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懸垂幕とは?横断幕や垂れ幕との違いや管理方法、作る手順についても解説!



懸垂幕と聞いて、特徴や活用シーンについてイメージできますか?懸垂幕に似ている物に横断幕や垂れ幕がありますが、どんな違いがあるのかやどんな素材を使用しているのかなどを理解している人は少ないです。
しかし、活躍するシーンや場所などを理解すると、懸垂幕が実はとても役に立つツールなのです。
そこで今回は、横断幕や垂れ幕との違いや管理方法、気になる作り方についても解説します。ぜひ参考にしてみてください。

■懸垂幕の成り立ち


まずは、懸垂幕の成り立ちから注目していきましょう。戦国時代には”のぼり”という形で、家紋や文字を入れ掲げていました。のぼりを使用することで、敵か味方か一目で判断することができます。
布に伝えたいメッセージを描き、不特定多数の人にアピールするというツールとして使われ、シーンは変わったものの現代でも活用されています。
特に懸垂幕は、縦長の生地をベースに文字やイラストなどのデザインを施したものです。建物の上部か真っすぐにつるし、周囲の人の注意を引きつけます。主なサイズは6~10m程度あるため、パッと見ただけで多くの人に情報を告知したりインパクトを残すことができるツールです。
垂れ幕や縦幕と呼ばれることもあります。横断幕との違いは縦向きで使用するのか、横向きで使用するのかの違いのみです。使用される素材に大きな違いはありません。

■懸垂幕が活躍するシーンや場所


ここでは懸垂幕が活躍するシーンや場所について掘り下げていきます。これから懸垂幕を作ろうか検討している人は、使用したいシーンが該当しているのかチェックしながら読み進めてみてください。


▶懸垂幕を縦に吊るす

懸垂幕は縦に長く、建物の上部の外壁などから吊るしてセール広告や催しものなどの告知として使用されることが多いです。
懸垂幕は比較的シンプルなデザインで作られる傾向にあり、横断幕と比較すると、高さが必要になるため設置の手軽さなどで劣りますが、縦幅が大きいため遠くからでも視認されやすいという特徴を持っています。
具体的な使用例としては、警察署の外壁に掲示する交通安全標語や校舎の外壁に掲示する運動部の決勝進出などの告知などがあります。屋内で使用するよりも、外壁に吊るすだけで注目を集められるため、屋外で活躍するアイテムを探している人にはおすすめできます。


▶大きくても並べて掲示できる

懸垂幕は縦長という特徴があり、建物の外壁にスペースさえあれば、複数の懸垂幕を横に並べることができます。
例えば、全国大会出場が決定した部活が複数あった場合、懸垂幕を並べて吊るすことで、複数の部活の成果をメッセージとして届けることができます。
また、デパートの外壁に掲示したいイベントやセール告知があった場合にも、複数枚並べて掲示することができます。単体でも目立つものの、並べて掲げることで、視覚的なインパクトも増すため、告知や伝えたいメッセージが複数ある場合には、懸垂幕が向いているといえます。
ただし、懸垂幕はサイズが大きいため扱いには注意が必要です。外壁に吊るしている状態のため、風に煽られても破けない丈夫で厚い素材で製作することをおすすめします。設置する場所や使用期間に応じて、適した素材を選ぶようにしましょう。


■どのような素材で作る?


では実際に懸垂幕を作りたい場合には、どんな素材を選べばいいのか悩んでいる人もいるでしょう。ここでは懸垂幕を作るのに向いている素材について紹介します。

▶屋外向け:ターポリン

ターポリンとは、ポリエステル製繊維の織物を、柔らかい質感の合成樹脂で挟んだ塩化ビニール素材の生地のことを指し、テント地に油性などのインクで印刷を行います。
ターポリンの特徴は、素材とインク両方が防水性や耐久性に優れていて、例え屋外で雨風にあたったとしても、丈夫でツヤを保ち、長持ちしやすいことです。また、布が丈夫であったとしても、日の光によって色褪せてしまわないか心配になりますが、ターポリンであれば問題なく、しのぐことができるため長く懸垂幕を愛用したい場合にはおすすめの素材といえます。丈夫な素材の一方で、他の素材と比較して厚みと重さがあるため、子供や小柄な女性が持ち運ぶ場合には負担が大きいかもしれません。
どんな用途で使いたいのかしっかりイメージをして、持ち運びより丈夫さを優先したい場合には、候補に含めてみてください。


▶屋外向け:メッシュターポリン

ターポリンは丈夫な一方で、風をはらんでしまうのが難点です。使用したいシーンや場所によっては、メッシュターポリンを検討してみてください。
素材はターポリンですが、風の強い場所で使用することを想定して、メッシュの様に細かな穴が開いた生地となっています。風を大部分通してくれるので、安心して掲示できます。


▶屋内外:軽量ターポリン

通常のターポリンは重みと厚みがありますが、軽量ターポリンは20%位軽く作られているのが特徴です。強風を受ける場所は適しませんが、持ち運びや設置がしやすいのはメリットといえるでしょう。女性でも扱いやすい素材なので、ぜひ参考にしてみてください。


▶屋内外向け:トロマット

風の強い屋外で使いたい場合には、ポリエステル100%の布素材のトロマットもおすすめです。
トロマットの特徴は、ターポリンほどではありませんが比較的厚みがありしっかりした生地で、軽くて持ち運びがしやすいことです。
さらに、折りたたんでもシワになりにくく、丈夫なので小柄な女性でも扱いやすいです。屋内設置に向いた生地ですが、生地が厚手であるため3か月程度の屋外常設には対応可能です。スポーツの応援をする場合、試合会場がこまめに移動する事も多く、一人でも折り畳みができて持ち運びができるのは嬉しいポイントといえます。印刷後の仕上がりについても、マットな質感で発色が良く、遠くから横断幕を見てもイラストや文字がはっきりと目立つように綺麗に仕上がるので、掲げた時に良さを実感できるでしょう。
ちなみに、トロマットにはいくつか種類がありますが、他の素材に比べてコストを抑えて作成できるのもメリットです。
初めて横断幕作成にチャレンジする方や、何を選べばいいのか分からない方は、まずはポリエステル素材のトロマットを候補に含めてみてはいかがでしょうか。


▶屋内:防炎クロス

防炎クロスという不織布に、水性のインクで印刷を行います。コストを抑えて制作できるため、短期で使用をイメージしている場合や屋内で数回使用する予定の方にはおすすめです。使用しているのが水性インクのため、雨に濡れるとにじんでしまう恐れがあります。基本的には屋内で使用することを想定して選びましょう。


■懸垂幕はどうやって留まっているの?


続いて、懸垂幕がどのように留まっているのかについて、加工方法などを交えながら紹介していきます。加工を施すことで耐久性が高まるので、よりこだわりたい方はぜひ参考にしてみてください。


▶留まっている仕組み

懸垂幕は外壁などに吊るしてある状態のため、落下しないようにテンション(張力)をしっかりかけ、ロープ等でしっかり固定する必要があります。張力や固定が十分でないと屋外では強風に煽られて、飛ばされてしまう恐れがあるため、鳩目加工や棒袋縫い加工をする必要があります。鳩目加工の場合には、ロープを二つ折りにし、折った方をハトメに通して、横断幕とロープを一体化させます。棒袋縫い加工は袋状に縫った加工で、上下に引っ張る形になるので生地がピンと張り、強度を高めることができ、屋外の強い風にも耐えることができます。
安全性はもちろんのこと、懸垂幕にシワが入って見栄えが悪くならないように、生地はピント張ることが大切です。素人がやると事故の原因になりかねないため、懸垂幕の取り付けは経験豊富な人物に任せるようにしましょう。


▶鳩目加工

鳩目加工とは、横断幕や懸垂幕に紐を通すために、4隅や周囲に金属で外径18mm・内径10mm程度の丸い穴を空け、破れを防ぐためにその穴を縁取るようにリング状の金具を取り付け、補強する加工方法です。鳩目加工工には主に2種類の施し方があり、片側にだけ金具を取り付ける片面ハトメと表裏両方に金具を取り付ける両面ハトメがあります。


▶アルミパイプ

懸垂幕の上下や、ピンと貼りたい横断幕を制作する場合に使用します。 縦長のターポリンの上下に使用することで、タペストリーとして使用できます。


▶ウェルダー加工

ウェルダー加工とは、ターポリン生地で横断幕や懸垂幕を制作する際に、熱処理によって溶着する加工です。


▶縫製加工

切り口のほつれを防ぐために織り込んで縫製加工をすると強度と耐用年数が増えます。 また、パイプ加工をする際の袋とじも縫製によって行います。


■懸垂幕の管理と注意点


ここでは懸垂幕の管理方法や注意点について紹介します。

▶設置する場所

懸垂幕を設置する場所を決める際には、市区町村の条例に注意する必要があります。懸垂幕を良しとしていても、大きさに制限が設けられているケースや、掲示のために事前申請や特別な許可を必要する場合もあります。
また、家族が出場するスポーツ大会などで使用したい場合も、主催者の許可が必要となることが多いので、使用したい場合には事前に確認しておくことをおすすめします。


▶保管方法

どんな素材であっても、色ムラが発生しないように、直射日光は避けて日の当たらない風通しの良いところで、保管するようにしましょう。どうしても畳みたくなりますが、目立つシワの原因となったり最悪の場合インクが剝がれてしまい使用できなくなるリスクがあります。コンパクトにしたい場合には、印刷面を内側にして筒状に丸めて保管する方法をおすすめします。万が一、折り畳んだことでシワがついてしまった場合には、あて布をして低温でアイロンを掛けるか物干しにかけておくとシワが伸びます。


▶汚れてしまった場合のケア方法

汚れてしまった場合には、洗濯ではなくやわらかい濡れ布でやさしく拭き取ってみましょう。
また、蛍光剤・漂白剤の入った洗剤は変色するリスクがあるので避けた方がいいです。水で洗う際は、汚れた部分のみを洗うと、その部分のみ色が変化する可能性があるため、懸垂幕全体をぬるめのお湯で押し洗いまたは手揉み洗いで洗うことをおすすめします。
特に懸垂幕は強い摩擦で生地に負荷をかけると、インク剥がれの原因となるので注意してください。


■懸垂幕を作る手順


まずは懸垂幕を作成できる会社をリストアップしましょう。実際に制作した事例などを紹介している会社もあるため、よりイメージをしやすくなります。依頼したい会社が絞れたら、懸垂幕に描くデザインをWEB上で作成します。納品日や送料、価格に問題なければデータを送付し注文を確定します。業者は、お客様から預かったデータを元に、実際に作成し納品日を目安に郵送でお届けします。
予算との兼ね合いもありますが、業者であれば取り扱っている横断幕用の布は多く、よりこだわって作成することができます。印刷会社によって、納品までのスピードが速いことを売りにしていたり、豊富な選択肢があることを売りにしているなど様々なので、ぜひHPをのぞいたり問い合わせをしてみましょう。
ビジプリであれば、ご注文や相談については、電話・メールで24時間対応可能となっています。ぜひお気軽にお問い合わせください。


■まとめ


いかがでしたでしょうか。今回は横断幕や垂れ幕との違いや管理方法、気になる作り方についても解説してきました。

懸垂幕の特徴やどんなシーンで活躍しているアイテムなのかイメージできたのではないでしょうか。屋外で使用する場合と屋内で使用する場合とで、向いている素材が異なります。
使う頻度や場所によっても、選択すべき素材やオプション加工が変わるので、使用するイメージを明確にしておきましょう。あまり作成時間を確保できない場合には、業者に依頼することも検討してみてください。

ビジプリなら24時間年中無休でネット印刷を依頼することができます。業界最安値で作成することができるためコストを抑えることもでき、入稿後手元に届くまでのスピードも早いです。ぜひ依頼してみてはいかがでしょうか。


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