導まで行う
・ターゲットの明確化
・最適な場所への設置
・音楽や照明での追加効果
「その等身大パネルを見て、ターゲットがどう受け取り、行動するか」を予測していくことがとても大事です。
1つずつ解説していきます。
▶視認性の高いデザインを意識する
「視認性」とは、「目で見たときの見やすさ」のことです。
等身大パネルは、あまり目や脳を酷使させない「視認性の高いデザイン」が求められます。
そのためには、「文字」と「色」の組み合わせが特に大事です。
作成の流れとしては、まず「一番大きく載せたいイラストor写真(=以下、「背景」と呼ぶ)」を決め、その背景に合わせて文字や色を決めていきましょう。
文字を決める上では、フォント、大きさ、配置を重視しましょう。
色に関しては、背景となるべく対称的な色を組み合わせると視認性の高さに近づけます。
▶注目後の行動誘導まで行う
等身大パネルを見てもらったあと、「どういう行動をおこさせたいか」という目的を定め、作成しましょう。
それは、等身大パネルは人件費が発生しない「誘導員」となり得るからです。
例えば、入口がわかりづらいお店には、「入口はこちら」と記載した等身大パネルを設置した方がよいでしょう。
「入口はどこですか?」と頻繁に電話がかかってくる状態はかなりのストレスになり、仕事もはかどりません。
等身大パネルの作成費だけでストレスと人件費をカバーできるので、一石二鳥です。
等身大パネルは、ローコストでハイリターンな優れものです。
▶ターゲットの明確化
「等身大パネルを誰に見てもらいたいか」を考えることも、販促効果を上げるためにはとても重要なポイントです。
ターゲットを間違えてしまうと、場合によっては販促効果がほとんど出ないということも考えられるでしょう。
3〜6歳くらいの子供に大人気なキャラクターの等身大パネルを作る際に、難しい言葉や過激すぎるイラストなどを用いてしまうのは適切とはいえません。
ターゲットを明確化し、そこにフィットするデザインを作成するようにしましょう。
▶最適な場所への設置
等身大パネルは、最適な場所へ設置しましょう。
せっかく頑張って作成した等身大パネルでも、設置する場所を誤ってしまうと、十分な効果が得られにくいです。
等身大パネルは、ターゲットにまず「見る」という行動を起こさせないと何も始まりません。
イベント会場に、下記のような等身大パネルを設置するとします。
・イベント名:北海道フェア
・イベント会場:○○ビル7F
・イベント会場の入口:ビル内のエレベーターからのみ辿り着く
・ターゲット:入口がどこにあるかわからない方(エレベーターで7Fまで辿り着いたことが前提)
・等身大パネルに載せる内容:会場入口の方向を矢印で示す(具体的には「北海道フェアはこちら→」と載せる)
この場合、等身大パネルを会場入口に設置しても意味はないでしょう。
エレベーターから出てきた方の行動を予測したうえで、「7Fのエレベーター周辺」に設置することが正解です。
▶音楽や照明での追加効果
等身大パネルを効率的に使う場合はパネルそのものに目が行きがちですが、周りの環境を使うことも有力です。
設置場所に照明を用意して夜間でも等身大パネルを見えるようにすれば、強調されるうえに人に見られる時間も長くなるため、さらなる販促に繋がります。BGMなどの音楽なども同様に、音によって聴覚から人の目線を誘い込むことができるでしょう。
作成するときはこれらの意識は抜けがちですが、等身大パネルの効果を発揮するためにも、最適な場所を考え、設置するようにしましょう。
■等身大パネルを使った販促方法
等身大パネルは、シチュエーションに沿ったいろんな販促方法があります。
主な販促方法は以下のとおりです。
・商品の紹介を行う
・キャンペーンの紹介を行う
・イベント時に案内を行う
・イベント時のフォトスポットとして使う
1つずつ詳しく解説していきます。
▶商品の紹介を行う
等身大パネルの代表的な販促方法が、「商品の紹介」でしょう。
購入するきっかけ作りには最適な方法です。
店舗に等身大パネルを設置することで、「その店が特に力を入れている商品」ということが一目で判別でき、注目を集めやすくなります。
CMやWEB広告も用意されている商品であれば、そこに合わせたデザインで作られるのが一般的です。
▶キャンペーンの紹介を行う
キャンペーンは期間限定でおこなうことが多く、時間が制限される分、高い売上効果を生み出したいと思って始めるはずです。
そこでも等身大パネルは役に立ちます。
視認性の高い等身大パネルを作成すれば、どのようなキャンペーンをおこなっているかを一目で把握できます。
等身大パネル内にチラシなどの紙媒体を入れるオプション付きのタイプもあるため、よりキャンペーンの認知度を広めることが期待できるでしょう。
▶イベント時に案内を行う
イベント時、等身大パネルへ案内役を担わせるのもオススメの活用法です。
誘導係として人員を雇うよりも、等身大パネルを作成する方が、比較的コストが抑えられるでしょう。
来場客は、会場に着いても、イベント内のルートまでは把握していないことがほとんどです。
視認性の高さや設置場所を考慮した等身大パネルを設置すると、スムーズに来場客を誘導できます。
動員数の増加や、安全面をカバーすることにも貢献できるでしょう。
▶イベント時のフォトスポットとして使う
キャッチーな等身大パネルを作成すると、イベント時はフォトスポットとしても役割を果たせるでしょう。
等身大パネルのアイキャッチ効果は、他のパネルと比べると絶大です。
フォトスポットにもなり得る等身大パネルにするためには、以下のような工夫を施すとよいでしょう。
・トリッキーな型のもの
・目立つ色を取り入れる
・独特なキーワードを大きく入れる
昨今SNSでの拡散が、市場に影響が出る時代です。
「インスタ映え」を狙うと、予想より遥かに良い効果を生み出すかもしれません。
■等身大パネル作成時の注意点
等身大パネルのメリットや販促方法などをお伝えしてきましたが、やはり注意しなければいけないこともあります。
主な注意点は以下のとおりです。
・著作権に注意する
・安全に配慮した設置場所を選ぶ
・設置場所に合わせた素材を選ぶ
等身大パネルが原因で事業が失敗するなんてことは絶対に避けたいところです。
1つずつ詳しく解説していきます。
▶著作権に注意する
等身大パネルにアニメや漫画のキャラクターや有名人などを載せる場合、その著作権の所有者に使用許可を貰う必要があります。
著作権違反と認められてしまった場合、以下のような罰則を受ける可能性があります。
“法人などが著作権等(著作者人格権を除く)を侵害した場合は、3億円以下の罰金となります。”
引用元:著作物を無断で使うと? | 著作権って何? | 著作権Q&A | 公益社団法人著作権情報センター CRIC
使用許可をもらう必要があるかどうかのボーダーラインを簡単に要約すると、「そのコンテンツを作ったかどうか」です。
作っていない場合、著作権の所有者へ使用許可を貰う手続きをおこないましょう。
「キャラクターは作ってないけど、何かいいものを使いたい」ということであれば、著作権フリーで使用できるイラストが集まったサイトがあるので、そこから引用しましょう。
▶安全に配慮した設置場所を選ぶ
等身大パネルは安全に配慮した設置場所を選びましょう。
等身大パネルはサイズが大きい分、思わぬケガが発生しやすいです。
怪我になりうるシチュエーションは、主に以下のとおりです。
・設置する最中→等身大パネルの下部で足を擦る
・設置中→等身大パネルが倒れる
特に、屋外であれば、等身大パネルを雨や風への耐性がある素材で作る場合が多いです。
屋内用よりも重いので、近くにある等身大パネルが倒れたときは一大事です。
安全性を確保できる場所へ、等身大パネルを設置しましょう。
▶設置場所に合わせた素材を選ぶ
設置場所によって適切な素材が変わってきます。
適切な素材を選ばなければ、等身大パネルの破損や耐久性につながってくるためです。
例えば、屋内と屋外で適切な素材は異なります。
・屋内用に適した素材→特殊紙+発スチロール、段ボール、白段ボール(環境に配慮した素材)
・屋外用に適した素材→アルミニウム+プラスチック、透明アクリル
屋内では運びやすい軽量のもの、屋外では雨風をしのげる耐久性が主に求められます。
■まとめ
今回は、等身大パネルを使った販促方法や得られる効果について解説しました。
等身大パネルに載せることのできる情報量は限られますが、文字やイラスト、色などをうまく組み合わせることで、注目度の高い等身大パネルを作ることができます。
設置する目的から逆算しながら作成するのがよいでしょう。
等身大パネルは、費用対効果が非常に期待できるパネルです。
商品やキャンペーンなどへの宣伝として、ぜひ活用してみてください!
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