等身大ポスターの作り方|イベントに合わせて印刷を注文する方法を解説
1. 等身大ポスターの作り方|イベントに合わせて印刷を注文する方法を解説
等身大ポスターを作るときに、どのような点に注意したらいいのか気になってはいませんか?
この記事では、等身大ポスターを印刷会社に注文して作成する際の方法や流れについて解説します。
2. 等身大ポスターとは
等身大ポスターは、人物やキャラクター、製品などを実物大のサイズで再現した大判ポスターです。通常、高さは150cmから180cm程度で、人物の実寸大を表現することができます。
主な用途として、店舗のディスプレイ、展示会やイベントでの装飾、商品PRなどがあります。特に商業施設の入口や展示会場では、来場者の目を引く効果的な販促ツールとして活用されています。
等身大ポスターの特徴として、圧倒的な存在感とインパクトがあります。
実物大での表示により、物体や人物の細部までリアルに表現でき、見る人に強い印象を与えることができます。また、設置場所や目的に応じて、光沢紙やマット紙、合成紙など様々な素材から選択が可能です。
さらに、SNS映えするフォトスポットとしても人気があり、来場者が写真を撮影してSNSで拡散することで、追加の宣伝効果も期待できます。結婚式のウェルカムボードや記念撮影用としても活用され、用途の幅が広がっています。
3. 等身大パネルではなくポスターにするメリット
等身大パネルではなく、等身大ポスターにするメリットについて紹介します。
デザインの自由度が高い
パネルと違い、さまざまなポスター用紙やラミネート加工を選べるため、求める質感や雰囲気を自由に表現できます。光沢やマットなど、展示環境に合わせた仕上がりが選択可能で、より効果的な演出が可能です。
軽量で取り扱いやすく管理しやすい
パネルに比べて軽量なため、設置や撤去、保管が容易です。運搬時のコストも抑えられ、複数枚を同時に持ち運ぶことも可能です。また、丸めて保管できるため、保管スペースも最小限に抑えられます。
コストが削減できることがある
パネルのカットやスタンドなどの加工が不要なため、製作コストを大幅に抑えることができます。また、運送費や保管費用も削減でき、複数枚の制作時にはさらにコストメリットが生まれます。
印刷方法の選択肢がパネルに比べて多い
インクジェット印刷やUV印刷など、様々な印刷方式から選択できます。用途や予算に応じて最適な印刷方法を選べるため、より柔軟な対応が可能になります。
4. 等身大ポスターを作るのに必要なもの
等身大ポスターを注文する際には、以下のものが必要になります。
全身の画像データ
高解像度の全身写真が必要です。300dpi以上の解像度で、ピントが合っており、ブレのない鮮明な写真を用意します。正面から撮影された自然な立ち姿が理想的です。
サイズなどの具体的な仕様
設置場所に合わせた最適なサイズ、用紙の種類、加工方法などを決定します。展示環境や使用期間を考慮し、耐久性や視認性を確保できる仕様を選びましょう。
全身写真以外の部分のデザインデータ
ロゴや文字、背景などのデザインデータを用意します。全体のバランスを考慮し、視認性の高いレイアウトで、ブランドイメージに合った統一感のあるデザインとするのがいいでしょう。
5. 等身大ポスターを作る時の流れ
等身大ポスターを印刷会社に注文する場合の流れを説明します。
使用用途や使用場所を明確にする
屋内か屋外か、展示期間はどのくらいか、設置場所の環境や照明条件などを確認します。
これらの条件によって、必要な素材や加工方法が変わってきます。また、設置スペースを実測し、最適なサイズを検討することが重要です。
デザインデータを準備する
高解像度の全身写真を用意し、背景デザインや文字情報を含めたレイアウトを作成します。
等身大に拡大されても品質が保てるよう、画像は300dpi以上の解像度が必要です。デザインは遠くからでも視認性の高いものを心がけます。
印刷会社を決める
大判印刷の実績があり、希望する素材や加工に対応できる印刷会社を選びます。
価格だけでなく、データチェック体制や納期対応力、アフターフォローなども考慮して決定します。複数の会社に見積もりを依頼するのがおすすめです。
仕様を決定する
用紙の種類、ラミネート加工の有無、サイズ、納期などの仕様を決定します。設置環境に適した素材選びが重要です。不安な点がある場合は注文する前に、印刷会社に問い合わせることがおすすめです。
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発注と入稿
確定した仕様で発注し、印刷用データを入稿します。入稿時には印刷会社が指定するデータ形式や注意事項を確認し、トラブルを防ぐため余裕を持ったスケジュールを組むことが大切です。
必要に応じてデータチェックや印刷サンプルの確認を行う
入稿データの確認や色校正を行い、理想通りの仕上がりになるか確認しましょう。
特に重要な案件では実物大のサンプル出力を依頼し、実際の設置場所で見え方をチェックすることをおすすめします。
印刷・納品・設置
印刷完了後、指定の場所へ納品されます。
設置時は傷や汚れに注意し、展示環境に応じた適切な方法で固定します。設置後は定期的に状態をチェックし、必要に応じてメンテナンスを行います。
6. 等身大ポスターを作る際の注意点
等身大ポスターを作る際は、以下の点に注意が必要です。
高解像度の画像データを用意する
等身大に拡大されるため、最低でも300dpi以上の高解像度データが必要です。
スマートフォンやウェブからの画像は解像度が低く、粗い仕上がりになってしまいます。プロのカメラマンに撮影を依頼するか、一眼レフカメラなどで撮影することをおすすめします。
印刷方法と素材は目的に合わせて選ぶ
設置場所や使用期間によって最適な素材は異なります。
屋外で使用する場合は耐候性のある素材を、室内展示なら見栄えを重視した素材を選びましょう。また、照明の有無や人の動線も考慮して、視認性の高い仕上げを選択することが重要です。
色の違いを理解する
モニター上の色(RGB)と印刷物の色(CMYK)は、色が異なって見えることがあります。
特に肌色や企業カラーなど、重要な色は事前に色校正を行い、期待通りの発色になるか確認することをおすすめします。照明環境によっても見え方が変わることを考慮しましょう。
☆ RGBとは
Red(赤)、Green(緑)、Blue(青)の光の三原色を組み合わせて色を表現する方式です。ディスプレイやテレビ画面、スマートフォンなど、光を発するデバイスで表現される色です。
☆ CMYKとは
Cyan(シアン)、Magenta(マゼンタ)、Yellow(イエロー)、Key Black(ブラック)の4色を組み合わせて色を表現する印刷用の色です。インクを重ねることで光を吸収し、色を暗くしていく減法混色方式を採用しています。
著作権に配慮する
使用する写真やイラスト、フォントなどの著作権を必ず確認します。
特に商用利用の場合は、権利処理を適切に行う必要があります。また、人物写真を使用する際は肖像権にも注意が必要で、必ず本人の承諾を得てから使用しましょう。
7. まとめ
等身大ポスターの作り方について紹介しました。
等身大ポスターは、等身大パネルよりも、設置スペースが少ないことや、壁面などを有効に活用できることがメリットです。パネルがないことで、丸めて持ち運ぶこともできるため、イベント会場への持ち込みもスムーズです。
等身大ポスターは目を引くことから、様々な場所で活用されています。
印刷会社に注文する場合は、入稿データのファイル形式などに注意が必要です。
特に、パソコンやスマホなどのモニターで見る色と、印刷物の色には違いがあります。そのため入稿データの指定が「CMYK」か「RGB」かを必ず確認することがおすすめです。